ドルジバパイプラインは1964年、ソ連中央部で産出する石油をエネルギー資源の少ないソ連西部やヨーロッパの共産主義友好国(コメコン諸国)へ供給するために建設された。現在ではロシアおよびカザフスタン産の石油をヨーロッパに輸出する最大のルートとなっている。パイプラインの起点はサマーラ東方の町アリメチエフスクで、ここには西シベリア、ウラル、カスピ海からの石油が集まってくる。ベラルーシ南部のマズィルで2本の線に分かれ、南線はウクライナ、スロバキア、チェコ、ハンガリーへ向かい、北線はベラルーシを横切りポーランドとドイツ(ロストックまで、支線でロイナ工場へ)に到達している。この線をドイツのヴィルヘルムスハーフェン港まで延長することでバルト海のタンカー通過量を減らしアメリカ合衆国へ原油を輸出しやすくするという提案がなされたことがある。さらにリトアニアのマジェイケイ精製所(マジェイキウ・ナフタ社 Mažeikių Nafta)とラトビアのヴェンツピルス・オイルターミナルがブリャンスク州からの支線で接続されている。さらにハンガリーを経由しクロアチアのOmišalj港まで延長するドルジバ・アドリアパイプライン連結計画が提唱されている。
『Nurbek Bekmurzaev 記者による2023-3-29記事「Kazakhstan Exports Oil to Germany as Russia Keeps a Close Eye」。 ことしの2月23日、カザフスタンの企業「カズトランスオイル」は、ドイツ向けの原油2万トンを送り出した。
『Jack Dutton 記者による2023-3-29記事「North Africa diesel exports to Europe surge as Russia digs deeper into Ukraine」。 モロッコ、チュニジア、エジプトなどの北阿諸国がロシアから石油や天然ガスをダンピング価格で買いまくり、そのなかから「ディーゼル油」を、大量に欧州に向けて再輸出している。』