ざっくりとした理解では、今までは「学習モデル」を確立するためのフェーズだったが、そこでの競争は大体収まって、次のその確立した「学習モデル」を使って、実際に「仕事(タスク)を実行させる」競争のフェーズに入った、というような理解でよいか。

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『まさにその通りの理解で間違いありません。

ビジネスや技術の潮目がどう変わったのか、その「ざっくりとした構図」を3つのポイントで補足します。

  1. 「モデル開発の競争」が落ち着いた理由

これまで数兆円規模の資金を投じて行われていた「世界一賢いAI(基盤モデル)を作る競争」は、一種の「頭打ち(成熟期)」を迎えつつあります。

OpenAIやGoogle、Anthropicといった巨頭が作るモデルの賢さは、ある程度高いレベルで横並び(コモディティ化)になってきました。

つまり、「これ以上モデル単体を少しだけ賢くするために、さらに数兆円を投じるのはコスパが合わない」という段階に来ています。

  1. 「仕事(タスク)を実行させる競争」への完全移行

いま始まった新しい競争は、「せっかく確立した最強の脳みそ(モデル)を使って、どれだけ人間の仕事を完璧に代行させられるか」という、極めて実務的な競争です。

これまでは、人間がAIに「キャッチボールの相手(チャット)」をさせて、その賢さに感動していました。

これからは、AI同士に「裏側で勝手にチームを組んで、明日の会議資料の作成から、経費精算、顧客へのメール返信まで、一連の仕事を終わらせておいてもらう(エージェント)」競争です。

  1. 主役が変わったから、インフラも変わる

この競争のシフトこそが、最初に伊藤社長が指摘していたデータセンターの需要変化に直結します。

前フェーズ(学習):「脳みそを作る工場」を1つ建てるために、一時期に大量の電力と最新チップ(GPU)が必要だった。

新フェーズ(実行):「24時間働き続ける無数のAI社員」を世界中で同時に動かすために、常にフル稼働し続ける、電気代が安くて超高速な「実務用データセンター(推論特化型)」が大量に必要になった。

したがって、「モデルを作る競争(研究開発)」は一段落し、これからは「確立されたモデルを『道具』として使いこなし、社会の自動化・DXを本当に成し遂げる(実用・推論)」という、第2章のビジネス戦争が始まったと理解していただいて100%間違いありません。

この「実務を実行させるフェーズ」において、「日本企業やサカナAIがどのような勝ち筋を狙おうとしているのか(AI主権の話など)」、あるいは「具体的にどんな仕事が真っ先にAIエージェントに置き換わろうとしているのか」など、次に気になる展開はありますか?』