A 米ゴールドマン・サックスが26日に巨額の「ブロックトレード」を実施したことがきっかけだ。ブロックトレードとは大口投資家が金融機関を通じて特定銘柄を一度に大量に相対で売却、または購入する取引だ。株価への影響を抑えるために取引所外で行われる。米メディアによるとゴールドマンに加え、モルガン・スタンレーも大口取引をまとめたとされる。
A 元ヘッジファンドマネジャー、ビル・ホワン氏が個人資産を運用・管理するために設立した投資会社(ファミリーオフィス)だ。年金基金や保険など外部投資家の資金は預かっていないとされる。ホワン氏は著名投資家ジュリアン・ロバートソン氏創業のタイガー・マネジメント出身。アジア株専門のヘッジファンドを立ち上げたが、閉鎖後に自身の投資会社を設立した。
A アルケゴスは運用成績の悪化で、金融機関から担保の追加差し入れ(追い証)とレバレッジの引き下げを求められたようだ。米ブルームバーグ通信によると、ホワン氏側が追加担保の要求に応じなかったことから、一部の金融機関が担保権を行使し、アルケゴス保有資産の処分に動いたという。1998年に巨額損失が発覚したロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)以来となる大型のファンド破綻劇になる可能性がある。
A 野村やクレディはゴールドマンやモルガンと同様、ヘッジファンドやファミリーオフィスに金融サービスを提供する「プライムブローカー」業務を手がけている。投資資金の融資に加え、証券の保管・決済、借株の調達などが主な業務だ。投資銀行はヘッジファンド相手に大きな手数料収入が見込めるため、同サービスに力を入れており、顧客獲得競争も激しい。
A 金融規制改革法(ドッド・フランク法)で、一定規模以上の私募ファンド(ヘッジファンド)は米証券取引委員会(SEC)への登録が義務付けられた。取引記録の保存義務があり、当局への定期的な提出も求められる。一方、ファミリーオフィスはSECへの登録や報告は任意だ。SECの開示書類検索システムによると、アルケゴスは当局に登録した記録はあるが、直近で大量保有銘柄の公表はない。