日米豪印Quad外相、トランプ政権でも協力重視確認へ
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『2025年1月22日 5:07
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岩間陽子さんの投稿
岩間陽子
Quad会合に臨む日米豪印の外相。左が岩屋外相、右から2人目がルビオ米国務長官(21日、ワシントンの米国務省)
【ワシントン=三木理恵子】日本、米国、オーストラリア、インドの4カ国の外相は21日午後(日本時間22日午前)、米国務省で「Quad(クアッド)」の外相会合を開いた。20日に発足した米トランプ政権下で初の協議で、新政権でもインド太平洋地域の協力枠組みを重視すると強調する。
岩屋毅外相、ルビオ米国務長官、ウォン豪外相、インドのジャイシャンカル外相が参加した。米政府はトランプ大統領の就任式に日豪印の外相を招待し、新政権発足直後のクアッド会合が実現した。
日本などは事前にトランプ氏陣営にクアッドの枠組みやその結束を示す必要性を訴えていた。
クアッドはインド太平洋地域で経済、海洋安全保障、サイバーといった分野での連携をうたう。中国の東・南シナ海での海洋進出や先端技術の高度化に対処するうえで4カ国の協力は重みを増す。
クアッドは2021年9月に初の対面での首脳会議をワシントンで開くなど米バイデン政権下で体制を強化してきた。トランプ氏は1対1の国同士の取引を重視する傾向があるとされ、クアッドの継続性に一定の不安があった。
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岩間陽子
政策研究大学院大学 政策研究科 教授
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ひとこと解説 ルビオ国務長官が早速仕事にかかれたのは、従来からの方針転換が目立つトランプ政権の中で、安定感のある数少ないニュースでした。マルチを軽視して、二国間関係でディールを迫ってくるのがトランプ政権のスタイルになるのではないかと話題になる中、少なくともQUAD重視、インド太平洋のパートナー重視の姿勢は変わらないというメッセージを早速出してもらえて、日本としては一安心です。「世界最強の軍隊」を作るという発言もありましたが、同盟諸国との話し合いの中で強化されていくのが最善であり、コミュニケーションを密にする必要があります。
2025年1月22日 8:58
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