欧米からの制裁まで受けてロシアを支援していた中国……のはずなのに、ロシアは45億ドル分の人民元を売り払っていた……結束力よ
https://rakukan.net/article/500416138.html
※ 『ブリックスって別に強固に結束してなんかしようって組織じゃないから… 』。
※ このコメントが、本質を突いていると思う…。
※ 『近年はBRICSの表記が一般的であるが、かつてはBRIC(ブリック)とも呼ばれた[4]。投資銀行ゴールドマン・サックスの経済学者であるジム・オニールによって書かれた2001年11月30日の投資家向けレポート『Building Better Global Economic BRICs』[5] で初めて用いられ、世界中に広まった[6][† 1]。 』(wikiより)…。
※ ということで、投資家向けに「将来有望な投資先と考えられる国」として、ピックアップされただけの話しだ…。
※ むしろ、上海協力機構(SCO)の方が、幾分は「協力体制」にあると思われる…。
※ といっても、印中ロ+中央アジア諸国(旧ソ連)ということで、ブラジル、南アが入っていないんで、さらに「小粒」になった感じだな…。
『「ドルに取って代わる」と豪語していた人民元の凋落【コラム】(朝鮮日報)
中国人民元の対ドル相場が2カ月近く弱含んでいます。5月中旬に1ドル=7元(オフショア人民元ベース)を割り込んだのに続き、6月末には7.25元まで下落しました。
中国はウクライナ戦争による欧米の制裁を受け、ロシアとの貿易で人民元の使用が増えたことから、今年初めには「人民元がドルに対抗する」と威勢の良い声を上げました。
南米の大国ブラジルのルラ前大統領を北京に招き、人民元建ての貿易決済を拡大することで合意しました。しかし、ゼロコロナ政策を解除しても予想より景気回復の足取りが遅く、5月には輸出まで減少したことが明らかになると、人民元の価値が大幅に下落しました。ドルに取って代わるどころか、人民元の価値維持が急務となりました。 (中略)
人民元相場は常に変動しますが、中国当局は 1ドル=7元を防衛線と考えています。それ以上の人民元安を「破七」と呼び、警戒すべき状況と見なします。
人民元相場は昨年10月に7.3753元まで下落したことがあります。ゼロコロナ政策がピークに達した時期です。海外投資家が相次いで中国市場から資金を引き揚げ、人民元の価値が急落しました。ゼロコロナ政策が解除された昨年12月になってようやく1ドル=7元以上の正常水準を回復しました。 (中略)
面白いのは、中国とともに「ドルからの脱却」を叫んでいたロシアが人民元を大規模に処分していることです。ロシアは昨年、対中貿易で354億ドルの黒字を上げました。人民元建てとルーブル建てで取引したので、それに相当する巨額の人民元がロシアに渡ったのです。今年も年初来5月までに80億ドルの黒字を出しました。
ロシアは貿易で得た人民元のうち45億ドル相当を昨年1年間に売却しました。国内の為替市場でルーブルに変えた分があるほか、中国の国有銀行の口座を経由し、欧米の債権者に送金を行ったということです。人民元を売って確保したルーブルで財政の不足分を補ったほか、人民元を海外の債権者に対する債務返済にも使ったのです。今年に入っても毎月数億ドル相当の人民元を売却しているといいます。現在外貨準備高に占める人民元は約30億ドルにすぎないとされます。
(引用ここまで)
中国関連の記事なのであまりというか、まったく韓国関係ないのですが。
まあ、朝鮮日報に扱われているってことで。
ロシアが多くの面で追いこまれているのはさまざまな報道で知られている事実です。
もはや実質的に中国のジュニアパートナーとなる未来しかない。
インドには足元を見られて原油取引を極安で行われ、かつインドルピーで決済されてさらにそのルピーもインド国内に留め置かれています。
これ、韓国がインド、イランがロシアの立場でやってた「貿易で使えるポイントとして預かっておくよ」方式そのものですね。
韓国の銀行はこの預金にまともな利子すらつけず、ウォンで70億ドル分の価値があったものが60億ドル相当に目減りしたそうですわ。
イラン「70億ドルあった韓国国内の凍結資産、ウォン安で10億ドル減った」(朝鮮日報)
ロシアとインドのそれは390億ドル分にもなっているそうです。
インドもホントに腹黒いな……。
さて、その一方で中国とロシアの取引はルーブルと人民元で行われており、ロシアは原油を中国に売ることでけっこうな額の貿易黒字を記録しています。
結果、かなり額の人民元がロシア内にあるのですが。
これといった使い道もなくロシアは去年1年で45億ドル分の人民元を売りに出したそうです。
かつ、今年になっても月に10億ドル分ていどの人民元を売り続けていると。
……笑える。
なんでフレンドリーファイアしてるんだか。
実際のところをいえば1年で45億ドルていどでは人民元の相場はぴくりとも動かないのでしょうけども。
恒大集団が破綻し、それ以外の不動産ディベロッパーもいくつも倒れそうな中でそれをやってきた。
中国から見たら「西側から『ロシアを支援すんな』ってあれほど言われて制裁までされているのに、ロシアは人民元を売って裏切った」って気分になりますわな。
ロシアはたかだか45億ドル分の外貨ですら「そのまま保持」ができずに売り払う欲望に勝てなかったわけですよ。
恒大集団の負債額は48兆円に及ぶとのことなので、45億ドル(約6500億円)がなんかの問題になるかっていったらそんなわけはないのですが。
なんというか……BRICs、でしたっけ?
結束力強いんだなぁって(笑)。
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