メコン川の危機

メコン川の危機
https://globalnewsview.org/archives/18486

『メコン川は東南アジアのインドシナ半島における生命の源である。人々は川で捕った魚を食べ、川で採取した砂で家を作り、川の水で作物を育ててきた。長きにわたって、川のほとりに住む何百万人もの人々の生活を支えてきたのである。ところが2019年5月の下旬、例年とは異なりモンスーンによる雨が降らず、環境が変わり始めた。干ばつが発生し、過去100年間で水位が最低となったのだ。それ以来、雨は降ってもわずかであり、干ばつは今日まで続いている。実際、メコン川に頼っている国のひとつであるカンボジアの政府は、国民に対し、2022年に予想される降水量では雨季は来ないだろうと警告している。雨季が来なければ、農業に不可欠な灌漑設備の用水量の20%ほどしか稼働せず、当面の国民の需要を満たすことはできない。

また、ミャンマー、タイ、ラオスに流れるメコン川の支流では、川の流れがほぼ止まっているという。そういった支流の下流では、水位の低下以外にも変化が起きている。水の色が茶色から透明に変わったのだ。透明な水には泥が含まれておらず、栄養分に乏しい。すると世界最大であったその地域での内水面漁獲量は激減し、今では養殖場の魚の餌を賄うのがやっととなった。メコン川は間違いなく限界に達している。

干上がった地面に立つ、カンボジアの水上住宅(写真:Simon_Goede [Pixabay License])

目次

メコン川
衰退する川
大規模なダム計画
過剰な砂の採取
さて、どうする? 

メコン川

メコン川は世界で12番目、アジアでは3番目に長い川であり、全長は約4,909㎞である。チベット高原から中国、ミャンマー、ラオス、タイ、カンボジア、ベトナムというアジアの6か国を通り、約6,500万人の人々がこの水源の恩恵を受けて生活している。また、地理的にはこの川は2つの部分に分かれる。主にチベットを流れる上流と、中国から南シナ海まで続く下流である。上流域は面積・水量共に全体の約24%を占めている。一方で、下流域の流量シェアは以下の表のとおりである。

メコン川水域の生物多様性は、アマゾンに比べて世界で2番目に高いと言われており、1ヘクタール当たりでは世界一である。そのためメコン川流域は世界で最も豊かな内水面漁場のひとつとなっている。そこでは食用として年間200万トンの魚と、50万トン近くのその他の水生生物(淡水ガニ、エビ、ヘビ、カメ、カエルなど)が捕られている。例えば、カンボジアでは年間のタンパク質摂取量の約80%はこの川で捕れる魚が占めており、現在のところこれに代わる食糧は存在しない。

1995年、メコン川下流域のカンボジア、ラオス、タイ、ベトナムの各国政府はメコン川委員会(MRC)を立ち上げ、メコン川流域の水資源とその他の資源を持続的に管理・利用することを決めた。委員会の主な役割は、メコン川流域の監視やデータの収集・分析を行ったうえで、計画や対話を調整することだ。同じく流域国である中国とミャンマーはこの委員会に直接関与していないが、両国はMRCの対話パートナーであり、共同研究や技術交流において協力が図られている。

MRCのデータを元に作成。
衰退する川

気候変動は地球の様々な地域に影響を及ぼしており、冒頭に述べたようにメコン川も例外ではない。2019年以降のこの地域の長期的な干ばつは、エルニーニョ現象が一因となっている。エルニーニョ現象とは、数年おきに太平洋赤道域の東部で海水温が上昇する現象である。この現象によって気象サイクルが変化し、降水量が減少するのだ。影響はメコン川流域だけでなく、赤道付近の国々にも及んでいる。

メコン川は前述のとおり内水面漁業が盛んである。その中心地のひとつが「メコンの心臓部」と呼ばれる東南アジア最大の湖、カンボジアのトンレサップ湖である。通常、雨が降ると湖の面積は約40%拡大し、魚にとって重要な生息地となる。この湖で捕られる魚は年間50万トンにもなり、これは北米の漁獲量をも凌ぐものである。しかし2019年の干ばつでは雨量が十分でなく、またメコン川からの水の流入も少なかったため、湖は拡大するどころか水位を下げた。これにより魚の繁殖は妨げられ、人々の生活用水も不足してしまった。雨期になると水上に浮かぶ、ある水上集落では、乾季でも枯れない水が枯れてしまったという。

このような状況により、トンレサップ湖で捕れる魚は最大で90%も減少しており、多くの漁師が漁を断念せざるを得なくなったと報告されている。実際には、この湖に定置網を設置している60ある「ダイ」(カンボジアの伝統的なトロール網)漁師の3分の1以上は、2019年には漁を開始することさえできなかった。彼らがもし漁を続けても、人々の消費には適わず養魚場の餌として利用されるだけである。魚はカンボジア人の主なタンパク源であるため、カンボジアは大規模な食糧不足の危機に瀕していると言える。
大規模なダム計画
自然現象である気候変動に加えて、人為的な変化もまたメコン川の危機の一因となっている。そのひとつはメコン川下流に大規模なダムを建設するという構想だ。この構想は冷戦時代にアメリカ、ソ連、中国が経済発展のための水力発電に着目したのが始まりだ。実際、2000年代初頭にMRCは、このダムによってカンボジア、ベトナム、ラオス、タイの4か国が300億米ドルの利益を得られると試算している。数年後にこの試算は見直され、ダム建設による環境への負荷が予想される金銭的な利益を上回ると推定されたものの、ダムの建設は進められた。

2020年現在。Stimsonのデータを元に作成。

また、ラオスは今後数百か所の新たな水力発電所を建設し、東南アジアの「電池」になることを目指している。現時点でも78基のダムを運営しており、その発電量は45,480メガワットである。カンボジアもまた、この川に2基のダムを建設する計画を発表した。しかしこれらの計画は環境問題を理由に2020年に白紙に戻され、2030年までダム建設は行われないことになっている。

しかしながら現在、東南アジアの国々だけがダムを運営しているわけではない。実際にこの川が最初に通過する中国では、現在11基の巨大なダムが建設されている。中国が最初にダムを建設した1990年代には、中国が水の流れを自由に制御してしまうのではないかという懸念が高まった。事実、2019年に大規模な干ばつが発生した際には、中国のダムによってメコン川の水量の約半分を占める、12兆ガロン以上の水がせき止められたとみられる。中国側では雪解け水と降水の量が通常通りであったため、もし水がせき止められなければ数位は通常レベルに近かったであろう。これらのダムは下流の水の流れを大きく乱しているのである。

ダムは大量の水を保持し放出するため、川の流れを大きく変化させ、魚の回遊や河川の生物多様性といった自然環境にも悪い影響を及ぼす。魚が回遊しなければ産卵や繁殖ができず、結果的に魚が不足することになる。また、急激な水位の上昇によって農作物や家畜が流され地域経済が混乱することもしばしばある。逆に水がせき止められることで農業に必要な量の水が流水域に届かないこともある。

一般的に魚たちは自然の変化にある程度耐えうるが、変化が自然のものでなければそうはならないと考えられている。実際、既存のダムはメコン川流域の約160種の魚の回遊を妨げており、それらの多くが絶滅の危機に瀕している。例えば2010年にはメコンオオナマズの個体数が10年前に比べて90%減少したと記録されている。またMRCはメコン川下流域に生息する淡水魚692種のうち68種が絶滅の危機に瀕しており、22種がその脅威に脅かされていると発表している。

中国の小湾ダム(写真:Water Alternatives Photos / [CC BY-NC 2.0])

また、特にメコン川の末端部での水不足はベトナムのメコンデルタなど一部で海水の侵入を引き起こした。通常海水は、河川に流入したとしても上流から流れてくる淡水によってすぐに流出する。しかしメコン川の水量が減少したことで、侵入した海水は押し戻されることなくメコンデルタの奥深くまで入り込み、高い塩分濃度を保ったまま滞留するようになった。このためメコンデルタ周辺の農業は大きな打撃を受けている。例えばベトナムのベンチェ―では、塩分濃度の上昇によって畑が丸ごと枯れてしまった。従来この地域では塩分の侵入があまり見られなかった。しかしこのような状況下では、伝統的に栽培されていたドリアンやランブータンと呼ばれる果物も育たなくなり、また人々は川から得られる淡水に加え水を購入しなければならなくなった。灌漑用水には1日5,000リットルの水が必要とされるが、それが確保できずに破産した世帯もあるという。

さらに、ダムは水の流れだけでなく泥の流れも止めてしまう。ラオスのザヤブリダムが稼働して間もなく、普段はチョコレート色をしている川の水が、南部では澄んだ青色に変わった。これは、普段川の中にある豊富な栄養分が無くなってしまったことを示している。同様の事態はラオス、タイ、カンボジアでも見られるようになっており、今後も拡大することが懸念されている。このような変化はさらに、河原の土が侵食される「ハングリーウォーター」という現象を引き起こしている。泥を含まない水は流れが速く、浸食の力が大きいためである。こうした状況によって、川底の砂地や岩に藻類が繁殖するようになった。淡水の中に藻類が存在すると、魚などの水生生物にとって脅威となりうる。
過剰な砂の採取

鉱業というと、金やダイヤモンド、石炭といった「価値のあるもの」を連想するのが一般的であろう。しかし実際には、砂の採取も世界各地で盛んにおこなわれている。砂はコンクリートの材料として不可欠であり、水に次いで世界で2番目に多く採取されている資源であると言われている。

特に河川敷の砂は耐久性に優れていることから最も必要とされている砂である。一方で、海底の砂は塩分を含んでいて腐食しやすいうえ、粒が丸いため砂同士が上手く結合せず、建築にはほとんど使われない。こうした砂の採取はメコン川、特にデルタ地帯において行われている。

メコン川での砂の採掘(写真:Water Alternatives Photos / Flickr [CC BY-NC 2.0])

メコンデルタはカンボジアが約16,000平方キロメートル、ベトナムが約39,000平方キロメートルを保有するデルタ地帯である。特にベトナムでは、このデルタ地帯は集中的に開発され、農業活動が行われている。同時に大規模な砂の採取が行われ、河川の危機を招いている。

ベトナムには、毎年2,800万トンの砂を採取する許可を受けた企業が80社以上存在する。しかし採取のほとんどは水中で行われるため、実際に採取されている砂の量を図ることは非常に困難である。このため採取量は申告に頼って算出されており、違法採取が行われていると考えられている。2018年にはメコンデルタで2,000万トンの砂が採取されたとされているが、衛星画像や観測によって、実際にはその2倍以上の4,300万トンの砂が採取されたとみられている。さらに2020年には4,700万トンの砂が採取されたと推定されている。

河川での大規模な砂の採取は、環境に明らかに深刻な影響を及ぼす。砂の存在する川底は多くの動植物の生息地であり、砂を採取してしまうとそのような生物の生息地を奪い、生態系を破壊することになる。こうして生物多様性が損なわれるのだ。同時に、砂を採取することで川底が深くなり、水位が下がる。メコン川では年間20~30センチメートル深くなっていると報告されている。

また、砂の採取がもたらす深刻な影響として、河岸の浸食が挙げられる。ベトナム水資源研究所の発表によると、620か所以上で浸食が発生しており、おおよそデルタの1キロメートルにつき1か所で浸食が起きていることになる。上流のダムで水だけでなく泥もせき止められるため、下流で採掘された泥は補充されることなく、上で述べた「ハングリーウォーター」現象の一因となっているのだ。

約2,000万人が生活するメコンデルタ周辺では、ベトナムの米の54%、水産物の70%、果物の60%が生産されており、同国のGDPの実に17%以上を占めている。同様に、カンボジアの首都プノンペンはメコンデルタの北側に位置しており、デルタの環境が破壊されれば多くの人々の経済や暮らしに大きな脅威を与えることになる。

トンレサップの漁師(写真:Water Alternatives Photos / [CC BY-NC 2.0])
さて、どうする?

メコン川流域の国々はそれぞれに不安を抱えている。タイでは深刻な水不足が、カンボジアでは深刻な食糧不足が、ベトナムではデルタ地帯の浸食と海水の侵入が懸念されている。いずれの国々もメコン川に大きく依存しているにもかかわらず、政府の対応はその影響の緩和と回復力の向上という観点からは不十分であったと言われている。一方で、どの国の政府も意見が一致しているわけではない。例えばラオス政府はタイ政府の反発を受けながらも、2030年までに100基のダムを建設する予定である。

こうした状況から、MRCがより強力な役割を発揮することが期待されている。かつてMRCは東南アジアの国々で構成されており、中国が参加していないため政治的に弱い立場にあると見られてきた。一方で中国は、中国メコン協力委員会を立ち上げた。そしてこれら2つの委員会はより緊密に協力し合うという誓約書に署名した。これによって中国がメコン川流域で何をしようとしているかが一定程度明るみに出ることが期待されている。例えば中国が金峰ダムで実験を行った際には、下流国に対して1週間前に水量が減少することを通知した。これは良い例であるが、この国際河川の持続的な管理には、今後も関係国の不断の努力と積極的な働きかけが求められている。

ライター:Syafiq Syaikhul Akbar

グラフィック:Mayuko Hanafusa

翻訳:Yosuke Asada』

メコン河水系の包蔵水力は2億KW以上,160の発電ダムが稼働中である

メコン河水系の包蔵水力は2億KW以上,160の発電ダムが稼働中である
http://blog.livedoor.jp/adachihayao/

『2023年3月31日 土曜日 晴れ

昨日は好天の中,新宝塚オープンで失礼,例の4番打ち下ろし対岸の出来立てのメガソーラー,桜満開の中,送電の近いようだ,さて,世界の水力開発,吉本等は,世界の包蔵水力は22兆,と推計し,3億KW包蔵のコンゴ河を見てきたが,身近のメコン河も,上流を含めて2.1億KWとしている

今日の環境保護を主題とした報道の中には,全体的な水力開発状況が含まれている,ダムの漁業などへの影響を深刻に考える人々だが,生息する魚類が大きくなって行く中で人間が貧困でやせ細っていく現実がある,メコンでダム建設が多いのは,下流本流ではなくて,上流中国と支流の開発である,

報道によると,メコン河,現在までに本流とその支流で160を超える水力発電ダムが稼働しており,そのうち13が川の本流,更に数百が計画中または建設中である,その電力は,多くは地元のグリッドに供給されるが,メコン地域外のマレーシアやシンガポールなど,輸出契約も益々増えている,』

米露冷戦突入が確実 核戦略をチラつかせるロシア

米露冷戦突入が確実 核戦略をチラつかせるロシア
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5422250.html

『ロシア軍が、核弾頭を搭載可能なICBM:Intercontinental ballistic missile=大陸間弾道ミサイル「ヤルス:Yars(RS-24ヤルスYars)」の演習を始めた。【映像】運ばれる大陸間弾道ミサイル「ヤルス」 

ロシア国防省は2023年3月29日、西シベリアを拠点とする戦略ミサイル軍の部隊がICBM「ヤルス」を使用した演習を開始したと発表した。およそ300の装備を投入し3000人以上の兵士が参加するとしている。

「ヤルス」は核弾頭を搭載可能で射程はアメリカ本土を収める1万2千キロメートルと推測されている。 ロシア国防省はこの演習について「ことしの訓練計画に従ったもの」としているが、欧米諸国などに対し核戦力を誇示する狙いがあるとみられる。(ANNニュース)

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ロシアの3段式固体燃料ロケットのRS-24ヤルスは2004年に開発がスタート。2007年に初の発射実験を行い、2010年に配備を開始した。

ロシア国防省は2017年9月20日(現地時間)、新型ICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験に成功したと発表した。この実験では、固体燃料方式のICBM、RS-24ヤルス(Yars);左 がプレセツク宇宙基地から発射され、カムチャッカ半島のクーラ試験場に着弾した。プレセツク宇宙基地からカムチャッカ半島のクーラ試験場までの距離は5000マイル(約8000キロ)以上(最大射程距離は6500マイル:約1万500キロ、最短射程距離は1240マイル:約2000キロ)と報告された。記録映像 参照記事 

K10013591691_2204212102_0421210309_01_04maxresdefault2022年4月20日にロシア国防省は、新型の大陸間弾道ミサイル「サルマト(Sarmat)』

ドルジバパイプライン

ドルジバパイプライン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%97%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3

『ドルジバパイプライン(ロシア語: нефтепровод «Дружба», 英語: Druzhba pipeline)は世界最長の石油パイプラインである。ドルジバとはロシア語で「友好」の意味。ロシア南西部から約4,000キロメートル離れたウクライナ、東欧諸国、ドイツへ石油を送っている。ロシアの石油企業トランスネフト(英語版)が操業している。

ドルジバパイプラインは1964年、ソ連中央部で産出する石油をエネルギー資源の少ないソ連西部やヨーロッパの共産主義友好国(コメコン諸国)へ供給するために建設された。現在ではロシアおよびカザフスタン産の石油をヨーロッパに輸出する最大のルートとなっている。パイプラインの起点はサマーラ東方の町アリメチエフスクで、ここには西シベリア、ウラル、カスピ海からの石油が集まってくる。ベラルーシ南部のマズィルで2本の線に分かれ、南線はウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリーへ向かい、北線はベラルーシを横切りポーランドとドイツ(ロストックまで、支線でロイナ工場へ)に到達している。この線をドイツのヴィルヘルムスハーフェン港まで延長することでバルト海のタンカー通過量を減らしアメリカ合衆国へ原油を輸出しやすくするという提案がなされたことがある。さらにリトアニアのマジェイケイ精製所(マジェイキウ・ナフタ社 Mažeikių Nafta)とラトビアのヴェンツピルス・オイルターミナルがブリャンスク州からの支線で接続されている。さらにハンガリーを経由しクロアチアのOmišalj港まで延長するドルジバ・アドリアパイプライン連結計画が提唱されている。

ドルジバパイプラインは現在一日あたり120万~140万バレルの輸送能力がある。世界第二位の長さを持つパイプラインはバクー・トビリシ・ジェイハンパイプラインである。 』

ことしの2月23日、カザフスタンの企業「カズトランスオイル」は、ドイツ向けの原油2万トンを送り出した。

ことしの2月23日、カザフスタンの企業「カズトランスオイル」は、ドイツ向けの原油2万トンを送り出した。
https://st2019.site/?p=21016

『Nurbek Bekmurzaev 記者による2023-3-29記事「Kazakhstan Exports Oil to Germany as Russia Keeps a Close Eye」。
    ことしの2月23日、カザフスタンの企業「カズトランスオイル」は、ドイツ向けの原油2万トンを送り出した。

 ルートは何か? ロシアのエネルギー企業トランスネフト社から「ドルジバ」パイプラインを借りたのである。このパイプラインは、ロシア→ベラルーシ→ポーランド(Adamowo-Zastawa)とつながっており、そのすぐ先はドイツだ。』

数日前、ポーランド領空を使ったNATOの空軍演習が終了。

数日前、ポーランド領空を使ったNATOの空軍演習が終了。
https://st2019.site/?p=21016

『Boyko Nikolov 記者による2023-3-30記事「F-35 over Poland can transmit data to Soviet MiG-29 over Ukraine」。

    数日前、ポーランド領空を使ったNATOの空軍演習が終了。
 すごい可能性が掴めた。

 ポーランド領空でNATO空軍がF-35を飛ばし、「単座のAWACS」となって、露軍機の動静を遠くから監視する。そしてそのデータをリアルタイムで、ウクライナ空軍のミグ29へ電送してやる。

 じっさいに、オランダ空軍のF-35から、ポーランド空軍のミグ29へ、レーダー情報を分けてやることができたという。』

ロシア国内で軍用トラックを製造できなくなっている。

ロシア国内で軍用トラックを製造できなくなっている。
https://st2019.site/?p=21016

『2023-3-29記事「Iranian parts for Russian military trucks: Will work better than nothing?」。

    ロシア国内で軍用トラックを製造できなくなっている。クランクシャフトや、エンジンのピストンまでが入手難だという。

 それで、これらの自動車用の金属部品を、今やイランから輸入するようになっているという。

 2014以前の露軍のトラックは、ほとんど西側部品でできていたようなものだった。たとえばYAMZ-530というトラック用のエンジン。シリンダーブロックはフリッツ・ヴィンター(独)製。ピストンはフェデラル・モグル(米)製。クランクシャフトはマーレ(独)製。そして電装品のことごとくはボッシュ(独)製であった。

 2022-2時点でもまだ西側部品は大量に輸入されていたが、さすがにもうそれはゼロになっている。

 イランは従来、ロシア製トラックやヴォルヴォ製トラックを勝手にコピー生産してきた。それがこんなときに役に立つことになった。

 イランのメーカーとしては、「サイパ」と「KIAN」がメジャーである。

 ※ウラル車両工場は、3万人もの従業員を抱えるロシア最大の戦車プラント。にもかかわらず、月産20両しか、軍に納入できていない。

 ※ノルウェーの運輸省は、夏までに4両、年末までにさらに8両、計12両のディーゼル機関車を、ウクライナに寄贈すると声明。』

圧縮収納できる作業帽や防暑帽、畳める略帽、さらには巻いて収納できる「1m手拭い」に限定的な耐衝撃機能を付与することで…。

圧縮収納できる作業帽や防暑帽、畳める略帽、さらには巻いて収納できる「1m手拭い」に限定的な耐衝撃機能を付与することで、自転車乗りのヘルメット問題は解決されるだろう。
https://st2019.site/?p=21016

『人間の頭蓋骨の最弱点は側面(側頭部)にある。その次が後頭部だ。

 そこで、側方ならびに後方からの打撃を緩和することだけに割り切って特化すれば、リジッドな完全ヘルメットの何割かの保護機能が、期待ができるはずだ。

 それは、無帽よりはマシなのである。

 しかしそれにしても、ふだん携行するのに苦にならぬような構造/寸法/重量でなかったなら、普及は望めない。そこが根本の大ハードル。

 耐衝撃性にほとんど期待ができなくても、研究開発努力を放棄してはならない。耐摩擦性とか、防炎耐熱性とか、防刃防釘の性能を持たせることはできるはず。耐化学性でもいい。それがあるだけで、自転車事故のみならず、さまざまなタイプの災害から、咄嗟に人々の命を救うことに、つながる。

 1m手拭は、剣道の規格である。しかし剣道業界は、ショックアブソービングできる1m手拭いを研究開発するという着眼を今まで持ったことがないようだ。こういうところが、頭が古くてダメなんだ。』

ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦と掃海艦はカムチャツカ沖で演習を実施した

ロシア海軍太平洋艦隊の小型対潜艦と掃海艦はカムチャツカ沖で演習を実施した
http://rybachii.blog84.fc2.com/blog-entry-7989.html

『 2023/03/30 21:28.11 カテゴリ:ロシア太平洋艦隊(2021年-)

『KORABEL.RU』より
2023年3月30日14時30分配信
【カムチャツカで太平洋艦隊の多種戦力の艦上演習が実施された】

アヴァチンスキー湾で艦支隊の演習が行なわれた。

演習には、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」及びMPK-107と共に海洋掃海艦MT-264及びMT-265が参加した。

演習中、掃海艦には仮想敵の機雷源を通過し、艦隊の戦闘艦支隊の掃海先導の任務の遂行が待ち受けていた。
最初の段階で海洋掃海艦の乗組員は、仮想対艦機雷から航路を一掃するという与えられた任務を遂行し、戦闘艦支隊の機雷源の通行の安全を保障した。

演習の次の段階で小型対潜艦は駐留所から出航し、海上掃海艦により作られた機雷源の安全航路を通行し、仮想敵潜水艦の捜索海域へ向かった。

指定海域で探知セクションを狭める方法で、小型対潜艦「ウスチ-イリムスク」及びMPK-107は、敵「潜水艦」との接触を確立する行動を実行した。
演習中の2隻の艦の乗組員の巧みな連携の結果、仮想敵潜水艦は探知され、対潜兵器により破壊されたとロシア連邦国防省広報サービスは発表した。』

アウディーイウカを巡る戦い、ロシア軍の前進は大損害を被っただけ

アウディーイウカを巡る戦い、ロシア軍の前進は大損害を被っただけ
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/battle-over-audiiuka-russian-advance-only-suffers-heavy-casualties/#comment_headline

『ロシア側が主張するアウディーイウカでの前進は1週間が経過しても視覚的証拠が登場せず、逆にウクライナ軍の反撃で大きな被害を被っている様子が確認されたため「アウディーイウカ包囲の試みは上手く行っていない」と評価するのが妥当だ。

ウクライナ軍の組織的な防衛が機能しているアウディーイウカ

バフムートと同じようにアウディーイウカを包囲するロシア軍の試みも上手く行っておらず、ロシア側情報源が主張する前進を裏付ける視覚的証拠は一向に登場せず、逆にウクライナ軍の反撃で大きな被害を被っているのが視覚的に確認されている。

出典:GoogleMap アウディーイウカ周辺の戦況/管理人加工(クリックで拡大可能)

ロシア側情報源は「クラスノホリフカから西に進んでステップーヴェを確保した。最後の防衛ラインを突破してアウディーイウカ市街地(オプトネから北西に位置するアウディーイウカの市街地=第9地区)にロシア軍が到達した」と主張しているが、これを裏付ける視覚的証拠は1週間を経過しても見つかっていない。

22日~29日の間に登場した視覚的証拠はウクライナ側視点のものが大半で、スパルタクからアウディーイウカに向けて前進しようとしたロシア軍部隊(C1~C7)は第110機械化旅団の砲撃、ジャベリン、無人機などの攻撃で撃破され、ウクライナ軍に塹壕の中まで掃討されているため「一方的にやられている」と表現するのが妥当だろう。

Continue👹

More “good russians”

Location: East of Ukraine pic.twitter.com/Sg9D1UQtyL

— Cloooud |🇺🇦 (@GloOouD) March 25, 2023

さらにヴォーダインからシェヴェルヌに向かおうとしたロシア軍部隊(D1~D3)も第53機械化旅団の砲撃で一方的に撃破されているのが視覚的に確認さている。

第35海軍歩兵旅団もヴォーダイン周辺の敵陣地、塹壕、装備などを夜間に砲撃や無人機で破壊(E1~E2)した様子を公開、そのため「シェヴェルヌへの前進」は大失敗に終わった可能性が高く、クラスノホリフカから西に前進した視覚的証拠も出て来ないため「アウディーイウカ包囲の試みは上手く行っていない=ウクライナ軍の組織的な防衛が機能している」と評価すべきだ。

Еще одни кадры с другого ракурса недавнего “мясного штурма” оккупантами позиций 53-й отдельной механизированной бригады севернее Водяного#Украина #Водяное #Ukrainе #Vodyane #RussiaIsATerroristState #UkraineRussiaWarhttps://t.co/gBgbXXK2oV pic.twitter.com/rLqKi2kTGC

— sergio (@SerDer_Daniels) March 22, 2023

An interesting video of Russian soldiers being massacred during the night, including a trench full of soldiers.
35th Naval Infantry Brigade of ZSU.#Ukraine 🇺🇦 pic.twitter.com/VpR9m3Ygwn

— 𝔗𝔥𝔢 𝔇𝔢𝔞𝔡 𝔇𝔦𝔰𝔱𝔯𝔦𝔠𝔱 🇬🇪🇺🇦🇺🇲🇬🇷 (@TheDeadDistrict) March 22, 2023

戦況は流動的なものなので明日には「別の顔」を見せるかもしれないが、この地域を担当するロシア軍部隊の戦力だけで「アウディーイウカ包囲」は難しいのだろう。

戦況マップに書き込まれた視覚的な証拠は以下の通りで、Ⓐ~Ⓔをクリックすればソース(Telegramアカウントがないと確認できないもの有り)に飛べます。

Ⓐ=ウ軍がロ軍陣地を夜間に砲撃する視覚的な証拠
Ⓑ1=ロ軍の砲撃を受けるウ陣地の位置
Ⓑ2=ロ軍の砲撃を受けるウ陣地の位置
Ⓒ1=地雷に接触したロ軍戦車の位置
Ⓒ2=ウ軍の砲撃を受けるロ軍陣地の位置
Ⓒ3=ウ軍無人機の攻撃を受けるロ軍塹壕の位置
Ⓒ4=ウ軍のジャベリンで破壊されたロ軍戦車の位置
Ⓒ5=ウ軍の砲撃を受けるロ軍塹壕の位置
Ⓒ6=ロ軍兵士が降伏した位置
Ⓒ7=ウ軍の砲撃を受けるロ軍陣地の位置
Ⓓ1=ウ軍の砲撃を受けるロ軍部隊
Ⓓ2=ウ軍の砲撃を受けるロ軍部隊
Ⓓ3=ウ軍の砲撃を受けるロ軍部隊
Ⓔ1=ウ軍の砲撃を受けるロ軍陣地
Ⓔ2=ウ軍の砲撃を受けるロ軍陣地
Ⓕ1=ウ軍の砲撃を受けるロ軍部隊
Ⓕ2=ウ軍の砲撃を受けるロ軍部隊
Ⓖ=ウ軍の無人機攻撃を受けるロ軍陣地

関連記事:バフムートに類似してきたアウディーイウカの状況、狙われる兵站ルート
関連記事:ウクライナ侵攻399日目、ロシア軍によるバフムート包囲の試みは完全に頓挫

※アイキャッチ画像の出典:110 окрема механізована бригада імені генерал-хорунжого Марка Безручка
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投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 23  』


samo
2023年 3月 30日

返信 引用 

バフムトから配置転換した部隊は、アウディーイウカの北部の街で確認されたらしいですね。
それを投入してもなお、アウディーイウカの攻略に失敗しているとなると、
バフムトからアウディーイウカに達するラインで、ロシア軍をウクライナ軍側が適切に刈り取り続けている、ということになる。
30

panda
2023年 3月 30日

返信 引用 

この方面は2014年から陣地構築が進められ後方連絡線含めて強固な要塞化がなされている(コンクリート製の掩蔽壕等を含む)と言う話ですよね
全く非合理的な攻勢に見えます
40

    z455
    2023年 3月 30日
    返信 引用 

アウディーイウカはバフムトより強固な要塞になっているという情報がありますね。
バフムトを陥落できないロシア軍がアウディーイウカを陥落できるかというと…。
ブルームバーグは昨年ロシアが動員した人数は50万人以上の可能性があると報じていますので、まだまだ鉄砲玉の数は多いと思います。
21
    匿名
    2023年 3月 31日
    返信 引用 

地理的には、バフムト地域にに援軍送らせないための、ロシア軍の防御的な攻勢なんでしょうね。
バフムト陥落させて、バフムトまで半年後に補給線伸ばしてからのロシア軍の攻勢でやっと陥落させるめどをロシアは考えていそう。
ロシアの数年間戦う前提はこの要塞郡の陥落まで考えていそう。
ロシアは人口ウクライナより多いからできそうな所がある。
1

匿名
2023年 3月 30日

返信 引用 

やっぱ弾が無いのでは
包囲して火力で圧倒して押し込むという今までのテンプレのやり方を成功させるのに必要な弾薬が無いから全部中途半端に終わってる
プーチンは年末までに弾薬生産を7~8倍に増やすとか言ってるらしいけど、
これも弾が無いことの裏返しでは
攻勢も微妙だったし
38

パセリこ
2023年 3月 30日

返信 引用 

地図上だと包囲が進んでるから先月くらいまではバフムトの二の舞いになる(ウクライナ軍が包囲されて損耗)になるかと思ったけど、正しくバフムトの二の舞い(ロシア軍が攻めきれず損耗)になってるな
49

鼻毛
2023年 3月 30日

返信 引用 

まとめお疲れ様です
44

山田さん
2023年 3月 30日

返信 引用 

普通の砲撃で塹壕内部にダメージを与えるのってめちゃくちゃ大変なのに、ドローンを使えは凄い簡単なんですよね。
今後、ウクライナが反抗作戦を行う地域のロシアの防御陣地も、所詮は従来型の、縦深のある塹壕なわけで、地雷原の啓開や、温存されてる航空機の問題さえ解決すれば、案外簡単に突破出来るかもしれないですね。
10

gepard
2023年 3月 30日

返信 引用 

バクムトと異なりアウディーイウカは高地に位置し、遮蔽になる森や村が周辺にないため、ワグナーがバクムトで行うような歩兵による強襲はほぼ不可能な地形である。この地形上のアドバンテージと8年以上かけて要塞化されたこの町は難攻不落の要塞となり分離主義者の首都ドネツク市ににらみを利かせる存在であり続けている。

半年以上かけて南側のドネツク空港方面のラインからじわじわと占領地を拡大してきたことと、ロシア軍の滑空爆弾投入で北側の防衛ラインを破られたことで包囲に近づいたが反撃戦力の投入で危機は脱した印象だ。
ロシア側としてはウグレダールののようにまた遠距離から砲撃と空爆で防衛ラインの弱体化を狙うだろうが、ウクライナが一挙に反撃することでクラスノホリフクカ奪還を果たすのか注目したい
27

    鼻毛
    2023年 3月 30日
    返信 引用 

名文ですね。要塞都市アウディーイウカを称える詩のよう。
6

58式素人
2023年 3月 30日

返信 引用 

動画の映像は、多分、マルチコプターからのものと思いますが、
下にいる人たちは頭上に敵がいることを認識していないみたいですね。
電動マルチコプターはそんなに静かなものなのでしょうか。
対空監視をする人もいないみたいだし。
迫砲による攻撃と間違えているのかな。
落としているものが迫砲弾なら、風切り音は同じかもしれないし。
12

    匿名
    2023年 3月 30日
    返信 引用 

それほど熱心に動画を見回っていませんが
歩兵からの攻撃をとらえたドローン映像を見た記憶がはっきりしません
理由はいろいろ推察されますが証拠・証言も無いし…
(以前ウ軍兵は露ドローンを見たら攻撃が近いと逃げていましたね
2
    TKT
    2023年 3月 30日
    返信 引用 

まあ動画を送信、投稿できるのは、攻撃が成功した場合だけであり、途中で撃墜されたり、攻撃を中止した場合は動画を投稿することはできず、また失敗した動画をわざわざ投稿することもないわけです。

また弾薬や電気がなくなれば、そもそも攻撃自体ができなくなります。飛ばす兵士自体が探知されて砲撃されてやられる場合もあるでしょう。そのへんのとこは成功した動画だけ見てもよくわかりません。

とはいえ、油断して対空の警戒、監視を緩めていると、上から突然ドカンとやられるのは確かでしょう。
17
        鳥刺
        2023年 3月 30日
        返信 引用 

    >動画を送信、投稿できるのは、攻撃が成功した場合だけ
    まさにその通りですね。

    そして、成功した攻撃が無い側は、動画の発信も出来ないわけです。

    >また弾薬や電気がなくなれば
    結局ロシアのインフラ攻撃は、致命的な戦果を挙げる事は出来ず尻すぼみとなり春を迎えました。ウクライナが通信を手旗信号に頼るような局面が現出しなかった事を、寿ごうではありませんか。
    20
    panda
    2023年 3月 30日
    返信 引用 

この付近で戦闘をしているのは開戦後に新編された第3軍団第10戦車連隊のようです
対空監視の不足は純粋に練度が低い可能性がありますね

ちなみに連隊はほぼ壊滅との事で・・・
16
        鳥刺
        2023年 3月 30日
        返信 引用 

    それにしても第三軍団、建制を無視して細切れで戦線に投入されては各個撃破されてますね。前にまとまった所属部隊が現れたのは、バラクレヤ~イジューム攻勢の時のクピャンスク前面でしたっけ。そしてほぼ瞬時に消滅。

    その攻勢直前に、イジュームのロシア軍からヘルソン方面に連隊級の部隊を抽出しているなんて話もありました。ある程度は意図的な欺瞞情報なのでしょうが、ロシア軍全体として、使える小単位の部隊を場当たり的に長大な戦線全体に転進させて当座を凌いでいる、苦しい現状が垣間見えますね。
    17
        shkk
        2023年 3月 30日
        返信 引用 

    夜間爆撃のようですし、練度の低い部隊だと夜間まで警戒するのは難しいのかな

    成功例だけのせてるので対空監視できてる部隊はこの爆撃を受けることないから映らないだけで、結構逃げてるのかもしれませんが
    4

ぱんぱーす
2023年 3月 30日

返信 引用 

ロ軍が各地で同時に攻勢限界を迎えているのは偶然ではないように思えます。
単なる息切れなのか、ウ軍の大規模反攻に備えて防御重視へ転換したからなのか、あるいは両方かもしれませんね。
もしウ軍の反攻を待ち構えるためだとすれば、その時期はかなり近くてロシアはそれを察知しているのかもしれません。
それにしても、バフムートもですが満身創痍でしょうにウクライナ軍は三方から砲弾が飛んでくる状況で本当に粘り強く戦いますね……。
27

鳥刺
2023年 3月 30日

返信 引用 

戦況図に、ここまでの数の動画・画像の位置情報をプロットする試みは初めて見ました。作成の労力が偲ばれます。お疲れ様でした。非常に説得力のある戦況資料になっていると思われます。

まあ、現実の戦線で所在のロシア軍が攻撃力を喪失して脅威が減衰しているにしても、戦況図で状況を云々する外野からですと、両翼の肩部は排除しておきたい所ですね。
31

C7P
2023年 3月 30日

返信 引用 

一貫してウクライナ過大評価、ロシア過小評価してきたが
全然足らないみたいだ、特にロシアの過小評価はどんだけしてもし全く問題ない

むしろ斜め下に沈んでいくと見た方がよさそうだ
6

戦略眼
2023年 3月 30日

返信 引用 

4月~5月にウクライナが反撃を開始するらしいが、良く持ちこたえているものだ。
3

774
2023年 3月 30日

返信 引用 

安価な商用ドローンや無人機が本格的に導入されてるのをみると、未来の戦争というのがじわっと浸透して来ている感じがしますね。
でも初期の頃はスマホで相手に情報筒抜けやら、ザル検問でトラック爆弾をクリミア大橋に通しちゃうのも現代社会のガバガバコンプラを見ている様で……これもまた未来なんだろうか。
8

    匿名
    2023年 3月 31日
    返信 引用 

思えばあのザル検問の時に爆弾大型トレーラー20台ぐらい投入して徹底的にやっておくべきだったな…
1

数十隻の船が中国が支配しているティトゥ島を取り囲み、中国は対応しました

数十隻の船が中国が支配しているティトゥ島を取り囲み、中国は対応しました
https://www.sohu.com/a/653060140_121379684

『(※ 翻訳は、Google翻訳)

2023-03-12 14:53

これに先立ち、フィリピン沿岸警備隊は、南沙諸島のティトゥ島の海域に44隻の中国船が侵入し、島を取り囲んでいるのを発見したと発表した。 44隻の中国船には、42隻の漁船、人民解放軍海軍の沿岸警備隊の船と軍艦が含まれています。

この点で、フィリピン沿岸警備隊のスポークスマン、ジェイ・タルリエラはインタビューで、彼らは南シナ海で「いじめられた」と主張し、フィリピンは現状を変える方法を見つけなければならないと主張し、また中国にいわゆる「国際法の原則」を遵守するよう求めたが、この声明は非常にばかげている。

ティトゥ島自体は中国に属しているため、清王朝の嘉慶時代には早くも、ティトゥ島には中国の漁師が住んでいました。 さらに、第二次世界大戦の終結後、当時の中国政府もティトゥ島に境界記念碑を建てました。 その後、台風などの自然要因により、フィリピンは島を占領する機会を得ました。

フィリピンは、主に地元の天然資源のためにティトゥ島を占領したいと考えています。 ティトゥ島は南沙諸島に位置し、南沙諸島の大陸棚近くの海底は非常に豊かです。 ティトゥ島を支配することは、近くの石油とガス資源の大規模な開発を実行できることを意味します。

さらに、南沙クンダオ自体は、世界的に有名な熱帯漁場である南シナ海で最も豊富な漁業資源でもあります。 したがって、フィリピンのティトゥ島を支配しようとする無駄な試みは、経済的利益の考慮です。 また、当時のフィリピンはまだ米国の支援を受けており、南シナ海問題について絶えず挑発したのは、まさに米国の支援のおかげでした。

最近、フィリピンは米国への新しい軍事基地の提供を承認し、南シナ海で「自由クルーズ」に従事するために米国、日本、オーストラリアと「合同軍」を設立すると主張した。

したがって、44隻の中国船がティトゥ島の海域に出航し、実際的な行動を通じてティトゥ島を回復し始め、これまでティトゥ島は実際に私たちの側によって支配されており、フィリピンの船員は立ち入りを許可されていません。

実際、私たちの側が開始した行動は、南シナ海の資源を奪い、中国が容認できない地域情勢を弱体化させるために治外法権を導入することを望んでいるフィリピンへの明確な警告でもあります。 また、フィリピンは、米軍に依存することが南シナ海問題で問題を引き起こす可能性があると考えるべきではなく、地域外の国である米国が南シナ海全体の状況を変えることはできないと考えています。

人民解放軍がますます強力になっている今日、特定の近隣諸国や外国軍でさえ南シナ海で問題を起こしているという事実は、南シナ海の状況の傾向に影響を与えません。 以前、CCTVは、人民解放軍がウッディ島にJ-16戦闘機を駐留させていることを明らかにしましたが、これは近隣諸国への明確な軍事的警告です。

また、グローバルネットワークの報道によると、フィリピンのティトゥ島での抗議に対し、中国外務省の毛寧報道官は定例記者会見を主宰し、中国は南シナ海諸島とその周辺海域に対して絶対的な主権を有しており、対応する管轄権も有しているため、中国の管轄下にある海域に中国船舶が現れ、通常の活動を行うことは合理的かつ合法であると述べた。 これはまた、フィリピンにティトゥ島が中国に属していることを伝えており、フィリピンは共同開発のために紛争を脇に置くことを望まないので、中国は礼儀正しくありません。』

ウクライナ国防相「レオパルト2で反転攻勢」 4月にも

ウクライナ国防相「レオパルト2で反転攻勢」 4月にも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR30DIR0Q3A330C2000000/

『【ロンドン=大西康平】ウクライナのレズニコフ国防相は30日までに、ロシア軍に対する大規模な反転攻勢を計画していると明らかにした。エストニアのメディアがインタビューを報じた。ドイツなどが引き渡しを進める同国製主力戦車「レオパルト2」を早ければ4月にも投入する考えで、膠着するロシア軍との戦況の打開を狙う。

レズニコフ国防相は「ウクライナ軍参謀本部の決定に基づいて、複数の方面で反転攻勢が計画されている」と発言。レオパルト2については天候次第とした上で「4月か5月に投入できるだろう」と述べた。

激戦が続く東部ドネツク州の要衝バフムトについては「ロシア軍は重要な戦果もなく攻撃を続けている。ロシア軍の攻撃力を削減することができたため、反転攻勢を準備する時間を稼ぐことができた」との見解を示した。

米国防総省のライダー報道官は30日の記者会見で、ウクライナ兵65人が米南部オクラホマ州で地対空ミサイルのパトリオットの訓練を完了し、欧州に到着したと明らかにした。「ウクライナで運用が始まれば重層的な防空能力を強化し、無実の市民や民間インフラに対するロシアの残忍な攻撃を防ぐ」と強調した。

ドイツでも4000人以上のウクライナ兵が訓練を近く終え、ウクライナへ戻るとの見通しを示した。歩兵戦闘車ブラッドレーや装甲車ストライカーを運用するウクライナ軍の旅団が部隊を越えて統合的に作戦を実行する訓練をしてきた。

米戦争研究所は29日、レズニコフ国防相の発言について「ウクライナへの(レオパルト2などの)新しい装備が到着してから、反転攻勢で使えるようになるまでに遅れが生じる可能性もあるが、ウクライナの反撃に向けた条件は整ったとみられる」と分析した。

【関連記事】

・英国防相「ロシア側死傷者22万人」 全面侵攻から400日
・英国王「ウクライナと団結」 即位後初外遊でドイツ訪問
・中国が照らす岸田外交 3度目のウクライナ訪問 』

ロシアの米WSJ記者拘束、非難相次ぐ 外交問題に発展も

ロシアの米WSJ記者拘束、非難相次ぐ 外交問題に発展も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN30CN10Q3A330C2000000/

『【ニューヨーク=清水石珠実】米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の記者がロシア当局にスパイ容疑で拘束されたことを米メディアが30日に大きく取り上げた。米国籍の記者がロシアで拘束されるのは1980年代以来初めて。ロシア側の行為を非難し記者の即時解放を求める一方で、米ロ間の外交問題に発展する可能性を指摘する意見も出た。

拘束されたのはWSJのモスクワ支局所属のエバン・ゲルシュコビッチ記者(…

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電力自由化、骨抜きに「厳罰」 3社に課徴金1010億円

電力自由化、骨抜きに「厳罰」 3社に課徴金1010億円
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE22C4M0S3A320C2000000/

『公正取引委員会が30日、中国電力、中部電力、九州電力に計1010億円の課徴金納付命令を出した。過去最高額の処分からは自社の利益を優先し、自由化政策の基となる市場競争に背を向ける姿勢が浮かぶ。中部電が同日、取り消しを求めて提訴すると発表しており、今後は「合意形成」の有無が焦点になる。

「代表者を含む幅広い層が電力自由化の理念をないがしろにした」。公取委の田辺治審査局長は30日の記者会見で、互いに営…

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新東名に自動運転レーン、物流人手不足対応 24年度にも

新東名に自動運転レーン、物流人手不足対応 24年度にも
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2933J0Z20C23A3000000/

『政府は2024年度にも、新東名高速道路の一部に自動運転車用のレーンを設置する。主に夜のトラックで完全自動に近い「レベル4」の実用化を想定する。少子高齢化で物流の人手不足が深刻になるのをにらみ、省人化技術を活用できる環境を整える。近くまとめるデジタルインフラの整備計画の柱に位置づけ、民間の開発を後押しする。

自動運転はレベル1(自動ブレーキなどの運転支援)から5(完全自動)に分ける国際的な基準があ…

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フィンランドのNATO加盟確定 トルコ議会が批准

フィンランドのNATO加盟確定 トルコ議会が批准
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA29DLT0Z20C23A3000000/

『【ブリュッセル=辻隆史、イスタンブール=木寺もも子】フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟が確定した。トルコ議会が30日に加盟を承認し、全30の加盟国の批准手続きが完了した。フィンランドはロシアのウクライナ侵攻を受けて長年の中立政策を転換する。

同時申請したスウェーデンに先行して欧米の集団防衛体制に加わることが決まった。事務手続きを経て31カ国目として正式加盟する。

NATOは陸海空、サ…

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トランプ氏をNY州大陪審が起訴 米大統領経験者で初

トランプ氏をNY州大陪審が起訴 米大統領経験者で初
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2105W0R20C23A3000000/

『【ワシントン=坂口幸裕】米ニューヨーク州の大陪審は30日、トランプ前大統領を起訴すると決めた。米主要メディアが報じた。不倫関係にあった女性に支払った口止め料を不正に処理した疑いがある。米メディアによると、大統領経験者が起訴されるのは初めて。2024年の次期大統領選への出馬をめざすトランプ氏にとって打撃になる可能性がある。

トランプ氏が勝利した16年の米大統領選の直前に側近を通じて過去に不倫関係に…

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主要祭儀一覧

主要祭儀一覧
https://www.kunaicho.go.jp/about/gokomu/kyuchu/saishi/saishi01.html

 ※ ある意味、「大神主」様だから、この通りだ…。

 ※ 寒中でも、斎戒沐浴され、後記にある通り、「威儀を正して」行われるんだろう…。

 ※ 今日は、こんな所で…。

宮中祭祀
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%AE%E4%B8%AD%E7%A5%AD%E7%A5%80

『出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
宮中祭祀の主要祭儀一覧
四方拝・歳旦祭
元始祭
奏事始
昭和天皇祭(先帝祭)
孝明天皇例祭(先帝以前三代の例祭)
祈年祭
天長祭(天長節祭)
春季皇霊祭・春季神殿祭
神武天皇祭・皇霊殿御神楽
香淳皇后例祭(先后の例祭)
節折・大祓
明治天皇例祭(先帝以前三代の例祭)
秋季皇霊祭・秋季神殿祭
神嘗祭
新嘗祭
賢所御神楽
大正天皇例祭(先帝以前三代の例祭)
節折・大祓

宮中祭祀(きゅうちゅうさいし)は、天皇が国家と国民の安寧と繁栄を祈ることを目的におこなう祭祀。皇居宮中三殿で行われる祭祀には、天皇が自ら祭典を斎行し、御告文を奏上する大祭と、掌典長(掌典職)らが祭典を行い、天皇が親拝する小祭がある。

歴史

平安時代

律令国家の成立以来、祭祀の法制化が進んだが、一応『延喜式』で纏まりを見せる。ここでは様々な祭祀の羅列であって、宮中祭祀だけが取り上げられる形式は取っていない[1]。

病気や疫病、地震、火災、天災といった災い事は神の祟りなどが起こすものと考えられ、祟りを起こす神の存在を鬼に例えたり、疫神として恐れていた[2][3][4]。

神祇祭祀を司るのは神祇官であって、陰陽寮の管轄下にはなかった[5]。疫神祭、鎮花祭、風神祭、大祓、宮城四隅疫神祭、防解火災祭、螢惑星祭など様々な、祭祀が行われていたとされ[6][7]、陰陽道が平安貴族社会を基盤にして呪術的に展開されており、律令制の神祇祭祀の中に、陰陽要素を含んでいた[6][8]。

京内を結界(聖なる領域と俗なる領域)し、京城四隅疫神祭(都)、宮城四隅疫神祭(内裏)など、四角四境の祭祀を行い、世の安泰を願っていた[2][7]。

安土桃山時代

豊臣秀吉による陰陽師弾圧や迫害が始まり、祈祷や占いを生業とする陰陽師を地方に追いやり、一気に力を失っていき、当時陰陽寮にいた正式な陰陽師の数をはるかに超える陰陽師と名乗る人間が全国に流れた[9][10][11]。戦国時代の迫害で、筆頭の土御門家であっても陰陽道の相伝や法具などの多くを焼失した。陰陽道の最も重要な「大法」の泰山府君祭(たいざんふくんさい)の祭壇も喪失し、京都吉田神社から法具を借用して御所の地鎮祭を行った。その影響が大きくあり、[12][13][14][15]宮中祭祀は神道色を色濃くしていった[12][13][14][15]。一方陰陽道は、幕府からの認可のもと、土御門泰福が垂加神道の影響を受けて天社神道として神道化させた[16]。

近代以前

中世の順徳天皇は、『禁秘抄』で「禁中作法先神事」と述べたように、天皇は肇国以来「神事」を最優先としている。四方拝などは江戸時代以前から歴代の天皇に引き継がれた行事である。

江戸時代中・後期には水戸学に基づいた尊王論の高まりがあり、新嘗祭など祭祀の再興が盛んになった。

明治期から戦前まで

今日行われている祭祀の多くは、明治維新期に大宝令、貞観儀式、延喜式などを継承して再編された物である。

天皇の「現人神」としての神格化や神仏分離などに合わせて、途絶えていた祭祀の復興や新たな祭祀の創出が行われた。1871年(明治4年)には「神社は国家の宗祀」との太政官布告が出され、1908年には宮中祭祀について定めた皇室祭祀令が皇室令の一つとして制定された。

宮城内の水田では稲作が行われ、昭和天皇以降は親ら田植えをするようになった[17]。収穫された米は供物として、祭祀の際に用いられている。

戦後

1945年(昭和20年)に日本が敗戦し、戦後の連合国軍司令部による統治の下で、宮内省は宮内府・宮内庁へと移行される。また、国政と切り離されていた旧皇室典範は日本国憲法施行に合わせて廃止され、全面的に改定された皇室典範は一般法の一つとなった。

これに合わせて、皇室祭祀令など戦前の皇室令も、一旦全て廃止されたものの、宮内庁は内部通牒を出し、「新たに明文の規定がなくなった事項については、旧皇室令に準じて実施すること」を確認している。

日本国憲法下の位置付け

日本国憲法やその下の法律に宮中祭祀についての明文の規定はなく、現在の宮中祭祀も皇室祭祀令に基づいて行われている。また、これに係る予算も皇室の内廷費によって処理されている。このため、戦後の宮中祭祀を「天皇が私的に執り行う儀式」と解釈する憲法学者もいる。

宮内庁の公式HPでは、宮中祭祀を「宮中のご公務など」の項で説明している[18]。

また、内閣総理大臣はじめ三権の長が、大祭を中心に一部の祭祀に陪席していることが確認されている。佐藤栄作は首相在任期間中、春季皇霊祭・春季神殿祭、秋季皇霊祭・秋季神殿祭、新嘗祭にほとんど出席しており、NHKスペシャル『象徴天皇 素顔の記録』[19](2009年4月10日放送、天皇・皇后成婚50周年の記念番組)では、当時の内閣総理大臣・麻生太郎ほか三権の長が、春季皇霊祭・春季神殿祭に出席している映像が放映された。

制度としての宮中祭祀が確立して以降の天皇では明治天皇や大正天皇はあまり熱心ではなく、侍従らが代拝するのが主であった。一方で、貞明皇后・昭和天皇・香淳皇后は非常に熱心であった。

在位後期に侍従長であった入江相政は、昭和40年代から50年代に昭和天皇の高齢を理由とした祭祀の簡略化を推進したことがその日記から窺えるが、昭和天皇は1986年(昭和61年)まで新嘗祭の親祭を続けた。

第125代天皇明仁と皇后美智子も祭祀にはきわめて熱心であり、諒闇(服喪中)や病気を除くとほとんどの宮中祭祀に代拝を立てず親拝していた。

黄櫨染御袍を召す上皇陛下(1990年) 御祭服姿の上皇陛下
黄櫨染御袍を召す上皇陛下(1990年)

御祭服姿の上皇陛下

祭祀に関しては、事前の潔斎と平安装束を召す事に加え、長時間の正座が必要であり、昭和天皇は祭祀が近づくと、正座にてテレビを視聴するなど、意識的に長時間正座することを心がけていたという。明仁も新嘗祭の時節が近づくと、昭和天皇と同様に正座の練習をしていたといわれていたが、在位20年を経た2009年(平成21年)以降は、高齢の明仁の健康への配慮、負担軽減のため、祭祀の簡略化や調整が計画、実施されていた。

祭儀

太字のものは大祭

1月1日 - 四方拝(しほうはい)、歳旦祭(さいたんさい)
1月3日 - 元始祭(げんしさい)
1月4日 - 奏事始(そうじはじめ)
1月7日 - 昭和天皇祭(しょうわてんのうさい)
1月30日 - 孝明天皇祭(こうめいてんのうさい)
2月17日 - 祈年祭(きねんさい)
2月23日 - 天長祭(てんちょうさい)
春分の日 - 春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)、春季神殿祭(しゅんきしんでんさい)
4月3日 - 神武天皇祭(じんむてんのうさい)、皇霊殿御神楽(こうれいでんみかぐら)
6月16日 - 香淳皇后例祭(こうじゅんこうごうれいさい)
6月30日 - 節折(よおり)、大祓(おおはらい)
7月30日 - 明治天皇例祭(めいじてんのうれいさい)
秋分の日 - 秋季皇霊祭(しゅうきこうれいさい)、秋季神殿祭(しゅうきしんでんさい)
10月17日 - 神嘗祭(かんなめさい)
11月23日 - 新嘗祭(にいなめさい)
12月中旬 - 賢所御神楽(かしこどころみかぐら)
12月25日 -大正天皇祭(たいしょうてんのうさい)
12月31日 - 節折、大祓

皇室祭祀令との差異

2月11日 紀元節祭(きげんせつさい)の廃止。
    ただし、廃止後も臨時御拝(りんじぎょはい)として同様の祭祀が斎行されている。
天長節祭から天長祭へ名称を変更。
四方拝、奏事始、皇霊殿御神楽、節折、大祓は大祭でも小祭でもない。

服装

参列者の服装は、洋装の場合モーニングコート及びアフタヌーンドレス、和装の場合は白襟紋付及びそれに準ずるものとされている。冬期は、外套を着用する事ができる。』

天皇皇后両陛下のご活動

天皇皇后両陛下のご活動
https://www.kunaicho.go.jp/activity/activity/02/activity02.html#H2-05

『天皇皇后両陛下のご活動

天皇皇后両陛下
天皇皇后両陛下(写真:宮内庁)

国事行為などご公務 行幸啓 外国ご訪問 伝統文化の継承 宮中祭祀 御所でのご生活 

国事行為などのご公務

天皇陛下
ご執務になる天皇陛下(宮殿)

天皇陛下は,内閣の助言と承認により,国民のために,憲法の定める国事に関する行為を行われます。その中には,国会の指名に基づいて内閣総理大臣を任命すること,内閣の指名に基づいて最高裁判所長官を任命すること,国務大臣その他の官吏の任免を認証すること,国会を召集すること,法律や条約を公布すること,栄典を授与すること,大使の信任状を認証すること,外国の大公使を接受することなどが含まれています。これらの事項についての閣議決定の書類は,毎回,閣議の後に陛下のお手元に届けられ,陛下は,これを丁寧にご覧になった上で,ご署名やご押印をなさいます。その数は,令和3年中で955件になりました。さらに,陛下は,これらの国事行為に関連して,国会開会式に毎回ご出席になるほか,宮殿で行われる儀式に臨まれます。これらの儀式には,内閣総理大臣及び最高裁判所長官の親任式,認証官任命式,外国特命全権大使の信任状捧呈式,勲章親授式などがあります。

宮殿及び御所においては,これらの儀式をはじめ,拝謁,ご会見,茶会,午餐,晩餐など,両陛下ご主催のさまざまな行事が,令和3年中に213件行われました。これらの行事は,社会のさまざまな分野で地道な努力を続けている人々を励まし,顕著な功績を挙げた人々をおねぎらいになることを目的としたものが多く,その機会に,国会議員・閣僚・各省幹部・裁判官をはじめ法秩序維持に携わる人々,医師・看護師ほか医療・社会福祉関係者,勲章・文化勲章受章者,学士院賞・芸術院賞受賞者など各界各層の多数の人々とお会いになられます。また,宮殿では,国際親善を目的として,国賓のための公式晩餐や,その他外国要人などのためのご引見,午餐も行われます。外国からの大使の離任の際にもお会いになり,その数は令和3年中で30か国にのぼります。

また,我が国から外国に派遣される大使についても,赴任前に一人一人にお会いになります。その他外国元首とのご親書・ご親電の交換があり,ご親電の数は令和3年中に479件ありました。

なお,両陛下からは,地震・台風等国内での災害に際してのお見舞い金,社会事業団体に対する賜金,国家・社会に功労があった人が死去した際の祭粢料などのご下賜があります。

皇后陛下は令和元年5月に日本赤十字社の名誉総裁にご就任になりました。

宮中のご公務について
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行幸啓

両陛下の東京都内でのお出ましは,毎年のものだけでも,全国戦没者追悼式,日本学士院授賞式,日本芸術院授賞式,日本国際賞授賞式などがあります。皇后陛下は,日本赤十字社名誉総裁として,全国赤十字大会とフローレンス・ナイチンゲール記章授与式(隔年)にご出席になっています。

両陛下は,毎年,全国植樹祭・国民体育大会・全国豊かな海づくり大会,国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭にご出席のための4回の地方行幸啓があり,併せて地方事情をご視察になられているほか,国際学会ご出席のための行幸啓もあります。

また,毎年,こどもの日・敬老の日・障害者週間の前後には,それぞれこれらの日にちなんだ施設をご訪問になっておられます。

令和3年においては,新型コロナウイルス感染症による影響が続く中,感染症対策を徹底した上で開催された,東日本大震災十周年追悼式,みどりの式典,日本学士院賞及び日本芸術院賞の各授賞式,全国戦没者追悼式に両陛下でご出席になりました。

また,天皇陛下には,名誉総裁として,第32回オリンピック競技大会(2020/東京)及び東京2020パラリンピック競技大会の開会式にご出席になりました。

感染症の感染拡大が心配される中では,実際に両陛下が全国各地をご訪問になることが難しいため,令和3年度においては,全国植樹祭(島根県),全国豊かな海づくり大会(宮城県),国民文化祭及び全国障害者芸術・文化祭(宮崎県・和歌山県)など地方で行われる式典,大会へのご出席や,こどもの日,敬老の日,障害者週間にちなんだご訪問についても,オンラインを有効活用し,現地の方々のお話をお聴きになり,ご交流をなさいました。

両陛下は皇太子同妃両殿下時代から,全国各地で発生した台風・豪雨等による自然災害,阪神淡路大震災や東日本大震災の被災地に赴かれています。ご即位後の令和元年12月には,同年に発生した台風第19号等による被災地(宮城県及び福島県)に赴かれ,被災者をお見舞いになるとともに,救援活動に携わる人々を励まされました。令和3年においては,オンラインを活用し,令和2年7月豪雨の被災地をお見舞いになるために熊本県を,また,東日本大震災からの復興状況をご視察になるために,岩手県,宮城県及び福島県をそれぞれご訪問になりました。その後も,両陛下には,赴かれた被災地を始めとする各被災地域の方々の身をお案じになり,復興状況にも深いご関心をお寄せになっておられます。

天皇皇后両陛下
目黒区高齢者センター及び公益社団法人目黒区シルバー人材センターをご訪問になる天皇皇后両陛下
(目黒区高齢者センター及び公益社団法人目黒区シルバー人材センター)
第47回フローレンス・ナイチンゲール記章授与式で記章を受章者にお渡しになる皇后陛下
(東京プリンスホテル)
第71回全国植樹祭式典にご臨席(オンライン)になり,おことばを述べられる天皇陛下
東日本大震災復興状況をオンラインでご視察になる天皇皇后両陛下(御所)

行幸啓など(国内のお出まし)について
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外国ご訪問

天皇皇后両陛下は,外国政府の招待を受けて国際親善のため,外国をご訪問になるほか,外国王族のご葬儀にご参列などの機会に外国に赴かれます。

各国ご訪問の際は,その国の元首をはじめとする各界各層の人々と広くお会いになり,各地で,歴史・文化・産業・社会福祉などに関係する多くの施設をご訪問になっておられます。

皇室の国際親善について

外国ご訪問
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伝統文化の継承

和歌は長く皇室の伝統として重んぜられ,両陛下は行幸啓などの折に触れ,歌をお詠みになります。宮中では,鎌倉時代中期に始められたと言われる歌会始の儀が毎年1月に行われ,ここでは,全国から詠進された和歌の中から選ばれた十首が,両陛下の御製(ぎょせい)・御歌(みうた)などとともに,伝統に則り披講されます。

毎年1月,両陛下は明治2年に遡る講書始の儀に臨まれ,人文科学,社会科学,自然科学の各分野における学問の権威者からご進講をお受けになります。

その他,正倉院や京都東山御文庫などに収蔵されている宝物や御物は勅封によって保存されており,また,雅楽,古式馬術などが宮内庁によって継承されています。
皇居内の水田でお田植えをなさる天皇陛下(皇居内生物学研究所)
ご給桑をなさる皇后陛下(紅葉山御養蚕所)

天皇陛下は,我が国の農耕文化の中心である稲作について,昭和天皇のお始めになった行事を上皇陛下からお引継ぎになりました。春には種籾をおまきになり,初夏に田植えをなさり,秋には稲刈りをなさいます。

皇后陛下は,昭憲皇太后が明治4年にお始めになったご養蚕を上皇后陛下からお引継ぎになりました。皇居内の紅葉山御養蚕所で,春から初夏にかけて,掃立て・給桑(きゅうそう)・上蔟(じょうぞく),繭かきなど養蚕の各段階の作業が行われます。長年飼育されて来た日本在来品種「小石丸」は,正倉院宝物の絹織物の復元に最もふさわしい糸であることが確認され,この品種を増産し,上皇后陛下は平成6年(1994年)から平成21年(2009年)まで,正倉院にお贈りになり,貴重な古代裂の や羅,綾,錦等の復元がなされてきました。また,平成17年(2005年)には,鎌倉時代の絵巻「春日権現験記絵」(宮内庁三の丸尚蔵館蔵)の表紙裂と巻緒の修復のためにもお贈りになりました。

なお,家蚕のほかにも天蚕を野外天蚕室で飼育されています。
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宮中祭祀

天皇皇后両陛下は,皇太子同妃両殿下の時代から,宮中三殿(賢所,皇霊殿,神殿)における祭祀を大切にしてこられました。古くから伝えられる祭儀を忠実に受け継がれ,常に,国民の幸せを祈っておられます。

主要祭儀一覧
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御所でのご生活

両陛下は,令和3年9月,長年にわたりお過ごしになった赤坂御用地から皇居吹上御苑内にある御所にご移居されました。宮殿での公式行事のほかに,御所においても,公式行事に臨まれるほか,内外の諸情勢,学術や芸術文化の現状,災害復旧の状況,各種行事や式典の概要などについて,しばしば関係者のご進講・ご説明をお受けになり,ご懇談の機会を持っておられます。

なお,皇居勤労奉仕団の人々にお会いになる際には,各地域の近況について話をお聞きになった上で,ねぎらいのお言葉をおかけになります。
ご研究など

天皇陛下は,皇太子殿下でいらっしゃった時期の平成4年4月から,平成31年3月まで,学習院大学史料館客員研究員の委嘱をお受けになり,日本中世史のご研究をお続けになっています。また,平成15年に学習院女子大学で「北米文化の源流・イギリスの社会と文化について」と題するご講義をなさって以来,平成17年・18年・20年~29年・31年と,ほぼ毎年,さまざまなテーマでご講義をなさいました。

水問題については,平成15年3月に名誉総裁としてご臨席になった第3回世界水フォーラムの開会式において「京都と地方を結ぶ水の道-古代・中世の琵琶湖・淀川水運を中心として-」と題した記念講演を,平成18年3月にメキシコをご訪問になった際には第4回世界水フォーラム全体会合において「江戸と水運」と題した基調講演を,平成19年12月には「第1回アジア・太平洋水サミット開会式」において「人と水-日本からアジア太平洋地域へ-」と題した記念講演を, 平成20年7月にスペインをご訪問になった際には2008年サラゴサ国際博覧会「水の論壇」シンポジウムにおいて「水との共存-人々の知恵と工夫-」と題した特別講演を,平成21年3月にトルコで開催された第5回世界水フォーラムにおいて「水とかかわる-人と水との密接なつながり-」と題した基調講演をなさり,平成24年3月にはフランスで開催された第6回世界水フォーラムにおいて「水と災害-津波の歴史から学ぶ-」と題したビデオメッセージが上映されました。平成25年3月にはアメリカ合衆国で開催された国連「水と災害に関する特別会合」において「人と水災害の歴史を辿る-災害に強い社会の構築のための手掛かりを求めて-」と題した基調講演をなさり,平成27年4月には韓国で開催された第7回世界水フォーラムにおいて「人々の水への想いをかなえる-科学技術を通じた水と人との関わり-」と題したビデオメッセージが上映されました。平成27年11月にはアメリカ合衆国で開催された国連「水と災害に関する特別会合」において「人と水とのより良い関わりを求めて」と題した基調講演をなさいました。平成29年7月にはアメリカ合衆国で開催された国連「水と災害に関する特別会合」において「水に働きかける」と題したビデオメッセージが上映されました。平成30年3月にはブラジルで開催された第8回世界水フォーラム「水と災害」ハイレベルパネルにおいて「繁栄・平和・幸福のための水」と題した基調講演をなさいました。平成31年4月には水問題についての講演の記録を収載した「水運史から世界の水へ」を刊行されました。令和3年6月にはオンライン形式で行われた「第5回国連水と災害に関する特別会合」において「災害の記憶を伝える-より強靭で持続可能な社会の構築に向けて-」と題した基調講演をなさいました。

皇太子殿下の主なご講演(平成31年4月30日以前)

また,英国ご修学中のご研究の成果を英文で「The Thames as Highway(交通路としてのテムズ川)」としておまとめになり,平成元年4月に刊行されました。さらに,平成3年9月,オックスフォード大学で同大学名誉法学博士号を授与されました。

天皇陛下は,特にスポーツと音楽にご関心が深く,スポーツでは,登山・テニス・スキー・ジョギングをよくなさり,音楽ではヴィオラをご演奏になります。

皇后陛下も,スポーツと音楽にご関心が深く,スポーツではテニス・スキーをなさいます。

愛子内親王殿下は,令和2年4月から学習院大学文学部日本語日本文学科にご在学でいらっしゃいます。

令和3年12月1日にご成年をお迎えになりました。

天皇皇后両陛下のご略歴

愛子内親王殿下のお誕生日に際してのご近影

愛子内親王殿下ご成年に当たってのご感想

愛子内親王殿下ご成年をお迎えになっての記者会見

皇太子同妃両殿下のご活動(平成31年4月30日以前) 』

天皇陛下はどんなお仕事をなさっているの?

天皇陛下はどんなお仕事をなさっているの?
https://www.kunaicho.go.jp/kids/work_e/index.html

『日本国憲法

第1章 天皇

第1条
天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基づく。

第2条
皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。
第3条
天皇の国事に関わるすべての行為には、内閣の助言と承認を必要とし、内閣が、その責任を負ふ。

第4条
天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない。
天皇は、法律の定めるところにより、その国事に関する行為を委任することができる。

第5条
皇室典範の定めるところにより摂政を置くときは、摂政は、天皇の名でその国事に関する行為を行う。この場合には、前条第1項の規定を準用する。

第6条
天皇は、国会の指名に基づいて、内閣総理大臣を任命する。

天皇は、内閣の指名に基づいて、最高裁判所の長たる裁判官を任命する。

第7条
天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行う。

一 憲法改正、法律、政令、及び条例を公布すること。

二 国会を召集すること。

三 衆議院を解散すること。

四 国会議員の総選挙の施行を公示すること。

五 国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任      状及び大使及び公使の委任状を認証すること。

六 大赦、特赦、減刑、刑の執行及び復権を認証すること。

七 栄典を授与すること。

八 批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。

九 外国の大使及び公使を接受すること。

十 儀式を行うこと。 

第8条
皇室に財産をゆずり渡し、又は皇室が、財産を譲り受け、若しくは賜与することは、国会の議決に基づかなければならない。 』