新型コロナの「ヒトの細胞にくっつく吸盤」のような構造が解明!ワクチン開発に貢献
https://nazology.net/archives/52813
※ このウイルスは、コロナウィルス系統で、SARSウイルスの仲間なんだが、「僅かに変異」していて、開発されたSARSへの抗ウイルス薬が、全く効かなかったらしい…。
※ しかも、「ヒト細胞」に対して10~20倍の高い親和性(結合しやすさ)を、獲得していたらしい…。
全く、うまいこと「変異」したモンだよ…。
世界の医療事情 中国(北京)
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/beigin.html
※ 新型コロナ関連情報ではないが、外務省のHPに上がっていた情報を、紹介しておく…。
『5 かかり易い病気・怪我
(1)下痢症
北京で生活すると,便が緩くなったり,時には下痢が続くことがあります。吐き気や嘔吐,腹痛や発熱を伴わない場合は,硬度の高い水や中華料理に多く使用される油の違いによるものと考えられます。北京の衛生状況は近年急速に改善しているため,道端の露天で販売されるカットフルーツや鉄板焼きなどを別にすれば,市販のものは衛生的に問題ありません。日本同様にウイルスや細菌性の胃腸炎も時に見られますが,ほとんどの場合水分補給と整腸剤などで自然に改善します。水分摂取が難しい小児や高齢者については,脱水が進行しやすいため,下痢が続く場合は医療機関を受診する必要があります。
(2)大気汚染(呼吸器症状など)
多くの邦人にとって,中国での生活で最も懸念されるのは,大気汚染の問題です。日本でもよく耳にするPM2.5とは,Particulate Matter(微小粒子状物質)のうち粒子径が2.5μm以下のものの総称です。1950年代のロンドンや高度成長期の日本でも大気汚染物質による健康被害は発生しており,新しい問題ではありません。北京市の2017年のPM2.5年間平均濃度は2013年と比べ35.6%低下しました。2013年に中国政府は,大気汚染防止行動計画「大気十条」を発表し,車の台数制限や工場の操業停止,暖房に用いる化石燃料の使用を禁止するなどの対策で,大気汚染は改善傾向にありますが,最近はその傾向が鈍化しています。2018年1-7月のPM2.5平均濃度は前年同期比で14.1%低下しました。暖かく風の弱い日には空気が悪くなりがちです。天候による変動が大きい事もあり,引き続き警戒が必要です。対策として,長時間過ごす室内環境の改善には空気清浄機が有効です。また,毎時間ごとに公的に発表される大気質指数(AQI)をチェックし,指数が高い時間帯は,外出や屋外での運動を控え,外出する場合には,濾過性能の高いマスクを着用するなどの予防策が重要です。
(3)交通事故
北京市内は交通渋滞が常態化しており,車,バイク(電動含む),自転車,歩行者に加え,オート三輪や,電動キックボードなど様々な乗り物が往来しています。中国は右側通行で,車は常時右折できるため,注意が必要です。また直進優先が一般的でないため,左折車が突然目の前を横切り,歩行者がいる横断歩道上でも,わずかな隙間を通り抜けようとします。携帯を操作しながらや,イヤホンをつけての運転も多く,接触事故は頻繁に見られます。自身が安全に走行することはもちろんですが,電動バイクなどは音もなく,猛スピードで追い抜くため,周りの交通状況を確認することが重要です。中国国内では年間470万件の交通事故があり,20数万人の死亡者が出ています(2017年)。邦人が事故に巻き込まれる例も後を絶たず,その治療や事故処理にはかなりの労力を要します。電動バイクや自転車にはヘルメット装着の義務はありませんが,欧米人が着用する姿をよく見かけます。自分の体は自身で守るという姿勢が重要です。
(4)花粉症
北京周辺では春先と秋口に花粉症による,くしゃみ,鼻水,目の痒みを訴える方がいます。3月下旬から4月下旬は主にヒノキ,ニレ,ポプラなどの樹木由来の花粉が,8月から9月にかけてはヨモギやブタクサなどの草本由来の花粉が原因と考えられています。日本でスギ花粉症の方にとっては,症状が軽い事が多いですが,長く滞在するにしたがい,当地の花粉に感作されることもあります。
(5)肝炎
汚染された水や食べ物から感染するA型・E型肝炎と,血液や体液により感染するB型・C型肝炎があります。A型・E型肝炎は,都市でも散発的に見られますが,衛生状況の悪い地方では流行することもあります。E型肝炎は中国南部地域に多く,妊婦が感染すると重症化することがあります。不衛生な海産物を生で食べないなどの対策が必要です。B型・C型肝炎はともに血液・体液を介して感染しますので,感染者との性的交渉と輸血を避ければ心配はありませんが,中国にはキャリアと呼ばれるウイルス保有者が大変多く,注意が必要です。特にB型肝炎のキャリアは8,860万人(保有率6.6%,WHO 2018)と日本の129万4,000人(保有率1.0%,同)と比べ非常に高率です。A型・B型肝炎は,ワクチン接種をお勧めします。中国では,2017年に全ての肝炎で1,283,523例の発症中,573名の死亡例が報告されています。また,ウイルス性肝炎は伝染病扱いで,強制的に隔離入院となることがあります。
(6)HIV感染/AIDS,性感染症
中国の法定伝染病のうち死亡数が最も多いAIDSの発症数,死亡数は2008年以降年々増加し,2017年は57,194例の発症と15,251例の死亡が報告されています。雲南省,四川省他,南方に患者は集中していますが,北京市でも2017年に3,053例の発症と509例の死亡が報告されています。性的接触(同性愛含む)が主な感染経路で,麻薬注射や売血による感染も見られます。その他,淋病は13,555例,梅毒は475,860例(いずれも2017年)と多数の性感染症が報告されています。北京には地方出身者が多いため,肝炎同様,性交渉にはリスクが伴います。なお,中国国内の医療機関でHIV陽性と確定診断されると,政府報告,隔離措置がとられる場合もあります。
(7)結核
日本も先進国の中では,結核罹患率の高い国(人口10万人あたり14人,2016年)ですが,中国では患者数も非常に多く(人口10万人あたり60人,2017年),未だ死亡原因の上位に位置しています。2017年の肺結核の報告数は835,193例,そのうち死亡は2,823例で,ここ3年死亡者数は増加しています。政府の対策や薬の普及などにより患者数は漸減傾向を認めますが,咳や微熱が長く続く場合には疑う必要があります。
(8)寄生虫症
北京を含め大都市では少なくなりましたが,回虫,蟯虫,鞭虫等の感染が認められています。これらの寄生虫感染は虫卵に汚染された生野菜の摂取が原因とされます。現在中国では,化学肥料と農薬の使用が一般的になり,寄生虫疾患は減少しています。むしろ残留農薬が問題となっていますので,野菜等は良く洗うことが必要です。中国の湖・河川地域では住血吸虫症が見られましたが,中央政府の住血吸虫症撲滅運動により患者は激減し,2017年には中国全土で年間1,186例の報告にとどまっています。
(9)鳥インフルエンザ
中国ではA型(H5N1)をはじめとする高病原性インフルエンザのヒトへの感染が発生し,2015年には発症6例中3例の死亡が報告されていますが,2017年には報告例はありません。また2013年頃からA型(H7N9)のヒトへの感染例が多く発生しており,2017年には,589例の発症,259例の死亡が報告されています。一般に鳥インフルエンザウイルスはヒトに感染しにくく,感染してもヒトからヒトへの伝播が起こりにくいため,これまでのところパンデミックの発生には至っていません。流行情報に接した際には,生死を問わず,家禽に直接触れないという一般的な対策が必要です。
(10)マラリア
政府の統計上,中国国内では2017年に2,697例発生しうち6例が死亡していますが,そのうち国内発生は数例に過ぎず,大多数が輸入マラリアです。東南アジアとの国境付近を訪れる方以外は心配ありません。
(11)デング熱
2014年夏に日本では国内感染例が初めて報告されましたが,中国・広東省でもデング熱の大流行がありました。広東省では,例年7月から11月にかけデング熱患者が発生しますが,大流行した2014年の患者数は,過去最多であった1995年の5,300人を超えるなど,中国全土で46,864例の報告があり,6例の死亡がありました。2017年の全土での患者数は5,893例,死亡2例でした。北京市周辺でデング熱の心配はありません。流行地に出かける際には,屋外での蚊による吸血を避けるため適切な防蚊対策が必要です。
(12)狂犬病
中国では現在でも狂犬病が報告され,2017年には512人が発症し,うち502名が死亡しています。北京市内に限ると年間の発症,死亡数は2016,2017年とも2例で,ごく希であるものの,犬に噛まれるというニュースはしばしば取り上げられています。必要以上の心配はいりませんが,犬や哺乳動物に噛まれた際には,傷口を流水で十分洗浄した上で,速やかに医療機関を受診してください。
(13)手足口病
手足口病は,口の中や,手足などに水疱性の発疹が出る,ウイルス性の感染症です。日本でも子供を中心にしばしば流行し,主に夏に多い疾患です。感染経路は,飛沫感染,接触感染,糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。特に,この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。施設の中で手足口病の患者が発生した場合には,未感染の子どもの多くが発病します。手洗いの励行や排泄物の処理に注意し,適切な予防を心がけて下さい。2017年の発症数は1,929,550例で,死亡数は95例でした。
(14)SARS(重症急性呼吸器症候群)
2002年から2003年にかけ中国を中心としたアジアで流行し,8,000人以上の患者と700人以上の死亡者が発生しました。コロナウイルス属の一種である,SARSウイルスによって起こる重症呼吸器感染症です。ここ数年は新たな患者発生はありません。
6 健康上心がける事
北京での健康上の注意点は,言葉の不自由を除けば,東京と変わりませんが,大きく異なるのが大気汚染の問題です。滞在中はスマートフォンのアプリなどで,大気汚染の状況を確認し,汚染日の外出時は,マスクを着用するなどの対策が必要です。大気の汚染にかかわらず,冬の寒さと極度の乾燥は厳しく,夏の暑さと湿気は東京と同程度です。喉や皮膚の保湿,温度調節のしやすい服装を心がけましょう。また外国人を受け入れる医療機関は治療費が高額ですので,必ず海外旅行傷害保険に加入することをお勧めします。』
※ まあ、そういう国である…、と言うのが、元来からの外務省における認識だ…。