※ 明日、3月21日(火)は、諸般の事情により、お休みする。
※ 明後日、3月22日(水)から、活動再開する予定です。





日本の防衛費は、主要国と比べてどのくらい?https://www.mod.go.jp/j/press/book…
このような「覇権国の覇権内容の変質の過渡期」に当たって、日本のような「中堅国」の国家戦略としては、どのような戦…
「米国がコストを払ってイランの軍事能力を削いだおかげで、今の交渉の席がある」という強気の主張は、まさに「覇権国…
「米国がリスクを取って道を切り拓いたのだから、その恩恵を受ける同盟国が対価(軍事費や経済協力)を払うのは当然だ…
そういう米国の「決定は米国が独自に行い、その結果生じるコストやリスクの管理は同盟国に分担させる」というパターン…
米国は、過去の事例でも「アメリカ・ファースト(米国第一主義)」に基づき、米国の安全保障上の利益を最優先に行動し…
※ 明日、3月21日(火)は、諸般の事情により、お休みする。
※ 明後日、3月22日(水)から、活動再開する予定です。
量子コンピュータって何?今はどこまで開発が進んでいる?話題を総まとめ
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kyokai/1486562.html
※ 今日は、こんな所で…。



















『 森山 和道 2023年3月20日 06:16
量子的な重ね合わせを用いる「量子コンピュータ」
量子コンピュータとは、量子力学の原理に基づいて設計されたコンピュータだ。従来のコンピュータは「0か1か」の「ビット」で情報を処理している。具体的にはトランジスタのオン・オフのスイッチを使って0と1を表現している。それに対し、量子コンピュータの計算単位は「量子ビット(qubit、キュビット)と呼ばれ、0でもあり1でもある確率的な「重ね合わせ」を利用する。この重ね合わせに対し、うまく干渉するなど制御することで計算をさせ、その結果を観測することで計算結果を得るのが量子コンピュータである。
しばしば勘違いされているが、量子コンピュータを使えばどんな計算でも高速化されるわけではない。将来、Webブラウジングをしたり、エディタを使ったりしているPCが量子コンピュータに置き換わるようなことはない。
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「量子コンピュータと従来型コンピュータは共存する」
~量子アニーリングの提唱者・東工大 西森教授がレクチャー
だが一部の問題に対しては、非常に高速に解決できるのではないかと期待されている。素因数分解や最適な巡回問題などは従来のコンピュータでは現実的な時間で解くことが難しい。しかし0と1、また0と1との組み合わせを量子力学的な「重ね合わせ」で表現できる量子ビットを使うことで、一部の問題を高速で解決できる可能性があると考えられており、一部については実際のアルゴリズム(計算手順)も提案されている。あくまで高速化できるのは、量子コンピュータ特有のアルゴリズム、計算ステップの短縮法が考案されているものに限られる。
既にIBMなどから、一部の量子コンピュータは商用として販売されている。またクラウドサービスとして提供され始めている。古典的コンピュータで途中まで計算を進め、必要な計算処理を量子コンピュータに投げると、計算結果が戻ってくる仕組みだ。
ただし、基本的には量子コンピュータはまだ研究開発段階にあり、大学や研究機関が実験のために用いている。また、アルゴリズムや素材、工学的な研究も進められている。将来は従来型コンピュータと組み合わせて用いることで、さまざまな課題に対して新しい解決策を提供する可能性がある。
Sycamore
古典的なコンピュータを量子コンピュータが計算速度で超えることを「量子超越」という。グーグルは2019年に量子超越を達成したと発表した。スパコンを使って1万年かかる問題を53量子ビットのコンピュータを使うことで200秒で解いたとするものだ。ただしこれには反論も多かった。
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量子ビットの物理的実装はいろいろ
量子コンピュータを実際に実現するためには、人工的な量子系である量子ビットを具体的に何でどのように構成するかによって、いくつかの種類がある。超電導、イオントラップ、原子、光などだ。それぞれ一長一短がある。
超電導方式
一番有名な量子コンピュータはIBMのものだろう。IBMは超電導方式である。代表的な量子現象でもある超電導のために絶対零度、つまり-273.15℃に限りなく近い、極低温を維持する必要がある。
IBMのゲート型商用量子コンピュータ
プロセッサは最下部にある。下半分がおおよそ10mK〜20mK程度に冷却されている
量子コンピュータと聞いて多くの人が思い浮かべる、あの上からぶら下げられた缶のような外見のほとんどの部分は、断熱するための魔法瓶のようなものと冷凍機で、量子ビットを構成する超電導回路そのものは内部の一番下の部分に置かれている。
最下部の量子チップ
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電子は超電導体では「クーパー対」と呼ばれる特殊な状態になるが、超電導体で絶縁体を挟んで接合させた素子(ジョセフソン接合)ではトンネル効果のみによって電荷が運ばれるようになる。この回路に対してマイクロ波を照射してコントロールすることで量子ビットを制御し、「重ね合わせ」を使って計算を行なわせる仕組みとなっている。
IBMの433量子ビットプロセッサ「Quantum Osprey」
この方式の利点は、量子ビットが集積化できるところだ。量子ビットが多ければ多いほど、複雑な状態を表現できる。IBMは既に433量子ビットプロセッサ「Quantum Osprey」を2022年11月に発表している。今後も集積化を続ける見込みだ。課題はノイズに弱いこと、低温を維持するため冷凍機が必要であり装置全体が大きくなってしまうことだ。
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なおIBMは2023年に133量子ビットの「Helon」チップを発表する予定だ。「Helon」は量子ビット数では下がっているが、モジュール化されていてほかのチップと組み合わせて使うことができるという。このような新たな使い方は技術トレンドとしては興味深い。分散化されて接続されることで、大規模化するのかもしれない。
なおGoogleの親会社のアルファベットからスピンオフしたベンチャーのSandboxAQも量子通信技術の研究を進めている。同社は量子コンピュータ実用化によって従来の暗号が解かれてしまう「Y2Q(Year Two Questionnaire)問題」を受けて、ポスト量子暗号技術に注力していると言われている。
光量子方式
一方、日本の東大の古澤明教授と武田俊太郎氏らが研究している光を使う方式の量子コンピュータは、常温で動作する。光子はもともと量子であり、偏光(光の振動方向)を使うことで0と1の情報を載せることができる。この光パルスを多数、ミラーやフィルターなどの光学部品を載せた光回路上で走らせて計算を行なう。
研究では「量子テレポーテーション回路」を使ってさまざまな規模および種類の量子もつれを作ることに成功している。常温・大気中で用いることができ、通信とも相性が良いのではないかと言われている。
核磁気共鳴方式
卓上量子コンピュータGemini-mini
最近、スイッチサイエンスが輸入販売して話題になった、中国・SpinQによる卓上の量子コンピュータ「Gemini-mini」はNMR(Nuclear Magnetic Resonance、核磁気共鳴)を用いた方式である。もともとは原子核に磁場を与えて電磁波を照射し、その時の状態を観測することで化合物の構造を推定する手法だが、これを量子ビットとして用いる。
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大型化は難しいが、SpinQは2量子ビット、3量子ビットの卓上量子コンピュータとして商品化し、販売した。あくまで量子コンピューティング教育向けの教材だが、既に完売しているようだ。こちらについては輸入販売しているスイッチサイエンスの高須正和氏自身による記事や、金沢大学 秋田純一教授のnoteが興味深い。
組み合わせ最適化問題に使われる「量子アニーリング」
「量子コンピュータ」と呼ばれるものには、量子素子を組み合わせる「ゲート型(量子回路型)」のほか「アニーリング型」がある。「アニーリング」とは金属の「焼きなまし」を意味する言葉で、材料をゆっくり冷却する過程で、内部の状態が落ち着いていくことを指す。それと同じような過程を量子で行なうことで、エネルギー最小の状態を探索するような計算を高速で行なえるのではないかというアイデアだ。
東工大の西森秀稔教授らが考案し、カナダのD-Wave Systemsが、超電導集積回路からなる量子アニーリングのハードウェアを開発したあたりから急激に注目された。
D-Wave Systemsの「2000Q」
アニーリングは、従業員のシフト計画の最適化、工場の注文量予測、「巡回サラリーマン問題」と呼ばれるような大規模な組み合わせ最適化問題を解くために用いられている。スタートアップもあり、株式会社グルーヴノーツや、blueqat(ブルーキャット)株式会社などが量子アニーリングを使った事業に取り組んでいる。またアニーリングを疑似的に再現して最適解を探索する「疑似量子アニーリング」と呼ばれる方式も大手企業などで研究開発されている。
なお西森教授自身は、量子コンピュータは決して従来型(ノイマン型)コンピュータにとって代わるものではなく、古典コンピュータでは時間がかかる特定の問題に使われるものであり、それぞれが役割を担って、共存し続けるだろうと強調している。また既存のコンピュータだけではなく、量子ゲート方式とアニーリングの融合が実用面では重要だと語っていた。
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~量子アニーリングの提唱者・東工大 西森教授がレクチャー
量子コンピュータが得意な問題は、「量子」の問題
量子コンピュータはどのような問題に使われるのだろうか。一番注目されているのは薬剤の開発や、触媒開発、新材料の開発等である。量子コンピュータがもっとも適しているのは、量子の問題を扱うことだ。古典的な問題は古典的コンピュータで解いたほうがいい。そのため、量子力学的な要素なしでは考えられない分野の計算に用いるのが最適なのだ。分子・原子の量子的なふるまいを計算する必要がある量子化学計算はもっとも期待されている領域だ。
富士通とも連携して量子コンピュータに関するさまざまな研究を進めている理化学研究所の量子コンピュータ研究センター(RQC)では、太陽光発電の性能向上に応用できる狙った物性の自動設計手法を開発したと2023年3月に発表している。なお理研RQC-FUJITSU連携センターでは、2023年4月に64量子ビットの量子コンピュータ提供を始める予定だ。
目的とする物性から、それを実現するモデルを構築する逆問題における新手法
内閣府が2021年11月付でまとめた資料には、機械学習や量子化学計算などさまざまなアプリケーションがまとめられている。
課題は「エラー訂正」
自然界の物理法則を利用する量子コンピュータの課題は、量子ビットが壊れやすいことである。これは「デコヒーレンス」と呼ばれる。
量子ビットは重ね合わせのまま計算を行なう。現在のコンピュータは計算の途中ステップで「エラー訂正」を行なう。だが量子コンピュータの場合は、重ね合わせのまま計算操作を続けてないといけないので、途中で介入できず、そのままではエラー訂正できない。
現在の量子コンピュータのシステムは「NISQ(Noisy Intermediate-Scale Quantum Computer、ノイズのある中規模量子コンピュータ)」と呼ばれており、量子演算回数には限界があって、大規模化は難しい。この課題を克服するために、NISQ上でも使えるアルゴリズム開発が進められている。つまり、エラーが起こることを前提として使おうという考え方だ。
だが大量の計算ステップを繰り返す必要のある計算問題では、特にエラー訂正が必要だ。NISQではやはり難しいという話もある。例えばNTTでは、量子ビットを冗長に符号化する量子誤り訂正符号と、量子ビット数のオーバヘッドなしに正しい計算結果を予測する量子誤り抑制(ノイズ補償)手法の2つのアプローチで、この課題に取り組んでいる。
NTTの誤り耐性量子計算とそのソフトウェア基盤の概念図
また慶應義塾大学は2022年4月に極低温環境で、実用的な規模の量子コンピュータを制御するのに必要な水準の消費電力、実装規模、速度、誤り訂正の性能などを満たしつつ、単一の論理量子ビットのみならず、相互作用する複数の論理量子ビットを復号する量子誤り訂正アルゴリズムを世界で初めて開発したと発表している。
慶應義塾大学が提唱するエラー訂正
量子コンピュータというアイデアの歴史
なお量子コンピュータはもともとは「熱を発生しないコンピュータは可能なのか」という思索から始まった。これは、エントロピーと情報、物理から見た情報処理、計算とは何なのかという話とイコールだ。
このあたりの歴史、あるいは計算の本質的なところに興味がある方には、多くの先端研究者たちに直接インタビューしている雑誌「日経サイエンス」編集長の古田彩氏が慶應義塾大学で行った講演動画があるので、そちらをご覧いただくことをおすすめしたい。
10年以上前の動画で、かつ1時間半の長尺だが、熱力学から見た「計算」とは何かという本質的な話から量子コンピュータに至るまでの道のりを、丁寧に、分かりやすく解説してくれている。量子コンピュータの話が出てくるのは真ん中を超えたあたりだ。
古田氏は最後に、量子コンピュータの日常的アプリケーションが出れば、とっつきにくい量子力学も身近に感じられるのではないかと語っている。
ネットで研究室見学も可能
国内外で注目が集まる量子コンピュータについては、まず何よりも人材が必要ということで、産学連携でさまざまな教育プログラムも走っている。いまのご時世らしくYoutubeにも多くの教材がアップロードされ、公開されている。
若手研究者たちによる量子技術教育(QEd)プログラムでは、実験室の様子を研究者自らが紹介してくれている動画もあるので、興味がある方は、それだけでも見てみることをおすすめする。 』
海外における危険と日本人の安全
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/2021/html/chapter5_02_01.html


『第2節 海外における日本人への支援
1 海外における危険と日本人の安全
(1)2020年の事件・事故などとその対策
2019年の時点で、年間延べ約2,000万人1の日本人が海外に渡航し、約141万人(2019年10月現在)の日本人が海外に居住している。このように海外に渡航・滞在する日本人の生命・身体を保護し、利益を増進することは、外務省の最も重要な任務の一つである。
2020年は、日本人が犠牲となるテロ事件は発生しなかった一方、各地で引き続き多くのテロ事件が発生した。主なテロ事件としては、パリ(フランス)郊外での刺殺事件(1月)、ロンドン南部(英国)での刺傷事件(2月)、チュニス(チュニジア)の米国大使館付近での自爆事件(3月)、ロマン=シュル=イゼール(フランス)での刺殺事件(4月)、パリ郊外での警官襲撃事件(6月)、ベルリン(ドイツ)の高速道路での車両衝突事件(8月)、パリの風刺週刊誌シャルリー・エブド元本社前での刺傷事件(9月)、パリ郊外での教師刺殺事件(10月)、ニース(フランス)での刺殺事件(10月)、ウィーン(オーストリア)での銃乱射事件(11月)、ジッダ(サウジアラビア)の式典会場での爆発事件(11月)などが挙げられる。
近年のテロ事件の発生地域は、中東・アフリカのみならず、日本人が数多く渡航・滞在する欧米やアジアにも拡大している。欧米で生まれ育った者がインターネットなどを通じて国外のイスラム過激思想に感化され実行するテロ(ホームグロウン型)や、組織的背景が薄く単独で行動する「一匹狼」によるテロ(ローンウルフ型)が多数発生している一方、ウィーンでの銃乱射事件(11月)のように、「イラク・レバントのイスラム国」(ISIL)2などの組織的背景があるとみられるテロ事件も発生している。また、不特定多数の人が集まる日常的な場所(ソフトターゲット)を標的とするテロ事件も引き続き多く発生している。
2020年は、新型コロナウイルス感染症(以下「新型コロナ」という。)の影響で海外渡航者が大幅に減少したことから、日本人の犯罪被害件数も例年に比べ減少したものの、世界各地で、日本人が強盗目的で殺害される事件などが発生している。
また、新型コロナは中国から世界各地に感染が拡大したことから、アジア人に対する風評被害が各国で見られ、日本人が被害に遭う事案も発生した。
邦人援護件数の事件別・地域別内訳(2019年)
邦人援護件数の事件別・地域別内訳(2019年)
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援護件数の多い在外公館上位20公館
順位 在外公館名 件数
1 タイ日本国大使館 1,521件
2 フィリピン日本国大使館 1,187件
3 英国日本国大使館 981件
4 大韓民国日本国大使館 775件
5 フランス日本国大使館 750件
6 ロサンゼルス日本国総領事館 626件
7 ホノルル日本国総領事館 615件
8 上海日本国総領事館 595件
9 バルセロナ日本国総領事館 591件
10 サンフランシスコ日本国総領事館 559件
11 香港日本国総領事館 449件
12 ニューヨーク日本国総領事館 445件
13 セブ領事事務所 368件
14 イタリア日本国大使館 356件
15 デンパサール日本国総領事館 282件
16 ハガッニャ日本国総領事館 277件
17 アトランタ日本国総領事館 268件
18 シアトル日本国総領事館 265件
19 ヒューストン日本国総領事館 233件
20 ポートランド領事事務所 231件
※大使館、総領事館、領事事務所などのうち、援護件数の多い上位20公館を掲載
自然災害は、世界各地で多く発生しており、ルソン島(フィリピン)の火山噴火(1月)、サイクロン「LINFA」(5月)、エーゲ海地震(10月)、ハリケーン「ETA」(11月)などにより大きな被害が出た。
さらに、2020年は米国や香港を始め世界各地で大規模な抗議活動が相次ぎ、外務省としては、デモや抗議活動に近付かないよう海外安全ホームページなどで呼びかけた。また、地域情勢に応じ、渡航・滞在に当たって特に注意が必要と考えられる国・地域に関する海外安全情報を随時発出し、エチオピア、アゼルバイジャン、アルメニア及びコートジボワールなどの危険情報の危険レベルを引き上げた。
また、海外旅行中に発病し滞在先のホテルなどで急死した事例も前年に引き続き報告された。これらの事故や疾病では、日本と比べて高額な医療費や搬送費用が発生したり、医療サービスが不十分なことなどにより対応が困難な事例も散見された。
外務省は、感染症や大気汚染など、健康・医療面で注意を要する国・地域についても随時関連の海外安全情報を発出し、流行状況や感染防止策などの情報提供及び渡航や滞在に関する注意喚起を行っている。
2019年末以降、中国から発生した新型コロナが世界で猛威を振るった。これに対し、外務省は、感染症危険情報やスポット情報を機動的に発出するなど、ホームページやメールを通じて在留邦人及び渡航者に対し適時適切に情報発信・注意喚起を行った。また、中国湖北省に滞在していた日本人などが政府チャーター機で帰国したほか、世界各地の日本国大使館・総領事館などの支援により、11月末までに合計で101か国から1万2,000人を超える日本人の帰国が実現した(2ページ 巻頭特集参照)。
海外安全ホームページに掲載されている主な海外安全情報(体系及び概要)
その他の感染症については、エボラ出血熱の感染例がコンゴ民主共和国及びウガンダで報告され、世界各地で麻しんが流行したほか、中東では中東呼吸器症候群(MERS)の感染例が引き続き報告されている。ジカウイルス感染症、黄熱病、デング熱やマラリアといった蚊が媒介する感染症も引き続き世界各地で流行した。
(2)海外における日本人の安全対策
日本の在外公館及び公益財団法人日本台湾交流協会が2019年に対応した日本人の援護人数は、延べ2万1,725人、援護件数は2万295件と微減となった。
しかし、日本人の安全を脅かすような事態は世界中の様々な地域で絶え間なく発生している。特に2020年の年初以来、新型コロナ感染拡大に伴い、各国の渡航者に対する入国・行動制限や、航空便の減便などの様々な制約がある中で、海外に渡航する日本人にとっては、感染症とテロといった複合化したリスクに適切に対処することが必要とされている。また、万が一海外でテロやその他事件・事故に遭遇した場合の対応は、従来にも増して難しくなっていることから、海外安全対策に万全を期すことが一層求められている。
こうした観点から、外務省は、広く国民に対して安全対策に関する情報発信を行い、安全意識の喚起と対策の推進に努めている。
具体的には、「海外安全ホームページ」を通じて各国・地域の最新の安全情報を発出しているほか、在留届を提出した在留邦人及び外務省海外旅行登録「たびレジ」に登録した短期旅行者などに対して渡航先・滞在先の最新の安全情報をメールで配信している。』
封建制・郡県制・郡国制の違いが結局わからない人に解説
https://simpleworld00.com/2021/05/19/worldhistory-4/
※ スゲー役に立つことが、書いてある…。
※ 『①名前で区別をつける
②制度の移り変わりを、法則化する
まとめと、これからの世界史の戦い方
パターンを他の地域にも応用してみる』…。
※ 結局、「法則を抽出して」「応用してみたモン勝ち」「やったモン勝ち」「まとめたモン勝ち」なんだよね…。
※ そのためにこそ、このサイトを「運営」している…。
※ つまり、「投稿」というのは、「発見した法則」の「応用」の一つに過ぎんわけだ…。
※ 「他流勝つべきにあらず。昨日の吾に、今日は勝つべし。」…。
※ 「昨日の吾に、今日は勝っているのか」…。問うべきは、その一点のみ…。


『こんにちは。
Naganomayuiです。
私は高校教員でしたので、
YouTubeで、【5分で世界史】という動画を作っています。
今回は、古代中国の支配体制です。
封建制・郡県制・郡国制・・・。
ええ、どれがどれだか、すぐわからなくなりそうです。
現に、動画撮影中に、私も間違えました。
(ほんと中国、似たような制度多すぎ・・)
このページで言いたいことは、
「歴史の暗記なんか最小限でいいんだよ」
ってことです。
この3つを暗記で乗り切ろうとしていた人や
この3つに限らず、
膨大な単語をひとつひとつ覚えようと苦労している人は、
ぜひ、読んでみてください。
世界史の攻略法が暗記なのは、
平成初期のセンター試験の名残りですよ。
センター試験の過去問を解いていて、
「うっわ、つまんない問題だな」
って思うやつ、大体2000年代の問題です。(私見)
令和の受験生は、共通テストですから、
暗記以外の勉強法を知っていきましょう。
さて、中国の3つの支配体制。
区別するためには、
・どういう体制か
・どうしてその体制が採用されたのか
これらが分かればいいのです。
実は、
支配体制の変遷には一定の法則があります。
この構造を理解すると、
他の地域にも応用できるようになります。
解説していきます。
動画はこちらです↓
【5分で世界史】封建制と郡県制と郡国制の違いが、結局わからない人向け解説
ここからは、
動画の内容を深掘りして、
国が遠隔地を支配するときのパターンを解説していきます。
動画を見ても、見なくても、
わかるように書きますね。
目次
基本情報:封建制・郡県制・郡国制
①名前で区別をつける
②制度の移り変わりを、法則化する
まとめと、これからの世界史の戦い方
パターンを他の地域にも応用してみる
基本情報:封建制・郡県制・郡国制
まずは基本情報を確認しましょう。
封建制
封建制という言葉じたいは、
いろんな地域で出てきます。
ヨーロッパや日本でも見られますが、
これらは中国の封建制に形態が似ていることから付けられた訳語です。
だから同じ名前でも、それぞれの場所によって少しずつスタイルが違います。
ただし、全体的に共通しているのは、
王と地域の有力者が、契約で主従関係を結んでいる状態です。
中国では、
殷や周の体制を封建制といいます。
周では、血縁者に土地を与えて、
その一族に代々地方を支配させました。
つまり、親戚運営です。
各地はそれぞれの諸侯が治めるけれども、
諸侯からみたら周王は本家なので、
みんな周王に従うわけです。
郡県制
秦の始皇帝が制定したものです。
始皇帝は「中央集権体制」を作りたかったのです。
地方を、各地の諸侯に任せてしまうのでなく
中央から派遣した長官に治めさせます。
そうすることで、
中央の方針を地方にダイレクトに伝えることができるわけです。
郡国制
前漢の初代、高祖劉邦が制定したものです。
先ほどの郡県制は、
領地全部に、中央の役人を派遣することで治めていました。
急激に広大な土地を支配しようとして無理が生じ、秦は滅んでしまったわけです。
だから劉邦は、
都に近いところと遠いところで
支配の仕方を変えます。
遠く:周のように、諸侯に統治を任せる
近く:直接支配できるので、郡県制のまま
つまり、
近くには秦スタイル、遠くには周スタイルを使ったわけです。
これが郡国制です。
※その後
ただしこれには続きがあります。
地方の諸侯に力を持たせたままだと、反乱を起こす可能性がありますよね。
実際、呉楚七国の乱が起こっています。
ですので乱の鎮圧後(〜武帝の頃)には、
地方にも中央から長官を派遣するかたちに変わります。
実質的な郡県制です。
以上、簡単に整理しましょう。
封建制:殷や周
地方を候に任せる
郡県制:秦
地方に直接役人を派遣
郡国制:前漢
近くは直接治め、
遠くは候に任せる
さて。
こうやって流れを確認しても、なかなか区別はつけにくいですね。
どれがどれだか分からなくなりそうです。
令和の受験生は、暗記でなく理解で戦うべきですので、
ここからは、
理屈や法則で覚えていきましょう。
①名前で区別をつける
まず、混乱しやすいのは名称です。
郡県だの郡国だの、似た名前だからですね。
郡・県・国などの文字がどこを指すのか。
これを視覚的に確認してみると、覚えやすくなります。
郡・県
秦や漢のころは、地方を2つ〜4つのレベルに区切っています。
大きいものから、郡、県、郷、里。
郡県制っていうのは、ここから来ています。
郷と里にも聞き覚えがあるでしょう。
役人の選び方に、
郷挙里選というのがありました。
前漢で採用されたものです。
各地方の有能者を、地方長官が推薦します。
この区分のうち、郷とか里とかの地方レベルで選んで、推薦したってことですね。
郡県制の郡と県、郷挙里選の郷と里は、
それぞれ、この区分をもとにした制度です。
郡県制では、この区分の全てに、中央から役人を派遣します。
そうすると、隅々まで中央の方針が行き渡ります。
国
それに対して、国というのは、この地域とはまったく別のエリアです。
支配を侯に全面的に任せてしまった領域を、国といいます。
国って聞くと、「秦」「漢」のような王朝を思い浮かべがちですが、
中国史では、もっと小さいです。
江戸時代の藩のことを「お国」って表現したりしますけど、
そんなイメージです。
国では、政治の方針も、役人の任命も、侯が決めます。
(役人の任命を誰がするかって、ほんとうに重要なんですよ。
詳しくは別のページ(教皇と皇帝)でお話ししています)
郡、県、国
それぞれ、どんな場所か、イメージができたでしょうか。
郡と県は、中央の決めた区画、
国は、諸侯に任せてしまった地方です。
②制度の移り変わりを、法則化する
次に、バラバラに見える三つの制度に、
法則を見つけていきます。
具体的には、
どういう流れで制度が変わったのか、見てみるのです。
今からの話は、中国史だけでなく
世界史全体に応用できる考え方です。
広い地方を治める政府が取る戦略には、法則性があります。
それさえわかれば、どんな事例を見ても、
何が起こっているのかわかると思います。
まず、この2パターンを知ってください。
支配体制のパターン
地方は有力者に任せ、かわりに有力者を自分に協力させる方法
遠くの地方も直接治める方法
これはそれぞれに、メリット、デメリットがあります。
1. 地方を有力者に任せ、かわりに有力者を自分に協力させる方法
メリット:
中央の目が届きにくい遠隔地でも、有力者が治めてくれるので安心
デメリット:
その地域は、中央のルール以外で動くので、方針が食い違う
ちゃんと有力者をコントロールしないと、力をつけた有力者が反乱を起こす
2. 遠くの地方も直接治める方法
メリット:
全ての地域に、中央の方針を浸透させられる
デメリット:
全土に及ぶ力とシステムがないと、国全体を管理しきれない
統治者はこのバランスをとりながら、政治をしていく必要があります。
そのバランスの取り方の一つとして、
「遠くは1、近くは2」みたいな折衷案(1.5とします)があります。
今回の例でいうと、これが郡国制ですね。
(まあ、ある意味では、完全な「1のパターン」はない、ともいえます。
なぜなら、王や皇帝は少なからず直轄地を持っているから。
首都とか、普通に自分たちで治めてるでしょうし。
でも、直轄地を例外とすると、「1のパターン」は珍しくないです。
江戸幕府は、まさにそんな感じですよね。)
では、どのバランスで治めるのがいいか?
これは、その時代や場所、
王朝の特徴や、成熟度などによります。
支配者は、そのときどきにもっとも適したスタイルで、国を治めようとします。
例えば、政府を作った直後は、
全土をいきなり運営するのは難しいです。
ですから、地方は有力者に任せたほうが早いですよね。(1or1.5パターン)
でも、ある程度安定してきて、
遠くまで目が届くようになってきたら、
地方勢力は削いでしまった方がいいですね。(2パターン)
反乱の危険がありますし、国家の方針が一貫しませんから。
もちろん、一筋縄ではいきません。
最初に「支配を任せるよ」って言った以上、
地方有力者たちは、権利を取り上げようとすると抵抗します。
それを、あの手この手で乗り越えて、
安定した国を築くのです。
漢の劉邦→武帝の流れは、まさにこれです。
作ったばかりの頃は1.5→安定すると2、の流れです。
武帝の先代(景帝って言います)の頃から、直接支配を狙っています。
王や侯の治める国に対しても、役人を派遣しようとしたり、
国の範囲を狭くしようとしたりするのです。
すると、王・侯は反乱を起こします。
まあそりゃそうですね。自分たちの権力が奪われてきますから。
これが呉楚七国の乱。
呉や楚など七つの国が起こした乱、です。
(うわ、超わかりやすい名前)
それを鎮圧して、武帝の頃には、
国の役人も、中央から派遣するようになるのです。
同じパターンは
さまざまなところで見られます。
最後の章で、色んな例をあげますが、
ここではまず最初に、中国の他の時代で探してみましょう。
清の時代に、ちょうど、全く同じ例が見つかります。
清朝は征服王朝ですから、首都(北京)は北の方にありますよね。
最初の頃は、
南まで支配する余裕はないですから、
南部は、明代からの有力者に治めさせます。
これを三藩と言います。
しかし安定してくると、この三藩を廃止しようとします。
抵抗した藩王たちは、
三藩の乱を起こしますが、
鎮圧して、直接支配を実現させます。
ほんっとに、全く同じですよね。
これだけで、世界史がずいぶんシンプルに見えるでしょう。
さて、国を安定させるときの例として、
1→2を見ていきましたが、
逆に国が衰退するときは、
2→1というのも、よくあるパターンです。
これまで安定していた国の力が弱まると、遠くを管理できなくなります。
すると、遠くの地方の役人が力を持ち始めて、
自治を獲得したり、独立したり、
場合によっては、王朝そのものを倒してしまうこともあるでしょう。
この辺の具体例は、最後の章で探してみましょうね。
まとめと、これからの世界史の戦い方
このように構造からみると、
周→秦→漢(劉邦)→漢(武帝)で統治体制が移り変わる順序が、
きれいに整理できます。
周の封建制:地方を有力者に任せる「1パターン」
秦の郡県制:全土を郡や県で支配する「2パターン」
漢の郡国制:遠くだけ諸侯の領地にしてしまう「1.5パターン」
→実質的な郡県制:遠くも直接支配する「2パターン」
「郡県」と「郡国」間違えやすかったと思います。
でも、今回
諸侯に政治を任せている遠くの地域を「国」というのだと分かったので、
郡県制:「郡」と「県」という、中央が区切った地方区分で治める
郡国制:中央は「郡(以下、県郷里)」地方は「国」の二週類で治める
と判断できるでしょう。
名前だけで区別しようと思うと、
世界史はとても大変です。
でも、ほとんどの人が
そうやって頑張っています。
だから「世界史は暗記科目」なんて言われるのです。
いや、暗記なんか最小限でいいんですよ。
全体の構造を掴めば、枝葉は勝手に覚えられます。
それに最近の入試は、
全体的な理解を試すものが増えています。
平成末期のセンター試験や、共通テストは
細かいところ出さずに、むしろ
「全体の構造とか流れを理解してますか?」
みたいな問題が多いです。
特に共通テストは(1年目しかデータがないですけど、それだけでも)
構造理解の問題が増えているなあ
と感じます。
私はこのブログでは、
全体に応用できることばかり書いています。
そうじゃないと意味がないと思うからです。
このブログのコンセプト
「世界をシンプルに理解する」ですからね。
色々と読んでみてください。
とりあえず、次の項目では、
さっき見つけたパターンを、別の時代や地域で探してみましょう。
パターンを他の地域にも応用してみる
ここからは、今回見つけた法則を、
別の場所にも応用しましょう。
このブログ、一応世界史の解説ってことになってますけど、日本史の例も出します。
日本史も同じことですし
これからは歴史総合の時代ですからね。
(※令和4年度から、まず日本史も世界史も地理も一気に勉強して、その後どれかを選ぶ、というカリキュラムに変わります。それが歴史総合と地理総合。)
今回理解した構造は、これです。
支配体制のパターン
地方は有力者に任せ、かわりに有力者を自分に協力させる方法
遠くの地方も直接治める方法
これを、世界中で探してみましょう。
いや、まず自分で考えてみてもいいですね。
思いつく限りあげてから、この続きを読んでみてください。
さて。
大量にあげていきますが、規模の大きいものから、小さいものまで、沢山あります。
なぜなら、
中央が末端をどう処理するか、という問題は
世の中どこにでもあるからです。
もう腐るほど見つかると思いますから、
一部だけ紹介します。
1パターン
広い地域を支配しているけれど、各地に自治を委ねているというパターン
征服地に自治を与える場合と、
そもそも小国が、何らかの形でまとまった結果である場合とがある
もちろん首都や直轄地、共通したルールなどはあるので、
「完全な1パターン」は存在しない
アケメネス朝(納税と軍役を遵守すれば自治OK)
イスラーム系王朝(納税すれば改宗しなくても良い)
周の封建制(諸侯に土地を与えて治めさせる)
神聖ローマ帝国(領邦のまとまりで形成、領主から君主を選ぶ)
江戸幕府(藩の権力をギリギリまで削いで、幕府に従わせる)
アメリカ合衆国(州の権限が強く、州ごとに法律が違う)
2パターン
隅々まで中央が統制しているパターン
実際はどこでも、その地方にあった政治を容認しているので、
「完全な2パターン」も存在しない
律令体制(中国、日本ともに)
近代国家(基本的に領域がはっきりしており、価値観や方針が統一されている)
1.5パターン
遠隔地に自治を与えているパターン
もともとの国内と征服地とで、別の政治体制を取っている場合や
地方勢力の権限が強くなってきた場合などがある
実際はどんな国も、1と2の間でバランスを取っているから、
全部1.5とも言えるが、わかりやすいものだけ
郡国制(中央は郡国制、地方は封建制)
ローマ帝国(直轄地と属州)
欧米列強の植民地経営(本国と植民地)
清(直轄地と藩部)
さて、次に、変遷していく例も考えましょう。
1or1.5→2のパターン
地方の自治から直接支配に移行するパターン
安定するまで地方勢力を認めていた場合や、
征服するまでの段階として、まず懐柔し、のちに完全支配するという場合などがある
漢の郡国制→実質的な郡県制(今回の例)
清の三藩→その廃止(既出)
植民地形成過程(保護国化→植民地化)
ソヴィエト政府(周辺諸国を社会主義化→ソヴィエト政府が監視・統制)
2→1のパターン
直接支配から地方の自治を容認するパターン
地方長官の権利を拡大していく場合や、
遠隔地すぎて自立させる方が得である場合などがある
そのまま別の国として独立されることもある
唐の動揺(節度使の権力拡大→五代十国時代)
モンゴル(ユーラシアを一つに→ウルスに分割)
アッバース朝(アミール(総督)の権力拡大→大アミール)
オスマン帝国(地方総督→エジプト総督が自治獲得→独立)
ムガル帝国(地方勢力の台頭)
イギリスの植民地運営(南アフリカやオーストリアなどを自治化/アメリカの独立)
日本の律令体制(国司の権限拡大)
鎌倉前期→室町(守護の権限拡大→守護大名の形成)
めちゃくちゃ見つかるでしょう。
多くの人が、言語化してないだけで、
地方と中央のパワーバランスが大事
ってことは、わかっていたはずです。
でも、それをパターン化すると、
一気に理解が楽になります。
これは重要なので、
ちゃんと言っておきますが、
正解とか間違いとかはありません。
私があげた例と違った理解をしていても、
それは、私と着眼点が違うというだけです。
なぜなら、分類っていうのは、
どこに着目するかで変わってくるからです。
大きな視点で見たら、1だけども、
細かい状況を見たら2、
みたいなことはいっぱいあります。
どっちとも言える、みたいなものもたくさんあります。
じゃあ、なぜこんな作業をしたかというと、
普遍的な構造を理解してもらうため
です。
世界にはあらゆる国があって、
あらゆる体制があって、
その一つ一つは、土地や時代の状況によって
本当にさまざまです。
でもそんなのをいちから覚え込んでいたら、
世界史全部なんか理解できません。
世界史を勉強するときは、
パターンを見つけ、具体は適度に無視すべきです。
それは世界を抽象的に見るということです。
世界は人間の集まりなので、
ありがちな構造はいくらでも見つかります。
身近な日常と共通するところも、たくさんあるでしょう。
パターンを見つける、というのは、
全ての勉強、活動、生活に応用できます。
上手い人の共通点を見つけたり、
たくさんの仕事の中から要点を見つけたり、
自分と周りの関係を、俯瞰的に見たりすることです。
だから、いろんな視点で、世界史を解説しているのです。
今回の構造の理解も、ぜひいろんなことに活用してくださいね。
世界史の説明は、そのうち、一つのページにまとめる予定です。
わからない単語があれば、ぜひ色々と読んでみてくださいね。』
中国財政赤字、最大の74兆円 不動産関連の歳入伸び悩み
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07B5D0X00C23A3000000/
『【北京=川手伊織】中国政府は2023年に過去最大の財政赤字を計上する。少子高齢化で社会保障費の膨張が続き、赤字は3年ぶりに前年を上回る。地方財政は不動産関連の歳入が伸び悩むが、景気テコ入れへインフラ債の発行枠は過去最大に膨らむ。人口流出などで経済が停滞した地域では将来の破綻リスクが高まりかねない。
財政赤字は、中央と地方政府の一般会計に当たる「一般公共予算」の歳入不足を示す。23年は前年比15%…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『23年は前年比15%増の3兆8800億元(約74兆円)と見積もる。財政の持続性をみるうえで重要な国内総生産(GDP)と比べた比率は3.0%となる。前年より0.2ポイント高まり、21年(3.1%)以来の水準となる。
歳入のうち、税収は11%増える。22年に景気対策で実施した増値税(付加価値税)の還付が終了したため、反動増となった。22年の剰余金といった「特別収入」は前年から2割減る。これらを合わせた歳入総額は3.5%伸びる。
一方で、歳出総額は5.0%拡大する。急速な少子高齢化や若年の就職難をうけて、社会保障・雇用分野が7.1%増える。5年前と比べると1.5倍近くに膨らみ、一般公共予算の歳出に占める割合は14.3%と、5年前と比べて約2ポイント上がる。
中央政府は地方の財政難を和らげるため、地方政府への移転支出を3.6%増やす。中央政府の歳入に占める比率は72.4%となる。22年(73.2%)をわずかに下回るが、長期的に上昇傾向にある。
地方政府が財政難から抜け出せないのは、依存してきた住宅市場の停滞が長引きそうだからだ。22年に前年比2割落ち込んだ不動産取得税(契税)は0.4%しか増えないと見積もる。
地方政府は徴税のほか、国有地の使用権を不動産開発企業に売却して土地収入を稼いできた。この収入が約9割を占める地方政府の特別会計に相当する「政府性基金」の歳入も0.4%の増加にとどまる。新築住宅の販売に回復の兆しが出てきても積み上がった在庫の圧縮に時間がかかると想定しているためだ。在庫が減らなければ、開発企業が新たな建設に向けて用地を確保する動きも鈍いままだ。
習近平(シー・ジンピン)指導部は景気をテコ入れするため、地方政府によるインフラ投資を拡大させる。資金を調達するために発行する専項債と呼ぶ関連債券は新規の発行枠が3兆8000億元となった。毎年3月に決める枠としては最大だ。
この債券は地方の政府性基金で管理する。新型コロナウイルスが流行した20年以降、毎年の新規発行枠は3兆元台後半で高止まりしている。22年末時点で発行残高は20兆6722億元となり、新型コロナ前の19年末時点の2.2倍に膨らんだ。債務残高が増えれば、利払い費もかさむ可能性が高い。
利払い費が増えると、予算が硬直化し社会保障や教育など市民に必要な経費を確保しにくくなる恐れがある。国務院(政府)は各地方政府の予算において、債券の利払い費が歳出の1割を超えた場合、財政再建計画を発動させるという基準を設けている。不動産経済の低迷で関連収入が伸びないなか、経済が疲弊した地方では財政破綻リスクが高まりかねない。
少子高齢化や地方財政難といった問題に対応するため、構造改革は不可欠だ。例えば、先進国は働き手の減少や年金不安を和らげるため法定退職年齢を引き上げてきた。李強(リー・チャン)首相は13日の記者会見で「真剣に検討し十分に論証を重ね、適時着実に実施する」と語ったが、具体策はなお見えない。土地や建物の所有に課税する不動産税(固定資産税)の議論も宙に浮いたままだ。
多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
西村友作のアバター
西村友作
中国対外経済貿易大学国際経済研究院 教授
コメントメニュー
ひとこと解説国有地の使用権を販売して得た収入は地方政府の貴重な財源となっていますが、不動産市況悪化で地方財政は厳しい状態が続いています。
また、この国有地使用権譲渡収入を管理する政府性基金の一部は、一般公共予算にも繰り入れられて使われています。劉昆・財政部長は3月1日記者会見で「全国の地方政府性基金予算の状況を見ると、収入の一部が一般公共予算に繰り入れられ使用されており、地方政府性基金の約15%を占めている」と述べています。
一般公共予算の不足は、地方政府の運営そのものに影響を及ぼします。特に、人口減少が顕著で土地譲渡収入の増加が望めない地方都市では、事実上の財政破綻に陥る可能性も否定できません。
2023年3月20日 0:22 』
米、中東での影響力低下 対中競争の「舞台」に―迫られる関係再構築
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031900273&g=int
『【ワシントン時事】米国主導のイラク開戦から20年。「中東の民主化」を掲げた介入は泥沼化し、米国が中東への軍事的関与を後退させる結果となった。間隙(かんげき)を突いた中国が影響力を増し、中東は米中競争の「舞台の一つ」(米専門家)になりつつある。米国は安全保障面だけではない新たな関係の構築を迫られている。
まん延する汚職文化 経済振興阻害、深まる政治不信―イラク
◇混乱した占領統治
米国は2003年3月19日(日本時間同20日)、イラクへの攻撃作戦を開始。圧倒的な軍事力を背景にフセイン政権を打倒し、6週間ほどで勝利宣言した。しかし、開戦の根拠としていた大量破壊兵器は発見されず、ブッシュ(子)政権の威信は失墜した。イラクの民主化を目指す占領統治は難航し、治安が悪化。米軍兵力は一時17万人を超える規模に膨れ上がった。
開戦前、米国務省で戦後統治に関する報告書をまとめた米シンクタンク「大西洋評議会」のトーマス・ウォーリック非常勤上級研究員は「軍事作戦は成功したが、主要な戦闘の完了までに必要な(統治)計画が用意されていなかった」と指摘。国務省と国防総省との連携不足などが占領統治の混乱を招いたと振り返る。
◇「愚かな戦争」
イラク戦争を「愚かな戦争」と批判したオバマ大統領(当時)は11年12月、駐留米軍を撤退させ、戦争終結を表明。オバマ氏は米軍戦力を中東からアジア太平洋地域に移す「リバランス(再均衡)政策」を目指したが、イラクでの「力の空白」は過激派組織「イスラム国」(IS)の台頭を招き、掃討作戦に追われる結果となった。
国際社会で存在感を増した中国への対抗を重視して中東への関与を縮小する流れは続き、トランプ前大統領は対IS戦を行っていたシリアから米軍を撤収させた。バイデン大統領も21年8月、アフガニスタンからの米軍撤収を強行。イラクでの戦闘任務も終了した。
◇非軍事の課題直面
米国は10年代に起きた「シェール革命」を経て世界最大の産油国となり、中東への関心を低下させた。代わりに台頭したのが経済大国となった中国で、最近ではサウジアラビアとイランの外交関係修復を仲介し、国際社会に影響力を誇示した。
ウォーリック氏は中東が「大国間競争の舞台の一つとなりつつある」と指摘する。米国が中東の優先順位を低下させたことで、中東で米中競争が過熱する可能性が出てきた。
その上で、中東諸国は非軍事的な課題にも直面しており、「求められているものは軍事的な安全保障だけではない」と説明。中国に対抗する上で、軍事以外の気候変動や災害対策、サイバーセキュリティーなどの分野で関係強化を図っていくべきだと強調している。』
まん延する汚職文化 経済振興阻害、深まる政治不信―イラク
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023031900266&g=int
『【カイロ時事】イラクでは2003年の戦争後、米国主導でもたらされた民主主義体制の下、汚職文化が根付いた。
スダニ首相は昨年10月の就任に先立つ演説で「生活のあらゆる面に影響する汚職のまん延は、新型コロナウイルスより致命的だ」と強調。しかし、国民の政治不信は深く、汚職撲滅への期待は低い。
軍事行動にいまだ消極姿勢 イラク参戦で割れた欧州―仏独
イラクは国家収入の約9割を石油産業に依存する。民間企業が育たず、公務員を過剰に雇用することで国民生活を支えてきた。若者の人口が増加し、雇用の受け皿を確保する経済振興が喫緊の課題だが、政界にはびこる腐敗が阻害要因となっている。
スダニ氏は就任早々、21年から約1年間で総額25億ドル(約3300億円)が当局から企業に流れた事件の究明に着手。「利害関係者が国を乗っ取っている」と糾弾し辞任した元財務相にも、公金横領容疑で逮捕状が出され、闇の深さがあらわになった。
歴代政権も汚職撲滅を掲げたが、政争に利用されることもあり、実現には程遠い。03年のフセイン政権崩壊後、4000億ドル(約53兆円)以上が国庫から消えたとされる汚職構造の改革にスダニ氏が本気で取り組むか、疑問視する声もある。
戦後のイラクは独裁政権の教訓から、権力分散を徹底するため、民族や宗派で政治権力を分け合う方式を採用。これが石油や国際支援、省庁に関連する利権を分配する腐敗の土壌となった。
北部アルビルの薬剤師ムハンマド・ナジーブさん(28)は「汚職がなければ、イラクは素晴らしい国になれるのに」と嘆く。
九州大大学院の山尾大准教授(イラク政治)は「民主化などさまざまなことを一気に進めた結果、仕組みができる前に利権の争奪戦が始まった」と指摘。「独裁体制崩壊後、明るい未来を期待した国民の政治に対する憤りは大きい」と話している。 』
サウジアラビア国王、イラン大統領招待 関係修復を「歓迎」
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032000210&g=int
『【テヘランAFP時事】イラン大統領府高官は19日、外交関係の再開で合意したサウジアラビアのサルマン国王からライシ大統領宛てに、首都リヤドに招待する書簡が届いたとツイッターに投稿した。ライシ師は招請に応じる意向という。
外交関係修復で合意 中国など仲介、大使館再開へ―サウジ・イラン
2016年に断交したサウジとイランは今月、中国の仲介で関係修復を発表した。高官によれば、サルマン国王は書簡で「合意を歓迎する」と強調した。
イランのアブドラヒアン外相は19日、サウジ外相との会談実施に向け、3カ所が会談地の候補に挙がっていることを明らかにした。具体的な場所は不明。』
パレスチナ情勢「緊急に協力措置を」 米イスラエル首脳が電話会談
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032000282&g=int
『【ワシントン時事】バイデン米大統領は19日、イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、エジプトで同日開かれたパレスチナ情勢の緊張緩和を巡る協議の開催に歓迎を表明した。バイデン氏は「全ての当事者が緊急に協力的な措置を講じる必要がある」と強調した。ホワイトハウスが発表した。
暴力抑制の仕組み構築 イスラエルとパレスチナが合意
協議にはイスラエルとパレスチナ自治政府に加え、米国、エジプト、ヨルダンの各当局者が参加した。
バイデン氏はまた、イスラエルの司法制度改革に対して大規模な抗議活動が行われていることについて、「根本的な変化は可能な限り幅広い国民の支持を得て追求されるべきだ」と指摘。さらに「司法改革の妥協点を見いだすための努力を支持する」とも表明した。 』
劣後債2.3兆円が無価値に 投資家は損失―クレディ・スイス
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023032000449&g=int
『【ニューヨーク時事】スイス金融監督局(FINMA)は19日、同国の金融最大手UBSによる同業のクレディ・スイス買収に関連し、クレディ・スイスが発行した劣後債「AT1債」約160億スイスフラン(約2兆3000億円)の価値をゼロにすると発表した。金融当局が支援策を講じたのを踏まえ、劣後債を保有する投資家に負担を求めた格好だ。
クレディ・スイス買収合意 UBSが救済、4300億円―金融危機回避へ当局主導
AT1債は、2008年の金融危機後、金融規制を強化する中で導入された。
財務が大幅に悪化した場合などに元本が削減され、資本増強に充てられる。資本規制上、自己資本の一部に算入可能なことから発行が相次いだ。通常の社債よりも利回りが高く、投資家に人気だったという。 』