NATOが11月7日まで行った、「トライデント・ジャンクチャー」ってのがある…

『北大西洋条約機構(NATO)は25日から11月7日まで、東西冷戦の終結後では最大規模となる合同軍事演習を行う。北欧の加盟国ノルウェーを中心に、北大西洋やバルト海周辺などで約5万人の兵士らが参加。加盟国が攻撃を受けた場合の部隊の即応能力を強化し、高まるロシアの脅威をけん制するねらいがあるとみられる。
合同演習「トライデント・ジャンクチャー」には、NATOに加盟する29カ国と、非加盟のスウェーデン、フィンランドの計31カ国が参加。戦車など車両約1万台、航空機250機、艦船65隻が動員された。演習はノルウェーが「架空の敵対国」による軍事攻撃を受け、NATO軍がその主権回復をめざすというシナリオに基づく。
』、というようなものだ。
( https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36918880V21C18A0FF2000/ )

以下の3画像は、確か「ロイター」のサイトからキャプチャしたものだと思ったが、現在は見られなくなっているようだ。

NATO演習1_s

NATO演習2_s

NATO演習3_s

動画は、ここで観ることができる。
https://www.youtube.com/watch?v=uP4nF1jDtYc

ロシアの「ボストーク」の動画と違って、派手な”火を吹く火砲”みたいなものはなく、各部隊及び敵部隊の現在位置・現在状況を把握する「Situation Picture」とか、陸・海・空の各部隊の連携を協調する”スマートさ(賢さ)”を前面に出したものとなっている。
そういう”質の高さ”で、ロシアの物量に対抗しようとしているんだろう。

以下の画像は、上記動画からキャプチャしたものだ。

Situation Picture1_s

まず、征圧しようとする地点近くに、海上部隊を徐々に集結させる。
ピクチャー・イン・ピクチャーで、合計3カ所の映像を表示させている。
相当、画像処理能力が高くないと、できない処理だ…。
ドローンを飛ばしたり、ヘリや偵察機を飛ばして、映像を送っているんだろう。

Situation Picture2_s

散会したようだ…。敵襲来の報でも、入ったか…。

Situation Picture3_s

敵の海上部隊(赤い駒形)が、襲来したようだ…。

Situation Picture4_s

排除した…。

Situation Picture5_s

陣地を守る敵3部隊(赤いひし形)に一部の部隊を当てておいて、他の部隊が別ルートを辿って、奥の方に侵攻する、という作戦のようだ…。

ヘリから降下、ロープ_s

まず、海岸付近にヘリを飛ばして、ロープを伝って降下する…。

部隊、上陸_s

次に、接岸して、艦艇からも大量の部隊を上陸させる…。

上陸部隊2_s

陣地を守る敵部隊と、交戦しようとする部隊だろう…。

上陸部隊_s

こっちは、別ルートで、奥の方へと向かう部隊だろう…。

戦車、登場_s

戦車も、登場した…。

海陸、連携_s

海陸連携して、作戦を遂行する…。海上部隊は、戦車のバックアップに回ってるようだ…。

戦車、草むらへ掃射_s

奥の方に到達した戦車が、草むらに機銃掃射している…。伏兵への対策だろう…。

オスプレイ_s

オスプレイも、飛来した…。

オスプレイ、着陸_s

着陸した…。

オスプレイ、負傷兵、運搬_s

ワラワラと、応援部隊でも出てくるのかと思ったが、負傷兵を運搬して、運び入れていた。
オスプレイは、航続距離が長いが、動きは鈍重なんで、むしろ物資や負傷兵の運搬に向いているんだな…。
尖閣が占領された時に、部隊を送りこんで奪還する…、というような使い方ができるものなのか…。
ちょっと、疑問だな…。