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『出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
The Right Honourable
ニコラ・スタージョン
MSP
2023年スコットランド政府公表の肖像
スコットランドの旗 スコットランド 第5代 首相
任期
2014年11月20日 – 2023年3月28日
君主 エリザベス2世・チャールズ3世
代理官 ジョン・スウィニー
前任者 アレックス・サモンド
後任者 ハムザ・ユーサフ
スコットランド国民党党首
任期
2014年11月14日 – 2023年3月27日
代理官 スチュワート・ホージー
アンガス・ロバートソン
キース・ブラウン
前任者 アレックス・サモンド
後任者 ハムザ・ユーサフ
スコットランド副首相
任期
2007年5月17日 – 2014年11月20日
州首相 アレックス・サモンド
前任者 ニコル・ステファン
後任者 ジョン・スウィニー
内閣インフラ・投資・都市担当官
任期
2012年9月5日 – 2014年11月19日
州首相 アレックス・サモンド
前任者 アレックス・ニール
後任者 キース・ブラウン
内閣健康幸福担当官
任期
2007年5月17日 – 2012年9月5日
州首相 アレックス・サモンド
前任者 アンディ・カー
後任者 アレックス・ニール
スコットランド国民党副党首
任期
2004年9月3日 – 2014年11月14日
指導者 アレックス・サモンド
前任者 ロザンナ・カニングハム
後任者 スチュワート・ホージー
スコットランド議会議員
グラスゴー・サウスサイド選挙区
グラスゴー・ゴーヴァン選挙区 (2007–2011)
現職
就任
2007年5月3日
前任者 ゴードン・ジャクソン
得票差 9593票 (38.5%)
スコットランド議会議員
グラスゴー選挙区
(1 of 7 Regional MSPs)
任期
1999年5月6日 – 2007年5月3日
前任者 Constituency established
後任者 ボブ・ドリス
個人情報
生誕 Nicola Ferguson Sturgeon
1970年7月19日(53歳)
イギリスの旗 イギリス
スコットランドの旗 スコットランド、アーバイン
政党 スコットランド国民党
配偶者 ピーター・マレル(2010年7月16日)
親 ロビン・スタージョン(Robin Sturgeon)
ジョアン・カー・ファーガソン(Joan Kerr Ferguson)
住居 ビュート・ハウス
出身校 グラスゴー大学
署名
公式サイト First Minister of Scotlandニコラ・ファーガソン・スタージョン(英語: Nicola Ferguson Sturgeon、1970年7月19日 – )は、イギリス・スコットランドの弁護士、政治家。グラスゴー・サウスサイド選挙区選出のスコットランド議会議員、第5代スコットランド首相、第14代スコットランド国民党党首。
経歴
アーバイン生まれ。16歳のときスコットランド国民党に入党し、以来スコットランド独立を訴え続けている。
グラスゴー大学を卒業、事務弁護士として法律事務所に勤務した。
1999年、スコットランド議会議員に初当選した[1]。スコットランド自治政府副首相[2]、スコットランド国民党副党首を経て、2014年11月よりスコットランド自治政府首相、スコットランド国民党党首。
『日本経済新聞』は2014年のスタージョン就任について「スコットランド国民党の党勢を盛り返し、独立派に勢いを与えた。それまでの同党は内紛が多く、英国からの分離を目指す血気盛んな男性の党というイメージが強かった。
それを中道左派色の濃い『市民や若者に寄り添う党』に変え、支持者を増やした」と指摘している[3]。
2019年7月にイギリス首相に就任したボリス・ジョンソンが推し進めるブレグジット計画については、スコットランドの経済に有害との立場を取っており、スコットランド独立の是非を問う2回目の住民投票実施に向けた準備をすると警告[4]。
その後、2022年6月28日には、住民投票を2023年10月19日に実施すると表明した[5]。
しかし中央政府はこれを認めず、同年11月23日にはイギリス最高裁も住民投票にはイギリス議会の承認を要し、スコットランド自治政府には単独で住民投票の実施を決定する権限はないとの判断を下した[6]。
2023年2月15日に国民党党首と自治政府首相からの辞任を表明[7]。
3月27日にハムザ・ユーサフが後継の国民党党首、翌28日に後継の自治政府首相に選出されたことに伴いスタージョン政権は終焉を迎えた[8]。
スコットランド警察が2021年に開始した国民党の不適切な資金流用を捜査する、いわゆるブランチフォーム作戦(英語版)はスタージョンにも捜査の手が及び、2023年4月5日にスタージョンの自宅と国民党本部を家宅捜索し、同月には夫で元国民党CEOのピーター・マレル(英語版)を逮捕し取り調べた。
結局は起訴に至らず釈放されたものの、6月11日にはスタージョンが逮捕され[9]、約7時間の事情聴取の後に釈放されたが、引き続き捜査は継続されている[10]。
ギャラリー
イギリスのテリーザ・メイ首相と(2017年11月16日) イギリスのテリーザ・メイ首相と(2017年11月16日) 左からバングラデシュのシェイク・ハシナ首相、エストニアのカヤ・カッラス首相、タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領、スタージョン(2021年11月2日) 左からバングラデシュのシェイク・ハシナ首相、エストニアのカヤ・カッラス首相、タンザニアのサミア・スルフ・ハッサン大統領、スタージョン(2021年11月2日) 米国のウェンディ・ルース・シャーマン国務副長官と(2022年5月16日) 米国のウェンディ・ルース・シャーマン国務副長官と(2022年5月16日) ウクライナの国会議員、キラ・ルディックと(2022年6月1日) ウクライナの国会議員、キラ・ルディックと(2022年6月1日)
出典
^ “Biography”. Scottish National Party. オリジナルの2014年9月21日時点におけるアーカイブ。 2014年9月25日閲覧。 ^ “スコットランド民族党の次期党首にスタージョン氏が名乗り”. AFPBB. (2014年9月24日) 2014年9月25日閲覧。 ^ 「スコットランド独立派首相退く」『日本経済新聞』、2023年3月30日。2023年6月13日閲覧。 ^ “ジョンソン英首相、スコットランド訪問で公衆からブーイング”. 朝日新聞デジタル (2019年7月30日). 2019年7月30日閲覧。 ^ “英女王、スコットランド首相と面会 独立投票実施表明の翌日”. AFP (2022年6月30日). 2022年6月29日閲覧。 ^ スコットランド独立問う再投票「英議会の承認必要」、最高裁判断 ロイター 2022年11月24日配信 2023年2月15日閲覧 ^ “英スコットランドのスタージョン自治政府首相、辞任へ 記者会見で発表”. BBC News. BBC. (2023年2月15日) 2023年2月15日閲覧。 ^ “I'll lead Scotland through the tough times, pledges new First Minister”. デイリー・テレグラフ. (2023年3月28日) 2023年3月30日閲覧。 ^ “Nicola Sturgeon: Former first minister arrested in SNP finances inquiry”. BBC News. BBC. (2023年6月11日) 2023年6月11日閲覧。 ^ “スコットランド前首相が警察に一時拘束 政党の資金流用疑惑で”. NHK NEWSWEB. NHK. (2023年6月12日) 2023年6月12日閲覧。
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外部リンク
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英下院が解散、7月4日総選挙 野党・労働党が支持率先行
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR300DF0Q4A530C2000000/『2024年5月30日 8:01
【ロンドン=江渕智弘】英議会下院は30日、解散した。7月4日に総選挙を実施する。スナク首相が率いる与党・保守党は最大野党・労働党に支持率で大きなリードを許している。14年ぶりの政権交代が現実味を帯びる。
総選挙は2019年以来で、25年1月までに実施する決まりだった。スナク氏が22日、インフレの沈静化などを踏まえ、大方の想定より早期の解散を表明した。
下院の定数は650。現在は保守党が345議席、労働党は206議席をもつ。労働党が議長らを除いた実質的な単独過半数をとるには110議席を超える上積みが必要になる。
英ユーガブの23~24日の世論調査によると、労働党の支持率は44%と保守党の2倍。英国の多くの専門家やメディアは労働党が過半数を得て政権を奪還するとみる。
経済や移民対策、欧州連合(EU)との関係などが争点となる。
スナク政権は個人や企業への減税を進めてきた。労働党は私立学校や外国人への増税で財源を捻出し、教員や公的医療サービスを拡充する方針を示す。
労働党は19年の総選挙で企業や富裕層の増税など強硬な左派路線を打ちだして大敗した。今回は法人増税を封印し、経済を優先する姿勢に徹している。
20年のEU離脱を主導した保守党はインド太平洋地域を重視し、スナク政権で環太平洋経済連携協定(TPP)に参加した。日本とは次期戦闘機の共同開発に取り組む。労働党は伝統的にEUに重きを置く。離脱を機に冷え込んだ関係の修復を掲げる。
スナク氏の肝煎りだった、不法移民をアフリカのルワンダに強制移送する法律が4月に成立した。総選挙に勝てば移送を始めるとしている。労働党はルワンダへの移送を取りやめ、かわりに国境警備の強化で対応すると主張する。
保守党は26日、1960年に廃止した徴兵制を復活させる計画を明らかにした。18歳を対象に12カ月間の兵役を導入するという。労働党のスターマー党首は25日、政権を奪還できれば選挙権年齢を現在の18歳以上から16歳以上に引き下げると表明した。
【関連記事】
・英労働党、「親ビジネス」で政権狙う 7月4日に総選挙 ・[FT]退路なき英首相の賭け 展望描けず解散決断
多様な観点からニュースを考える
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伊藤さゆりのアバター 伊藤さゆり ニッセイ基礎研究所 経済研究部 常務理事 コメントメニュー
ひとこと解説
前回2019年の総選挙では、ジョンソン首相(当時)が混乱状態に陥っていたBrexitの実行を掲げて地滑り的な勝利を収めました。
労働党のコービン党首(当時)の急進左派的な政策や反ユダヤ主義への寛容な姿勢が有権者を遠ざけた面もありました。
労働党には、2015年の選挙以降、スコットランドの選挙区で、国政では労働党支持の立場をとっていた独立派の地域政党SNPが国政に進出したことも、逆風となりました。しかし、SNP人気を率いたスタージョン党首は去り、相次ぐスキャンダルで、SNPの人気は低下しています。
保守党に加えて、SNPの失策も、労働党政権誕生の確度を高める要因となっています。
2024年5月30日 9:06 (2024年5月30日 9:07更新)』 -
バイデン氏、牙城「黒人票」てこ入れ トランプ氏浸食で
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29ECH0Z20C24A5000000/『2024年5月30日 11:19
【フィラデルフィア(米ペンシルベニア州)=坂口幸裕】米民主党のバイデン大統領が11月の大統領選に向けて牙城だった黒人票のてこ入れに乗り出した。再戦する共和党のトランプ前大統領を大きくリードしているものの、圧勝した過去の選挙戦に比べて浸食されている危機感を映す。
29日午後、大統領選の結果を左右する激戦州のひとつである東部ペンシルベニア州の最大都市フィラデルフィア。バイデン氏が米国初の黒人副大統領…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『選挙キャンペーンの遊説先で正副大統領がそろい踏みするのは珍しい。通常は限られた時間を有効に使うため2人が全米を手分けして回るのが一般的だ。会場となった小学校から高校までの一貫校「ジラード・カレッジ」は黒人の生徒が多く、集会にも参加した。』
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マスク氏とトランプ氏が接近 再選後の助言役打診か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN29EMK0Z20C24A5000000/『2024年5月30日 6:17
【シリコンバレー=中藤玲】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は29日、トランプ前大統領が11月の大統領選挙で再選した場合、米起業家イーロン・マスク氏が助言役を担う可能性があると報じた。マスク氏は公に支持候補者を表明していないが、不法移民の流入を巡ってバイデン政権への批判を強めている。
WSJによると、南部フロリダ州にある重鎮アクティビスト(物言う株主)のネルソン・ペルツ氏の邸宅で3月…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
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日経平均一時900円安、2週間ぶり3万8000円割れ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB301360Q4A530C2000000/
『2024年5月30日 10:00
30日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、下落幅が一時900円を超え、取引時間中としては5月13日以来、約2週間ぶりに3万8000円を割り込んだ。米国の早期利下げ期待の後退を背景に前日の米株式市場で主要3指数がそろって下落したことを嫌気し、売りが膨らんでいる。30日に国内の長期金利が一時1.1%と2011年7月以来の水準に上昇したことも株式市場にとって逆風となった。
米連邦準備理事会(FRB)が29日公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)では、経済活動は前回4月の報告時点から「拡大を続けた」と総括した。FRB高官から利下げに慎重な発言が相次いでおり、米景気の底堅さを背景に利下げ転換まで時間がかかるとの見方が強まった。
米長期金利が5月上旬以来の高水準を付けた。国内の長期金利も上昇傾向が続いており、株式の相対的な割高感が意識され、東京市場でも指数寄与度の大きい東京エレクトロンやアドバンテストなど値がさのハイテク株を中心に売られている。
【関連記事】
・長期金利、一時1.1%に上昇 米金利上昇が波及 ・NYダウ続落、411ドル安 長期金利4.63%に上昇で警戒
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東南アジア 前近代総合
https://www.y-history.net/wh_mondai/mondai_tiiki/m_tonan-asia-01.html

『2011 龍谷大学
【問】次の文(1)・(2)を読み、下の問い(問1~問15)に答えなさい。
(1)インドシナ半島では. 1世紀項に、東南アジア最古とされる統一国家、扶南が①メコン川下流域に建国された。その民族については、( 2 )ともマレー人とも言われている。扶南から真臘へ、そして9世紀に成立したアンコール朝へと③カンボジアの歴史は続く。
カンボジアは、豊かな水資源を利用して農業開拓をすすめ、河川の水運を活用した交易によって発展した。しかし④13世紀頃より台頭してきたタイ人諸勢力により、アンコール朝は次第に圧迫され、1431年にアンコールの都を放棄してプノンペンに移すことになる。
一方、インドシナ半島東部の⑤ヴェトナムは、北に中国と隣接する位置関係から、中国の文化的な影響を大きく受けるとともに、⑥中国に成立した各王朝からの支配をも受けた。しかし唐の衰亡とともに独立を果たし11世紀にはヴェトナム北部に李氏が⑦大越国を建国した。その後、いくつかの王朝の興亡を経て、19世紀には( 8 )の保護国となり( 8 )領インドシナ連邦に組み込まれた。問1
①について。メコン川の位置として正しいものを、次の中から一つ選びなさい。① A ② B ③ C ④ D ⑤ E
問2
空欄( 2 )に入れるのに適当なものを、次の中から一つ選びなさい。
①チャム人 ②シャン人 ③モン人 ④シンハラ人 ⑤クメール人
問3
③について。カンボジアの歴史に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
扶南の貿易港からローマ貨幣が出土した。
②
フエ(ユエ)は真臘の貿易港である。
③
真臘は唐に朝貢した。
④
アンコール朝は分裂した陸真臘と水真臘を統一した。
問4
④について。以下の王朝の中でタイ人王朝として正しいものを、次の中から一つ選びなさい。
①チョーラ朝 ②コンバウン朝 ③クディリ朝 ④アユタヤ朝 ⑤トゥング一朝
問5
⑤について。ヴェトナムにおける中国文化の影響に関する記述として正しいものを、次の中から一つ選びなさい。
①
両班という特権階級が形成された。
②
交鈔という紙幣が発行された。
③
字喃という文字が作られた。
④
ワヤンと呼ばれる影絵芝居が行なわれた。
問6
⑥について。ヴェトナムと中国各王朝との関係に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
漢は南海郡を設置してヴェトナム全域を支配した。
②
唐はヴェトナムに安南都護府を設置した。
③
明の永楽帝はヴェトナム北部を併合した。
④
ヴェトナム最後の王朝である阮朝は清を宗主国とした。
問7
⑦について。大越国の王朝に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
李朝(大越国)はサイゴンに都を置いた。
②
陳朝はモンゴル軍の侵略を退けた。
③
西山(タイソン)党の反乱によって黎朝がほろんだ。
④
玩朝は国号を越南とした。
問8
空欄( 8 )に入れるのに適当なものを、次ぎの中から一つ選びなさい。
①イギリス ②オランダ ③アメリカ ④フランス ⑤スペイン(2)アンコール朝の歴代の王たちは、アンコール=トムや⑨アンコール=ワットなどの壮大な石造りの建築物を次々と造営した。アンコール=ワットは、12世紀前半に( 10 )が造営したヒンドゥー教寺院であった。回廊の壁面はインド文学に題材をとった浮き彫りで飾られ、あるいは神と王を合体させた特別な神像も作られた。このように⑪インド文化の影響を強く受けつつカンボジアの民族文化を開花させていった。
しかし後にアンコール=ワットは⑫仏教寺院へと改築された。16世紀末から17世紀前半にかけて、日本の貿易船が東南アジア各地に航行し、アンコール=ワットを訪れる日本人のいたことが記録に残されている。
ところで、 8世紀にはイスラーム世界の成立にともなって、⑬ムスリム商人がインド洋をわたり、マラツカ海峡をこえ、交易路を拡大して東南アジアや中国に進出してきた。また10世紀には宋の経済発展にともない海の道の交易が飛躍的に発展した。⑭マラッカ海峡は、このようにインド洋と南シナ海をむすぶ海上交易の要衝となり、⑮マラッカなどその海域周辺の諸国が交易の主導権をめぐり勢力を競った。問9
⑨について。アンコール=ワットはどれですか。正しいものを、次の中から一つ選びなさい。① A ② B ③ C ④ D ⑤ E
問10
空欄( 10 )に入れるのに適当なものを、次の中から一つ選びなさい。
①ラーマ4世 ②スールヤヴァルマン2世 ③ハルシャ=ヴァルダナ ④パーブル ⑤ティムール
問11
⑪について。インド文化に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
ヒンドゥー教の神に破壊神としてのシヴァがいる。
②
クシャトリヤはバラモンより下位の階級である。
③
『マハーバーラタ』はサンスクリット語で書かれた叙事詩である。
④
『アヴェスター』はヒンドゥー教の聖典である。
問12
⑫について。東南アジアの仏教に関する記述として正しいものを、次の中から一つ選ぴなさい。
①
ヴェトナムでは仏国寺が建てられた。
②
チャンパーではポタラ宮殿が建てられた。
③
パガンでは上座部の仏教寺院が建てられた。
④
ジャワ島ではプランバナン寺院群が建てられた。
問13
⑬について。ムスリム商人に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
ジヤンク船という三角帆の帆船による交易を行なった。
②
奴隷をも交易品として扱った。
③
東南アジアのイスラーム化に貢献した。
④
カーリミー商人と呼ばれたムスリム商人の拠点はカイロにあった。
問14
⑭について。以下の人物の中でマラッカ海峡を通らなかった人物として正しいものを、次の中から一つ選びなさい。
①義浄 ②イブン=バットゥータ ③マルコ=ポーロ ④鄭和 ⑤マゼラン(マガリャンイス)
問15
⑮について。
(a)
マラッカと周辺諸国に関する記述として誤っているものを、次の中から一つ選びなさい。
①
シュリーヴイジャヤはスマトラ島のパレンパンを交易の拠点とした。
②
マラッカは明の支援をうけて国際貿易港として急成長した。
③
ヒンドゥー教国家のマタラムはマラッカと主導権を競った。
④
16世紀初めマラッカを占領したのはポルトガルである。
(b)
ヨーロッパ勢力のマラッカ占領後、ムスリム商人を受け入れたスマトラ島北端のイスラーム教国を何といいますか。正しいものを、次の中から一つ選びなさい。
①アチェ ②ジョホール ③バンテン ④マラーター ⑤ヴィジャヤナガル解 答 解答欄ごとにクリック。全解答を表示するには右上の「全解答表示」をクリック。クリアは左上のメニューで選択。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
② ⑤ ② ④ ③ ① ① ④ ④ ②
11 12 13 14 15(a) 15(b)
④ ③ ① 解答不能 ③解説
問3
フエは中部ベトナムのチャンパ国に含まれている。
問6
漢の南海郡は中国の南部。
問7
大越国の都はハノイ。
問11
アヴェスターはゾロアスター教の経典。
問12
①は新羅、②はチベット、④のプランバナンはヒンドゥー教の寺院群。
問13
ジャンクは中国船。
問14
マゼラン船団はマラッカ海峡を通過しているが、マゼラン自身はフィリピンで死んでいるので、これを正解としたかったのであろうが、実は彼は世界周航の前に、ポルトガルのアルブケルケの部下として東南アジアで活動しており、そのときマラッカ海峡を通過しているので、該当しない。他のすべてもこの海峡を通っているので、正解なしとなる。大学の出題ミス。 』 -
東南アジアの大陸部(インドシナ半島)
https://www.y-history.net/appendix/wh0202-001.html

『東南アジアの大部分を占めるインドシナ半島地域を大陸部という。古来、インドと中国双方の文化的影響を受けながら、ヒンドゥー教、仏教、イスラーム教が交差、幾つかの民族と王朝が興亡した。近代はタイを除き植民地化の苦難を経て現在、ミャンマー(ビルマ)、タイ、カンボジア、ラオス、ベトナムの5ヵ国に分かれる。(マレー半島は一般的には島嶼部に含まれる。)
インドシナ半島地図
インドシナ半島の主要河川
・東南アジア South East Asia という地域名称は、第二次世界大戦中に用いられるようになった。戦前の日本では「南方」と云っていた。大きく分けて、ユーラシア大陸の一部であるインドシナ半島と多くの島々が広がる地域都に分けられ、前者を大陸部、後者を諸島部(島嶼部)として分けることが多い。ただし、インドシナ半島から南に延びるマレー半島(現在のマレーシアなど)は、歴史的・文化的には大陸部ではなく、スマトラ島、カリマンタン島、ジャワ島などの諸島部(島嶼部)に含めている。
東南アジアの大陸部は、紅河(ホン河)、メコン川、チャオプラヤ川、エラワディ(エーヤ-ワディー)川などの大河の流域の平野部がひろがり、それらの下流域は豊かな米作地帯である。この地域の民族は、オーストロアジア語族(南アジア語族)といわれる、ベトナム人、モン人、クメール人(カンボジア人)がまず活動を始め、中部ベトナムにはオーストロネシア語族のチャム人が次いで活動した。さらに、シナ=チベット語族に属し、はじめ北方の山岳部にいたタイ語族のタイ人、ラオ人が7,8世紀に南下して定着した。またイラワディ川中流にはビルマ人が同語族の中のモン人と抗争しながら定着した。
現在の宗教の大まかな分布では、ミャンマー・タイ・カンボジア・ラオスは上座部仏教、ベトナムは大乗仏教が優勢であるが、タイの南部のマレーシアに近い地域にはイスラーム教勢力が分離独立を主張している。インドシナという呼称
東南アジアの大陸部をインドシナ Indochina というのは、インドと中国の中間に位置するところからヨーロッパ人が名付けたもの。一般に、現在のベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの5カ国を含むことが多いが、狭い意味ではベトナム、ラオス、カンボジアの「旧フランス領インドシナ」を指すこともある。大河流域に平野部が広がるが、ジャングルに覆われた山岳地帯も広く、地形は複雑である。そのため民族分布も複雑、多彩であり、文化的には隣接する中国文明とインド文明の双方の影響を受けている。
中国文明の影響
紀元前5世紀頃から北部ベトナム地方には中国文明の影響が及び、青銅器文明であるドンソン文化が形成され、秦・漢時代からは中国王朝の直接支配を受け、唐時代頃まで続いた。
港市国家の形成
1世紀頃から海岸地方には河川を利用して内陸の物品を集め、海洋を利用してインドや中国などと交易をする港市国家が発達した。1世紀末にベトナム南部に現れた扶南がその例である。同時に扶南にはインド文明の影響が見られ、インド化の第一段階が始まった。中部ベトナムに現れたチャンパーも港市国家として栄えた。
インド化の進展
紀元後3世紀頃からインドの影響を強く受け、「インド化」が進んだ。宗教面では4世紀のインドのグプタ朝で栄えたヒンドゥー教文化が伝わり、7世紀に成立したクメール人のカンボジアではヒンドゥー教が信仰された。
東南アジアの文字ー
東南アジアの文字 2003年センターテストより
一方、現在のビルマのピュー人やビルマからタイの北方にいたモン人は上座部仏教を信仰した。
東南アジア大陸部のインド化の例証としてあげられるのが、現在もこの地域で使用されている文字の源流が前3世紀のインドで生まれたブラーフミー文字にあることが挙げられる。ビルマ文字(ミャンマー)、クメール文字(カンボジア)、タイ文字、ラオス文字は似通っており、やはりブラーフミー文字から変化した現在のインドのデーヴァナーガリ文字と文字規則が共通である。ただし、ベトナムは北部が中国文化圏に属していたため漢字が使用され、13世紀には漢字をもとに独自の字喃(チュノム)が考案された。仏教の普及
大陸部ではヒンドゥー文化と仏教信仰が重層的に重なり合って独自の文明を形成していく。12世紀に建造されたカンボジアのアンコール=ワットもはじめはヒンドゥー寺院として造られたが後に仏教寺院とされた。次第に仏教(上座仏教)が優勢となり、特にビルマ、タイでは王権の保護を受けて栄えた。特にビルマのパガン朝は多くの造寺造仏を行ったことで知られる。
植民地化
18世紀以降、タイをのぞいてイギリスとフランスに分割された。ビルマはイギリス=ビルマ戦争に敗れ、イギリスの植民地支配を受け、ベトナム・ラオス・カンボジアのインドシナ三国はフランスの植民地となりフランス領インドシナ連邦を構成する。その中間にあったタイ(シャム)のみが独立を維持することができたが、領土は大幅に削減されることとなった。
大陸部諸国の領域
現在の国家ではベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ミャンマー(ビルマ)にあたるが、以下に登場する東南アジアの歴史上の国々は必ずしも現在の国と領域が一致しない点に注意すること。カンボジアのクメール王国は一時はインドシナほぼ全域を支配し、ビルマのコンバウン朝も一時期はタイを支配した。タイのラタナコーシン朝も現在のタイよりも広大な領土を支配していた。また、ベトナムは、18世紀までは北部ベトナム(紅河流域)、中部ベトナム、南部ベトナム(メコンデルタ地帯)は別個な国家であったことに留意すること。』
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カンボジア 前政権からの中国重視を継承 中国資本による運河整備事業 – 孤帆の遠影碧空に尽き
https://blog.goo.ne.jp/azianokaze/e/cd5ebfc3c8ec8e310d440da8c8f93189
『【中国重視を継承するフン・マネット首相 「習近平大通り」もお目見え】
カンボジアがフン・セン前首相時代から中国と緊密な関係(ASEANにあってはカンボジアは中国の代弁者的な立場にも)にあるのは周知のことですので、下記のようなニュースもことさら驚くには値しません。「ようやるよ・・・」とは思いますが。*****中国・習近平氏の名前冠した道路誕生 カンボジア****
中国が影響力を強めている東南アジアのカンボジアで、中国の習近平国家主席の名前を冠した道路が誕生しました。
駐カンボジア中国大使館によりますと、カンボジア政府は、首都・プノンペンにある道路の全長48キロメートルの区間を、「習近平大通り」と命名しました。命名発表の式典にはカンボジアのフン・マネット首相らが出席し、「習主席のカンボジアの発展への歴史的貢献に感謝する」などと述べたということです。
カンボジアは、中国が推し進める経済圏構想「一帯一路」の参加国で、中国資本による大規模なリゾート開発なども行われています。
「一帯一路」をめぐっては、中国経済の減速により、近年、途上国への投資の冷え込みが指摘されています。しかし、カンボジアでは、去年の外国からの投資額の66%は中国が占めるなど、経済は依然として中国に大きく依存しています。【5月29日 日テレNEWS】
*********************
当然ながら、「習近平大通り」については中国企業が建設工事を請け負ったとのことです。
カンボジアではフン・セン前首相の長男フン・マネット首相に代替わりしていますが、中国との緊密な関係は維持されています。
****カンボジア「中国重視」継承 マネット首相、王毅外相と会談****
中国の王毅外相は22日、訪問先のカンボジアの首都プノンペンでフン・マネット首相と会談し、両国間の協力を強化する考えを示した。中国外務省が発表した。フン・マネット氏は「中国との関係は揺るぎないもので、対中政策は一貫している」と述べ、中国を重視した父フン・セン氏の外交路線を継承する方針を表明した。
フン・マネット氏は昨年8月、フン・セン氏から首相職を世襲した。前政権は人権弾圧などで欧米と鋭く対立し、中国に傾斜していた。王氏は18日から23日の日程でインドネシアやパプアニューギニアを歴訪。アジア太平洋地域の友好国と関係強化を図っている。【4月23日 共同】
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こうした両国関係を背景に合同軍事演習も行われており、アメリカは懸念を強めています。
****合同軍事演習に中国艦参加 カンボジア軍と、米懸念*****
カンボジア軍は27日、同国南西部沖で中国軍と共に、乗っ取られた貨物船から人質を救出することを想定した海上演習を実施した。合同軍事演習「ゴールデンドラゴン2024」の一環。南西部リアム海軍基地に昨年12月から停泊している2隻を含む中国艦船も参加した。
中国は同基地を支援し、拠点化を目指しているとの見方があり、米国が懸念を強めている。カンボジア軍幹部は取材に、演習は軍事能力や両国関係の強化が目的で「特定の国の脅威になる訓練ではない」と述べた。
カンボジアと中国は2016年に合同軍事演習を初めて実施し、今回が6回目。カンボジアの船舶10隻以上が中国艦船と共に、乗っ取り犯側に貨物船を停止するよう命じ、射撃して制圧した。
カンボジア軍関係者によると、中国艦船2隻は海上演習終了後、同基地の桟橋に戻った。在カンボジア米大使館は先月、同基地の拡張工事で「中国軍が果たしている役割と将来の基地利用」に深い懸念を示していた。【5月28日 共同】
*******************
カンボジアの主要港シアヌークビル港にほど近いリアム海軍基地は、かつてアメリカなどからの資金援助で建設されたましたが、現在は中国の支援を受け拡張工事が進められています。
タイ湾に面した同基地は係争海域である南シナ海に近いため、アメリカは、中国が戦略拠点として利用する恐れがあると懸念しています。
リアム海軍基地拡張工事については、カンボジアが中国による独占的な基地の軍事利用を認める見返りに、中国がインフラを整備する密約を結んだ疑いが指摘されており、カンボジアは「中国軍の施設ではない」とこれを否定しています。
実際に中国の軍事利用が進むと、同基地はアフリカ東部ジブチに次ぐ二つ目の中国軍の海外拠点になる可能性があります。
【中国資本による運河整備 ベトナムは反対するも・・・】
中国資本によるインフラ開発で注目されるのが、カンボジア首都のプノンペンとタイランド湾を結ぶフナム・テコ(フナン・テチョ)運河の整備事業です。
*****中国資本でカンボジアに運河建設、「歓迎の声」と「警戒の声」―シンガポールメディア****
シンガポール華字メディアの聯合早報はこのほど、カンボジア国内で中国資本による建設が今年後半に始まるフナム・テコ運河を巡る、さまざまな見方を紹介する記事を発表した。
同運河はカンボジア経済に大きな恩恵をもたらすとして歓迎する意見がある一方で、環境問題への影響や中国が軍事利用する可能性を懸念する声があるという。
フナム・テコ運河はカンボジア首都のプノンペンとタイランド湾を結ぶ全長180キロ、幅100メートル、深さ5.4メートルの積載量3000トンの船舶が利用できる運河で、2028年の完工を見込む。
建設を請け負う中国路橋集団は、数十年間の占有権を取得するとされる。同運河が完成すれば、カンボジアからのベトナムの港湾を通じた海運輸出が最大で70%削減できるとみられている。
ニュージーランドのオークランド大学の名誉研究者でもあるカンボジア開発研究所(CDRI)のンギン・チャンギットシニアリサーチフェローは、同運河により、カンボジアの繊維製品や原材料をプノンペンから海まで運ぶ距離が短縮され、温室効果ガスの排出が削減されると述べた。また同国の農業でかん漑のレベルが上がれば、運河沿いに暮らす160万人のカンボジア人が恩恵を受けるという。
ンギン氏は一方で、中国の投資や援助を受けてカンボジア経済が発展してインドシナ半島における同国の政治的影響力が向上することは「中国の利益につながる可能性がある」と述べ、「ベトナムと米国の関係がより密接になるにつれ、メコン地域では中米の競争によって地政学的な緊張がさらに高まるかもしれない」との見方を示した。
また、同運河の環境に対する影響を懸念する声もある。ベトナムのサプライチェーンの専門家であるグエン・フン氏は、運河によって既存の人口の流出や農業用地の喪失、湿地帯の減少が起きる可能性があると述べた。米スティムソンセンターの持続可能な開発プロジェクトの責任者であるアイラー氏は、運河によって「ベトナムの大規模なコメ生産のために使用可能な水量が減少する」と主張した。
カンボジアのスン・チャントル副首相は水資源に関連する問題について、「運河はかん漑や漁業にも使われるが、運河に使われる水の量は『大海の一滴』にすぎない。運河は最大で毎秒5立方メートルの水を海に排出するが、メコン川は毎秒8000立方メートルの水量を海に流している」「運河が環境に与える影響は小さく、ストローほどの大きさしかない」などと説明した。
メコン川については、水資源の利用と調整を行うための、タイ、ラオス、カンボジア、ベトナムの4カ国が参加するメコン川委員会がある。
ソン副首相は、カンボジアはメコン川委員会に運河建設計画を通知したが、同プロジェクトについて地域の他の国に相談することはないと述べた。カンボジア政府は要請があれば、メコン川委員会に情報を追加提供する用意もあるが、そのようにする法的義務はないとした。
一方でメコン川委員会は、カンボジアに対しては数回にわたり要請し、2023年8月と10月に正式な書簡を送ったにもかかわらず、運河を評価するために必要な情報は伝達されていないとしている。
軍事面については、中国の軍艦が同運河を利用してメコン上流に進出するのではないかとの懸念も出た。スン副首相は「絶対にありえない」「われわれの憲法は、いかなる外国軍もカンボジアに入ることを認めていない」と、完全否定した。
ベトナム駐在の西側外交官も、ベトナムが安全保障上のリスクに直面しているとするベトナム人学者の警告について、運河の深さと水門の規模が限られているとして、中国に軍事利用される恐れがあるとの主張は「やや誇張されている」として、取り合っていないという。【5月13日 レコードチャイナ】
******************
フナン・テチョ運河は、扶南王国(1~7世紀ごろ)時代に建設されたものを水深を深めるなどの整備をするもののようです。
これにより、現在はベトナムから小型船に積みかえてメコン川を遡ってプノンペンに運ばれていた物資が、直接タイランド湾からプノンペンに入ることになります。
****カンボジア副首相が東京で講演、フナン・テチョ運河建設の利点強調****
(中略)
(カンボジア副首相兼カンボジア開発評議会第1副議長)スン・チャントール氏は講演で、カンボジアの地理的優位性をさらに強化するものとして、フナン・テチョ運河の建設計画に言及し、同運河の整備はカンボジア進出企業の大きなメリットとなり得ると説明した。フナン・テチョ運河の原型となる運河は扶南王国(1~7世紀ごろ)時代に建設されたものとされる。スン・チャントール氏は、現在も利用されているこの運河を深さ1.5メートルから5.4メートルに整備し直すことにより、船の積み替えをせずに内陸まで貨物を運ぶことができ、輸送のリードタイムやコストの低減につながると話した。
同運河の全長は180キロで、総工費は17億ドルを見込む。官民連携パートナーシップ(PPP)方式で建設を行い、2028年の完成を目指すとした。
ジェトロによるプノンペン港担当者へのヒアリング(2023年時点)によると、カンボジアの海上貨物のうち、現在65~70%がシアヌークビル港で、残りがプノンペン港で荷揚げされているという。プノンペン港を利用する貨物は、ベトナム・ホーチミンの港で小型船に積み替えてプノンペン港まで運ぶことが多い。
過去には経由港での検査を理由とした大幅な輸送遅延などが起き、国内の物流や生産に影響を及ぼすことがあった。運河が整備されることにより、経由国の物流事情に左右されるリスクの軽減が期待される。
フナン・テチョ運河建設に当たっては、ベトナムなどが環境や生態系への影響、中国の軍事利用への懸念を表明しているが、カンボジアは懸念に足る事実はないとして反発している。【5月28日 JETRO】
******************
物資の流れが“ベトナム抜き”に変わること、メコンデルタでのコメ生産等に影響する可能性があること、更には中国の軍事利用の懸念などからベトナムが同計画に反対しているのは前出【レコードチャイナ】にもあるところです。
カンボジア側は、「運河が環境に与える影響は小さい」「水深5mでは軍艦は使えない」「われわれの憲法は、いかなる外国軍もカンボジアに入ることを認めていない」などと、反論しています。
ただ、「われわれの憲法は・・・」云々はまったくあてにならないようにも思えますが。
【インフラ整備をめぐって争う中国と日本・・・ということではあるが・・・】
カンボジアでは上記のような中国に対抗する形で日本もインフラ整備を争っています。
****日本と中国、カンボジアの366億ドルのインフラ整備めぐり争う―中東メディア****
中国メディアの環球時報によると、中東の衛星テレビ局アルジャジーラはこのほど、中国と日本がカンボジアの366億ドル(約5兆6730億円)のインフラ整備をめぐり争うとする記事を配信した。
記事はまず、「カンボジアはインフラ整備を推し進めているが、366億ドルと推計されるその計画は、海外の友人らの助けがあって初めて実現できるだろう。これはカンボジア政府が10年という期間内で国の交通と物流ネットワークを徹底的に見直す174のプロジェクトからなるマスタープランの中で今年初めに発表された最終的な金額だ」と伝えた。
記事によると、カンボジアの政府と民間企業は、同国のインフラ整備に資金を提供しているが、その投資の多くを占めているのが中国と日本だ。両国はカンボジアの外交上の最高位である「包括的戦略的パートナーシップ」を保持している国でもある。
これまでのところ、中国の「一帯一路」構想は、首都プノンペンから沿岸都市シアヌークビルまでを結ぶ同国初の高速道路などの主要プロジェクトでインフラ整備を主導してきた。
一方、日本は独自の歩みを維持し、新しい下水処理施設や既存の道路の改良などのさまざまなプロジェクトに焦点を当てている。
東京大学の研究者、柴崎隆一氏によると、「中国の(インフラ)投資額と比較すると、日本の投資額はとても限られている。中国からの投資がとても多いため、隙間を埋めるか、投資をより広い視点に合わせて調整するため、ニッチな市場を見つけなければならない」という。
中国政府は近年、メガプロジェクトへの投資に背を向け、優良なプロジェクトへの投資指向の傾斜を支持している。これらの資金は通常、「建設・運営・移転」契約によって提供され、作業を監督する企業が、あらかじめ決められた期間にわたって完成したプロジェクトによって生み出される収益と引き換えに開発費用を負担する。
協定が終了すると、所有権は開催国の政府に移管される。カンボジアの大局的なビジョンの重要な部分は、その種の資金調達に依存することになる。
カンボジアのインフラ基本計画には、九つのメガプロジェクトの案が含まれている。それらのほとんどはまだ実現可能性について研究中の段階だが、日本の国際協力機構(JICA)、または中国交通建設集団傘下の中国路橋工程(CRBC)がほとんどすべてに接触している。
CRBCは昨年、プノンペンとベトナムとの国境都市バベット間の2番目の高速道路の起工を果たしたが、これは計画されている九つのメガプロジェクトの一つだ。
シンガポールに本拠を置く海運代理店ベン・ライン・インテグレーテッド・ロジスティクスのプノンペン事務所のプロジェクト開発責任者、マシュー・オーウェン氏は、「誰もが影響力を持ち、誰もが得るものを持っている。これは競争ではなく、カンボジアの親友になろうとする国々のたまり場のようなものだ。カンボジアは、同国をより良くすることに前向きな国であればどの国に対してもオープンだ。誰が最大の橋を架けるかという独自の競争をしたいのであれば、それに参加すればいい」と語る。【5月20日 レコードチャイナ】
*******************
現在の資金力などからみて、更にカンボジアと中国の政治的緊密さを考慮すれば、日本が中国にまともに対抗できるとは思われませんが、“ニッチな市場”で日本独自の技術・発想で取り組む・・・といったところでしょうか。
カンボジアも、全てを中国に委ねるリスクを考慮して、日本側への幾分かの配慮もあるのかも。 』
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