NYダウ、156ドル高で最高値更新 企業の業績改善を好感
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL07DPP0X00C24A2000000/
『【NQNニューヨーク=横内理恵】7日の米株式市場でダウ工業株30種平均は続伸した。前日比156ドル00セント(0.40%)高の3万8677ドル36セントと3営業日ぶりに過去最高値を更新した。米経済のソフトランディング(軟着陸)期待や米企業業績の改善を好感した買いが優勢だった。
前週から今週にかけて発表された1月の米雇用統計や同サプライマネジメント協会(ISM)非製造業(サービス業)景況感指数などが市場予想以上の米景気の強さを示した。米連邦準備理事会(FRB)による早期の利下げ観測が後退する半面、米経済が底堅さを維持していることが好感された。
主要企業がこれまでに発表した決算も好意的に受け止められている。ダウ平均の構成銘柄ではないが、6日夕〜7日朝にかけて自動車のフォード・モーターや配車サービスのウーバーテクノロジーズが発表した2023年10〜12月期決算は売上高などが市場予想を上回った。QUICK・ファクトセットによると主要企業が発表済みの第4四半期決算では約7割で1株利益が市場予想を上回っており、24年は年間で10%前後の増益が見込まれている。
多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数が午後に一時4999と、5000の大台に近づいた。人工知能(AI)普及の恩恵を受ける主要ハイテクや半導体株を中心に上昇の勢いが強く、一部投資家が相場全体の上げに乗り遅れまいと買いを入れた。S&P500種は前日比40.83ポイント(0.82%)高い4995.06と過去最高値で終えた。
ダウ平均の構成銘柄ではソフトウエアのマイクロソフトやホームセンターのホーム・デポ、医療保険のユナイテッドヘルス・グループが買われた。一方、6日夕に10〜12月期決算とあわせて公表した利益見通しが慎重と受け止められたバイオ製薬のアムジェンは大幅安だった。
ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は続伸した。前日比147.646ポイント(0.94%)高の1万5756.644と、22年1月以来の高値で終えた。交流サイトのメタプラットフォームズや画像処理半導体のエヌビディアの上昇が目立った。
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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト
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ひとこと解説
この日は市場を大きく動かすような米国の経済指標の発表はなかった。米12月の貿易収支は▲622.0億ドルで、赤字幅は前月比+0.5%(2か月ぶり拡大)だが、23年年間では赤字幅が4年ぶりに縮小した。輸出が前年比+1.2%となる一方、輸入は同▲3.6%だった。米12月の消費者信用残高 は+15.6億ドルで、4か月連続の増加。ただし、市場予想比では下振れで、伸びは前月から鈍化した。そうした細かい数字にこだわらないくらいに、米株式市場では強気ムードが支配的なのだろう。記事にある通り「米経済のソフトランディング(軟着陸)期待や米企業業績の改善を好感した買いが優勢」な状況が、なお当面続くと見込まれる。
2024年2月8日 7:34 』