※ 以下のサイトや資料から、キャプチャした…。
こども達を寒い時期の感染症から守る(神⼾⼤学 小児科 久保川 育子)
http://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/pdf/kubokawa9.pdf
間質性肺炎 ハンドブック(神戸市立医療センター中央市民病院間質性肺炎サポートチーム)
http://chuo.kcho.jp/media/chuo/department/D010106/pdfs/interstitial_pneumonia_handbook.pdf
肺の構造とガス交換|呼吸する(3)
https://www.kango-roo.com/sn/k/view/1617
病原体:ウイルスと細菌と真菌(カビ)の違い
http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/dengerous_pathogen.html
※ まず、そもそも「ウイルス」とは、何ぞや…、と言う話しからだ…。
ウイルス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
『ウイルス(ラテン語: virus)は、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻とその内部に入っている核酸からなる。生命の最小単位である細胞やその生体膜である細胞膜も持たないので、小器官がなく、自己増殖することがないので、非生物とされることもある[1]』
『特徴
ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。現在[いつ?]のところ自然科学では生物・生命の定義を行うことができていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝、増殖できるものを生物と呼んでいるが、ウイルスは「非細胞性生物」として位置づけられる。あるいは、「生物学的存在」ともいわれる[17]。感染することで宿主の恒常性に影響を及ぼし、病原体としてふるまうことがある。ウイルスを対象として研究する分野はウイルス学と呼ばれる。
遺伝物質の違いから、大きくDNAウイルスとRNAウイルスに分けられる(詳細はウイルスの分類を参照)。』
※ 自分自身は、細胞膜すらなく(それじゃ、「細胞」ですら無いのか…)、自己増殖できない…、とある。じゃあ、どうやって増えるんだ?と言うと、
『増殖
細胞(左)とウイルス(右)の増殖様式
ウイルスは、それ自身単独では増殖できず、他の生物の細胞内に感染して初めて増殖可能となる。このような性質を偏性細胞内寄生性と呼ぶ。また、一般的な生物の細胞が2分裂によって 2n で対数的に数を増やす(対数増殖)のに対し、ウイルスは1つの粒子が、感染した宿主細胞内で一気に数を増やして放出(一段階増殖)する。また感染したウイルスは細胞内で一度分解されるため、見かけ上ウイルス粒子の存在しない期間(暗黒期)がある。
ウイルスの増殖は以下のようなステップで行われる。
細胞表面への吸着 → 細胞内への侵入 → 脱殻(だっかく) → 部品の合成 → 部品の集合 → 感染細胞からの放出
細胞表面への吸着
ウイルス感染の最初のステップはその細胞表面に吸着することである。ウイルスが宿主細胞に接触すると、ウイルスの表面にあるタンパク質が宿主細胞の表面に露出しているいずれかの分子を標的にして吸着する。このときの細胞側にある標的分子をそのウイルスに対するレセプターと呼ぶ。ウイルスが感染するかどうかは、そのウイルスに対するレセプターを細胞が持っているかどうかに依存する。代表的なウイルスレセプターとしては、インフルエンザウイルスに対する気道上皮細胞のシアル酸糖鎖や、ヒト免疫不全ウイルスに対するヘルパーT細胞表面のCD4分子などが知られている。
細胞内への侵入
細胞表面に吸着したウイルス粒子は、次に実際の増殖の場になる細胞内部へ侵入する。侵入のメカニズムはウイルスによってさまざまだ』
…と言うことで、感染先の細胞に「侵入して」、自分のDNA・RNAを注入して、自分の複製を作り、増殖して行く…。「細胞分裂」で増えるのでは無いから、宿主の細胞が、皆んな(遺伝情報的に)乗っ取られて、ウイルスの持っている遺伝情報まみれになって行く…。それで、一気に(宿主の細胞の数だけ)数を増やして行く…、という話しのようだ…。


※ 悪名高い、HIVウイルスの形状だ…。見るからに、恐ろしげだな…。
※ それで、今回の新型肺炎を引き起こしている「コロナウィルス」についてが、次の話しだ…。

コロナウイルス
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%82%A6%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%82%B9
『コロナウイルス(英: coronavirus)は、一本鎖(+)RNAウイルスのニドウイルス目人性のコロナウイルス科のウイルスをさし、コロナウイルス亜科、トロウイルス亜科を含む。
エンベロープ表面に存在する突起によって太陽のコロナのような外観を持つことからこの名が付いた。
ウイルスの増殖は細胞質内で行われ、小胞体やゴルジ装置から出芽する。
コロナウイルスの中にはエンベロープにヘマグルチニンエステラーゼを有し、赤血球凝集性を示す種が存在する。
SARSコロナウイルスは既知のコロナウイルスと大きく異なった塩基配列を持つことが示された[1]。
コロナウイルス属のゲノムはRNAウイルス中最大(約30kb)である。』
※ こういうものに、宿主の細胞であるヒトの肺の細胞(「肺胞」)が感染し、本来の正常な細胞としての機能を、果たせなくなって、「肺炎」の症状を発症するわけだ…。
※ その感染先の「肺」とは、どういうものなのか、の話しをする…。

このイラストは、上記の「こども達を寒い時期の感染症から守る」の.pdfからキャプチャしたもので、「RSウイルス感染」から引き起こされる「症状」について説明しているものなのだが、人体の構造が解りやすいので、キャプチャした…。
「気管」の上部の方までが、「上気道」で、ここら辺の「粘膜」がやられてしまうのが、「上気道炎」、いわゆる「風邪引いた」だ…。喉痛い…、鼻水垂れる…、咳が出る…、とかだな…。
もっと下部の方までやられると、「気管支炎」や、「肺炎」となるんだろう…。ここのサイトに、説明があった…。
肺炎と風邪との違い、肺炎のリスクを知ってください。
https://www.haien-yobou.jp/what_disease.xhtml


※ この説明によると、「肺胞」までやられてしまって、正常な「ガス交換」ができなくなったものを、言うようだ…。

※ ちょっと詳細な、イラストだ…。「肺」は、気管がドンドン枝分かれして、より小さいものになって行く構造をしている…。
※ 一番先にあるものが、「肺胞」だ…。

※ ドンドン枝分かれした先は、直系0.2mmほどの小さな袋状のものになっている…。その袋の周囲には、「毛細血管」が網の目のように取り巻いていて、その毛細血管を通じて、「ガス交換」が行われる仕組みになっている…。

※ 「毛細血管」は、一層(通常の血管は、三層)の構造をしていて、酸素(O2)分子も、二酸化炭素(CO2)分子も、通り抜けるようになっている…。それで、「肺胞」と「毛細血管」との間で、「ガス交換」が行われる仕組みになっている…。


※ そういうところに、こういうものがやって来て、肺胞の細胞まで乗っ取られて、機能しなくなると、いわゆる「肺炎」となり、上手く「酸素」を体内に取り込むことができない事態となる…。

※ イメージ的には、こういう感じだ…。もっとも、大きさの比率が全然違うけどな…。ウイルスは、細胞よりも、比較にならないくらい小さい…。そうでないと、「侵入」できない…。
病原体:ウイルスと細菌と真菌(カビ)の違い ( http://www.seirogan.co.jp/fun/infection-control/infection/dengerous_pathogen.html )

※ ヒトの細胞の大きさは、0.006mm(ミリ)から0.025mm(ミリ)くらいだ。それに対して、細菌の大きさは、1マイクロメートル(千分の1mm)、ウイルスの大きさは、数十nm(ナノ・メートル)から数百nm(ナノ・メートル)くらいだ(ナノ・メートル=10億分の1=10-9乗メートル=0.000001mm(ミリ・メートル))。まあ、桁違いに小さいな…。
顕微鏡の倍率で比較すると、こんな感じ…(「今さら聞けない 「ウイルスと細菌と真菌の違い」」 https://www.med.kindai.ac.jp/transfusion/ketsuekigakuwomanabou-252.pdf )。

※ ウイルスは、光学顕微鏡では見ることができない…。電子顕微鏡じゃないと…。

※ 対策は、こんなところだ…。「インフルエンザ」と同じだな…。コロナウィルスは、「アルコール消毒」に弱い…、という話しもあるんで、セッセと手指を消毒した方がいいかもな…。
※ 「十分な栄養(肉ばっかり、喰ってちゃ、ダメだろ…)と睡眠」で、「免疫力」を高めておくのが、最大の対策なのは、どんなウイルスに対しても適用できる話しだな(たとえ、やられてしまっても、回復が早かったり、症状が重くならずに済む…)。
※ あと、「早め早めの、医療機関の受診」か…。流行が蔓延して、医療機関が満杯になり、診療が受けられずに重篤化するという事態にならないことを、祈るよ…。