F-35のエンジンスターターには「サマリウム・コバルト磁石」が使われている…。
https://st2019.site/?p=20246
『中共にレアアースを依存してきたツケが回ってきて、納品がストップしているという。ハネウェルのスターターは発電機も兼ねている。
コバルトとサマリウムの合金そのものは米本土で加工されているのだが、そのもとの素材が支那からの輸入。』
F-35のエンジンスターターには「サマリウム・コバルト磁石」が使われている…。
https://st2019.site/?p=20246
『中共にレアアースを依存してきたツケが回ってきて、納品がストップしているという。ハネウェルのスターターは発電機も兼ねている。
コバルトとサマリウムの合金そのものは米本土で加工されているのだが、そのもとの素材が支那からの輸入。』
現実世界で高まる庶民の怒りを無視して机上の空論を実現しようとする西側支配層 | 《櫻井ジャーナル》 – 楽天ブログ
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202209090000/

『世界的にインフレが進んでいる。特にエネルギー資源の相場高騰が深刻で、人びとの不満が高まっている。プラハのベンツェスラウス広場では9月3日に早期の選挙を求める集会が開かれ、警察の推計によると、約7万人が集まった。9月25日までに内閣が退陣しないなら、抵抗権の行使を宣言するとしている。
そのプラハでは8月31日から9月2日にかけて「フォーラム2000」の会議が開かれた。主要パートナーのひとつ、アメリカのNED(ナショナル民主主義基金)はCIAが工作資金を流すシステムの一部で、ここから資金はNDI、IRI、CIPE、国際労働連帯アメリカン・センターなどを介して工作のターゲットへ流れていく。
その会合でドイツのアンナレーナ・ベアボック外相は「ドイツの有権者がどのように考えようとも、私はウクライナの人々を支援する」と発言した。民意など「糞食らえ」だということだが、プラハでの抗議活動を無視できないだろう。
プラハでそうした集会が開かれた最大の理由はエネルギー価格の高騰にある。この高騰はアメリカ政府が仕掛けているロシアに対する経済戦争によって引き起こされていることを理解しているようで、ウクライナでの戦争で中立を宣言し、ウクライナからの難民流入を止めることを要求していた。相場の高騰はアメリカ政府が進めている対ロシア戦争に悪い影響を与え始めたと言える。
アメリカ政府の命令で西側諸国がロシアからの石油や天然ガスの輸入を削減する前、こうした国々はそれらを大量に輸入していたようで、その間は値上がりして当然だが、その時期が過ぎれば下がらなければおかしい。
また、WHO(世界保健機関)が「パンデミック」を宣言した2020年3月11日から世界はロックダウンや「自粛」などで人の行動が制限され、経済活動は麻痺した。大企業は儲かったようだが、社会的に弱い立場の人びとは大きなダメージを受け、中小企業や個人経営の店は経営が悪化して倒産が増え、必然的に失業者やホームレス、そして自殺者が増えた。そうした状態が続いている。エネルギーの使用量も減ったはず。
相場は先物取引で引き上げられていると言われている。アメリカやイギリスの金融資本は1970年代から規制緩和で投機市場を肥大化させる準備を進め、「カジノ経済」を生み出した。
かつて世界は「オイル・ショック」で揺れた。1973年にOPEC(石油輸出国機構)が石油価格を大幅に引き上げたのだが、サウジアラビア国王の腹心で石油鉱物資源相を務めたシェイク・ヤマニによると、この値上げを決めたのはアメリカ。
その年の5月にスウェーデンで開かれた「秘密会議」でアメリカとイギリスの代表が原油価格を400%値上げするように要求したのだ。この会議は1973年5月11日から13日にかけてスウェーデンで開かれたビルダーバーグ・グループの会合だったことが後に判明する。競争原理で相場が決まるわけではない。
ロシアのガスプロムはこれまで天然ガスを長期契約に基づき、安定した価格で供給していたが、天然ガス市場でも投機が大きな影響力を持つようになった。そうした流れは2010年頃から本格化したという。現在、エネルギー相場も投機市場が主導している。ここにきて石油や天然ガスの相場が下がっているが、そうすることも難しくはない。
しかし、投機市場も現物の需給関係を無視することはできない。欧米は事前に石油のストックを増やしていたようだが、ロシア産の石油や天然ガスの供給が止まり続けたなら現物が枯渇し、投機市場の操作も難しくなるだろう。ロシア産天然ガスのEUへの輸送を妨害しているのはアメリカやその従属国だ。
ガスプロムは「ノードストリーム1」による輸送を8月31日から完全に停止させたが、修理のために取り外してカナダへ送ったコンプレッサーの装置がアメリカ政府の「制裁」で戻ってこないからだとされている。9月5日、クレムリンの広報官を務めるドミトリ・ペスコフはアメリカが「制裁」をやめるまで輸送を止めている技術的な問題は続くと述べたが、ウラジミル・プーチン大統領は9月7日、タービンが戻ってくれは明日にでも輸送を再開できると語った。
問題を引き起こしているのは欧米だと主張したわけだ。その欧米ではベアボック独外相やリズ・トラス英首相らが民意を無視して強行突破しようとしているが、成功するようには思えない。』
エリザベス女王、変革期の英国で存在感 最長在位70年
英フィナンシャル・タイムズ前編集長 ライオネル・バーバー氏
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB091Q00Z00C22A9000000/
※ 虹が二本、かかったそうだぞ…。(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220909/k10013810241000.html『女王の死去が発表される直前の8日午後、ロンドンにあるバッキンガム宮殿の上空には2つの虹がかかりました。』)

『英国の女王エリザベス2世が8日、滞在先の英北部スコットランドのバルモラル城で死去した。96歳だった。分断と経済混乱の時代で、英国の国家としての連続性を象徴した唯一無二の存在だった。
在位は70年余りで高祖母のビクトリア女王を超え、英国の君主として最長だった。長男のチャールズ皇太子が新国王に即位した。
【関連記事】
・英国のエリザベス女王が死去 96歳、在位最長の70年
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ほかの国王の時代を生きたことがない多数の英国民にとって、女王は安心をもたらす存在だった。第2次世界大戦期と現代との最後のつながりの一つでもあった。チャーチル元首相と同じく、消えることのない足跡を英国史に残した。
体力が衰え、背中の曲がった女王は今週、最後の公務としてリズ・トラス氏を招き、新首相に任命した。首相任命はロンドンのバッキンガム宮殿で実施されるのが伝統だったが、医師団の進言でバルモラル城に変更された。不吉な予兆ではあった。
1952年2月に25歳で即位した女王にとって、トラス氏は自身に仕えた15人目の首相となった。チャーチル、マクミラン、サッチャー、ブレア、キャメロン、ジョンソンの各氏など、首相が入れ替わる一方、唯一変わらないのがエリザベス2世だった。
スコットランド独立に反対する姿勢をのぞかせはしたが、これを例外として、政治を巡る考えは胸の内にしまっていた。英王室ジャーナリストのクライブ・アービング氏の言葉を借りれば、ほとんど不可知な存在であり続けた。それが権威の源泉だった。
BBCとともに、王室は英国のソフトパワーの2本柱を形成する。エリザベス2世は70年間にわたり、英国の顔であり、英連邦を率いた。英連邦に自発的に加盟する56カ国の多くは、かつて大英帝国が支配した。
英王室の威光は薄れたが、いまも思わぬ場所で威厳をみせている。女王の生涯を描いた米動画配信大手ネットフリックスのドラマシリーズ「ザ・クラウン」の大ヒットだけが理由ではない。
中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席は2015年、国賓として英国を訪問した際、王室馬車に女王と同乗したがった。馬車はダイヤモンドとサファイアで飾り、ニュートンにひらめきを与えたリンゴの木の一部を車体に用いるなど、英国の歴史を凝縮していた。
エリザベス2世は、趣味である馬の飼育と競馬を通じ、アラブ諸国の君主らと特別な関係を築いた。その一人がアラブ首長国連邦(UAE)を構成するドバイ首長国の独裁的な指導者、ムハンマド首長だ。首長は女王のお気に入りである英国のニューマーケット競馬場を頻繁に訪れていた。
女王は時に、荘厳な儀礼の世界から踏み出し、英国の政治に欠かせない役割を担った。最たる例が11年のダブリン訪問だ。英君主として100年ぶりにアイルランドを訪れたのだ。
英領北アイルランドで数十年にわたった流血の紛争に終止符を打つ「ベルファスト合意」を補強するため、当時のキャメロン英首相が女王に訪問を求めた。
1979年にはカトリック系の過激派、アイルランド共和軍(IRA)が女王のいとこのマウントバッテン卿を暗殺する事件があった。それでも女王は、アイルランドにおける過去の英国の行為を公式に謝罪する芯の強さを見せた。それだけではない。その後、IRAの指導者を務めたマーティン・マクギネス氏と握手をしてみせた。
【関連記事】
・民意に添ったエリザベス女王 王室、情報発信にSNS駆使
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女王は歴代の首相と内閣の「知恵袋」だった。その政治感覚にほとんど狂いはなかったが、例外は1997年、チャールズ皇太子(当時)のダイアナ元妃が亡くなった際の対応だった。国民に広がる悲しみに、王室はなかなか反応しなかった。しびれをきらしたブレア首相(当時)が「国民のプリンセス」に哀悼の意を表し、王室はようやく後に続いた。
英王室の将来への疑念が生じる事態は避けられない。実際には最近、皇太子だったチャールズ新国王へ公務の移譲が進められていた。新国王は、国民の税金でぜいたくな暮らしをするメンバーを減らす王室の「縮小」を約束してきた。
まず対象になったのが、女王のお気に入りの息子と言われていたアンドルー王子だ。女王自ら、21年に軍籍を剥奪し、王室からの支援を取りやめた。王子は、児童買春の罪で起訴された米富豪、故ジェフリー・エプスタイン元被告との関係を巡るスキャンダルに巻き込まれていた。
さらに、女王の孫のヘンリー王子とメーガン妃が称号を返上し、米カリフォルニア州に移住した。2人は王室内の人種差別について告発していた。ヘンリー王子はこの一件で、新国王に次いで王位継承順位が第2位だった兄のウィリアム王子との亀裂を深めた。
王室内の軋轢(あつれき)が女王のストレスになっていた事実は疑いようがない。政界の緊張も女王の負担になった。英国の欧州連合(EU)からの離脱の是非を問う16年の国民投票の後、激しい政治上の対立が起きた。それからの6年間で4人の首相が官邸の主になった。
トラス氏を新首相に任命したバルモラル城での最後の公務は、国内の分断を越え、幅広い敬意を女王にもたらした無私の義務感を物語っていた。女王の逝去は、巨大な空白を残した。
この記事の英文をNikkei Asiaで読む
Nikkei Asia https://asia.nikkei.com/Life-Arts/Obituaries/Elizabeth-s-passing-closes-book-on-seven-decades-of-continuity/?n_cid=DSBNNAR
ニューズレター
多様な観点からニュースを考える
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滝田洋一
日本経済新聞社 特任編集委員
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ひとこと解説
コロナに襲われロックダウン(都市封鎖)となった2020年春。自宅待機を余儀なくされ、不満を募らせた英国の人々に寄り添い、女王は「私たちは再会できるでしょう(We’ll meet again.)」と励まされました。第2次世界大戦を想起して国難に立ち向かうよう、静かに訴えたのです。FTは女王の存在を「危機の時代の団結を体現した(acting as a unifying figure at times of crisis)」と振り返ります。英国民は名状し難い喪失感に襲われていることでしょう。でも新国王の下で立派に国難に立ち向かうところを見せてください。直面する難局は我々も同じなのですから。(再掲)
2022年9月9日 7:02 (2022年9月9日 15:27更新)
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菅野幹雄
日本経済新聞社 上級論説委員/編集委員
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分析・考察
トラス新首相を任命してわずか2日後の逝去とは、本当に驚きです。まだ元気そうな表情の写真が報じられましたが、文字通り最後の最後まで英国民のために公務に力を振り絞っていたのですね。英国は喪失感とともに、亡き女王への深い尊敬の念を改めて感じているのではないでしょうか。
70年という信じられない長期にわたり、英国と世界の戦後を見届けた女王陛下にも浮き沈みがありました。ダイアナ妃の件で批判が高まり、王室内での様々な波乱も人々の記憶に刻まれています。それでも深い慈愛で英国民に寄り添い続け、高い人気を回復した。その貢献はかけがえのない女王の遺産です。安らかに天に召されるよう、お祈りしたいです。(再掲)
2022年9月9日 5:18 (2022年9月9日 15:31更新)
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高橋徹
日本経済新聞社 編集委員・論説委員
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分析・考察
2016年に逝去したタイのプミポン前国王(70年4カ月)の在位期間を3カ月前に抜いたばかりです。トラス新首相任命時の元気そうな様子から、フランスのルイ14世(72年3カ月余り)をも抜いて史上最長を更新するものと思い込んでいました。
本来、ある種の特権的な一族・人物を奉る君主制度と、すべての人間を平等とする民主主義制度は相いれないはずです。そこに議院内閣制を導入し、民意次第で権力の所在が移ろう政党政治家とは別に、永続性の高い王室が国民の象徴として振る舞う体制は、国家のダイナミズムと安定を両立させる「発明」でした。エリザベス女王はまさにその体現者でした。
心からご冥福をお祈りします。(再掲)
2022年9月9日 6:40 (2022年9月9日 15:28更新)』
ブラジル独立200年、祝賀ムード遠く 政治対立深刻
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN080850Y2A900C2000000/
※ 今日は、こんなところで…。
※ 現職のボルソナロ氏の旗色が、悪そうだ…。
『【ブラジリア=宮本英威】ブラジルは7日、1822年のポルトガルからの独立200年を迎えた。首都ブラジリアやリオデジャネイロでは軍事パレードが行われたが、国民全体で歓迎するような祝賀ムードとはほど遠かった。10月2日に迫る選挙で再選を目指す右派ボルソナロ大統領はこの日も、左派ルラ元大統領との対立をあおるような姿勢に終始した。
「善と悪の戦いだ。悪は約14年間統治してこの国を壊しかけた。再び罪の現場に戻りたがっている」。ボルソナロ氏は7日、ブラジリアの広場で街宣車上から多くの支持者を前に演説して、ルラ氏と労働者党(PT)への批判を展開した。
パレード後に街宣車の上でポーズをとるボルソナロ大統領(7日、ブラジリア)=ロイター
独立記念日には「当局者は伝統的には演説をしない」(有力紙フォリャ・ジ・サンパウロ)とされる。ボルソナロ氏はパレード終了直後に観覧席から場所を移して、支持者に直接訴えかけた。2021年にもサンパウロでの大規模集会に参加して演説した。
この日のパレードでは陸軍や警察の車両、空軍の飛行機に加えて、トラクターなど農業用の車両も参加した。ボルソナロ氏が自身の支持基盤を考慮して、例年は参加することのない農業関連の車両をパレードに加えた。
7日、ブラジリアの広場に集まったボルソナロ氏の支持者
首脳の来賓はポルトガルのレベロデソウザ大統領ら3カ国にとどまり、大統領経験者の式典への出席は報道されていない。政府は国民全体で祝ったり、融和を進めたりしようという姿勢を示さなかった。大手放送局グロボは「独立200年の節目にふさわしくない」と批判した。
独立100年だった1922年の状況は異なる。当時の首都であるリオデジャネイロでは万国博覧会が開催され、現在は国の象徴ともいえる存在のコルコバードの丘にたつ巨大なキリスト像の建設が始まった。日本政府も万博に出品し、式典には海軍の練習艦3隻を派遣した。連日、晩さん会や舞踏会があったとの記録が残る。
ルラ氏は7日朝、「ブラジルにとって愛と団結の日であるべきだ。残念ながらきょうはそうなっていない」とツイッターに投稿して、暗にボルソナロ氏を批判した。
投資会社ジェニアルと調査会社クエスチが7日に公表した世論調査で、支持率の首位はルラ氏で44%、2位のボルソナロ氏は34%だった。3位以下の候補は1ケタ台で、事実上ルラ氏とボルソナロ氏の一騎打ちの構図だ。10月2日の投票では過半数を確保する候補者はなく、同30日の決選投票に進むとの見方が増えている。』
北朝鮮で最高人民会議 金正恩氏は初日不参加か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM080NE0Y2A900C2000000/
『【ソウル=甲原潤之介】北朝鮮の朝鮮中央通信は8日、最高人民会議(国会に相当)が7日に開会したと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)総書記の出席は伝えられていない。農村の発展を促す法案などについて討議し、全員一致で採択した。
同通信は会議が続くと伝えている。9日の建国記念日に先立ち、7~8日の2日間にわたり開く可能性がある。2021年9月の最高人民会議では金正恩氏が2日目に登場し、施政演説をした。
北朝鮮は今夏、豪雨を伴う長雨が続き、食糧不足が深刻化しているとの指摘がある。新型コロナウイルスの感染拡大による経済停滞に自然災害が追い打ちをかける。4~5日には台風11号の接近を受け、防災対応を点検する会議に金正恩氏が自ら出席し、警戒を呼びかけていた。
韓国の聯合ニュースは金正恩氏が求心力の維持を狙って9日の建国記念行事を大規模に開くとの見通しを報じている。』
ミャンマー東部の港湾構想が再始動 資金難で開発難航も
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM12BSB0S2A810C2000000/
※ ヤンゴンが、正確には海に面しておらず、河口港しか持たないとは、知らんかった…。
※ 地図見ると、何となく「海岸線」沿いに位置している感じなんで、漠然と「海港」を持つものだと思っていた…。
※ 実際に地図見ると、海洋からの防御には優れていそうだが、大量の物資を運搬する「物流」には、不向きの「港」のようだ…。
※ これだからな…。
※ 「地理と歴史の力」の解明をめざす者としては、まだまだ「未熟者」だな…。




『ミャンマー軍事政権が東部モン州の大規模港湾の開発に動いている。同州政府は8月上旬、国営紙を通じ「空港と港湾を建設する予定地を決めた」と発表した。クーデターで転覆された国民民主連盟(NLD)政権の構想を再始動した格好だ。ただ外国の投資や援助は見込みにくく、開発資金を確保できるかが課題だ。
モン州政府の発表によると、港湾の建設予定地は州都モーラミャインから南方約40キロメートルのムドン郡区。主要河川のタンルウィン川の河口にあたる。付近には新たな国際空港も整備する計画で、開発面積は合計約1900ヘクタールに達する。今回の発表に先立ち、5月には国軍の統制下にある運輸・通信省港湾局が事業性調査を行う事業者の入札手続きを開始した。
クーデターで全権を掌握したミンアウンフライン国軍総司令官は2021年6月にモン州を訪問した際に、国際空港や大規模港湾を開発する必要性に言及し「海産物の輸出に役立つ」と述べていた。
NLD政権もモン州での港湾開発を提唱していた。20年7月、当時国家顧問としてNLD政権を率いていたアウンサンスーチー氏は、日本企業向けのオンラインセミナーで同州に新たに経済特区を設ける方針を発表した。日本の支援で15年に開業したヤンゴン近郊のティラワ経済特区、中国が主導する西部ラカイン州のチャウピュー経済特区などに続き、4カ所目の特区となるはずだった。
ミャンマーは海に面した大型港がない弱みを抱える。海上貿易の中心であるヤンゴン港は河川港で大型船が入港できない。モン州はミャンマーの最大都市ヤンゴンからタイとラオスを経てベトナムのダナンに至る「東西経済回廊」の通過点にあたる。タイとの国境にも近い物流の結節点だ。
スーチー氏自ら日本向けのセミナーで発表したことから、日本政府の援助や日系企業の投資を期待したのは明らかだった。そもそも、中国主導で開発する予定のチャウピュー港に次いで将来開発すべき大規模港湾の候補地を調べ、モーラミャイン周辺を有力候補として提案したのも日本だ。新港開発には「数百億円規模」(開発コンサルタント)の投資が必要となるが、財源には円借款を活用することが想定されていた。
軍事政権が今回明かした構想はこの時の案をほぼ引き継ぎ、新空港の整備を加えたものとみられる。外国投資が細り外貨の確保が難しくなるなか、ミンアウンフライン氏は輸入を抑制し国産化を進める「輸入代替工業化」を目標に掲げている。
だが、国軍主導の体制が続く限り、日本政府が前面に出て港湾開発に乗り出す可能性は極めて低い。日本政府は暴力の即時停止や政治犯の解放を求め、新規の政府開発援助(ODA)供与を凍結している。外交関係者は「(ミャンマー側が)勝手に言っていることだ」と突き放す。
実現するとすれば中国が関与するケースだが、中国は広域経済圏構想「一帯一路」のもと中国国境からヤンゴンやチャウピューまで結ぶ運輸インフラの開発に注力しており、脇道にそれるモン州には大きな関心を払っていない。ミンアウンフライン氏の意を受けて発表した空港や港湾の開発構想だが、資金調達が実現するかどうかは不透明だ。
(ヤンゴン=新田裕一)』
ミャンマー国軍トップ、ロシア産燃油「数日中に到着」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07BTC0X00C22A9000000/
『【ヤンゴン=新田裕一】ロシア訪問中のミャンマーのミンアウンフライン国軍総司令官は、ロシア通信のインタビューに応じ、ロシアから購入したガソリンが「数日中に到着する見込みだ」と明らかにした。7日、ロシア通信が報じた。両国ともに米欧の制裁対象で他の通貨での決済が難しいため、代金は「ルーブルで支払う」とも述べた。
2021年2月のクーデター以降、ミャンマーの通貨チャットは対ドルで大幅に下落し、輸入に依存するガソリン価格は3倍以上になった。軍事政権は22年8月、ロシアからの燃油の調達や販売を監督する「ロシア産燃油購入運営委員会」を設置し、受け入れ準備を進めている。運営委員会のトップには国軍系企業の幹部が就任した。
ミンアウンフライン氏は7日、訪問先の極東ウラジオストクでプーチン大統領と会談した。クーデター後のミンアウンフライン氏のロシア訪問は今回で3回目だが、プーチン氏と会談したのは初めて。タス通信によると、ミンアウンフライン氏はプーチン氏が「世界のリーダーであり、全世界の安定を管理し構築している」と称賛した。
ウラジオストクで開催中の国際会議「東方経済フォーラム」の総会では、プーチン氏に続いて2番手で演説した。「大国が(基軸通貨である)ドルを使って小国を脅迫している」と主張した。出席した企業関係者に向けて「原油・天然ガスや農業、畜産業など多くの投資機会があるのでミャンマーに投資してほしい」と訴えた。』
豪と東ティモール、防衛協力協定を締結
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07BS40X00C22A9000000/

『【シドニー=松本史】オーストラリアのアルバニージー首相は7日、東ティモールと防衛協力協定(DCA)を締結したと発表した。東ティモールではインフラ整備の支援を通じて中国が存在感を強めている。豪州は東ティモールとの協定締結で中国の軍事進出を抑えたい考えだ。
東ティモールのラモス・ホルタ大統領が訪問先の豪州でアルバニージー氏と会談した後、両国の国防相が協定に署名した。豪首相府によるとDCAは地位協定に当たるもので、自国領土内での互いの国の軍人の保護や責任などを定めた。
東ティモールはティモール海を挟み豪州と向き合う。DCAにより海洋での両国の防衛や安全保障協力が強化される見通しだ。アルバニージー氏は声明で「豪州と東ティモールは歴史と深い絆を共有する隣国として特別な関係にある」と強調。「10年以上かけて取り組んできたDCAの署名は、我々の関係を進める重要な一歩となる」と述べた。』
ロシア産ガス価格に上限案、欧州委員長 巨額利益は課税
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR07B950X00C22A9000000/
※ 『価格が高騰するガス以外で発電する電力事業者は、電力料金の高騰で大きな利益を得ている。石油やガスなど化石燃料を売る事業者と合わせ、利益に上限を設けて課税するといった手法で加盟国が吸い上げ、影響を受ける家庭や企業の支援に回す。』…。
※ トラス英国新政権のところで出てくる「棚ボタ税」って、これの類(たぐい)だと思う…。
『【ブリュッセル=竹内康雄】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は7日、エネルギー価格の高騰を受けて、ロシアから輸入する天然ガス価格の上限設定などの具体案を発表した。案には価格高騰の恩恵で大きな利益を得るエネルギー企業への課税や、電力価格の急変動が負担となる一部の電力会社への政府保証の供与なども含まれる。
フォンデアライエン氏は家庭や企業が「天文学的な電力料金と大きな市場の変動に直面している」として緊急の対応が必要だと力説した。EU加盟国は9日にブリュッセルで臨時のエネルギー相理事会を開き、欧州委の提案を討議する。
ロシア産ガス価格の上限案について、フォンデアライエン氏は具体的な価格など詳細は明らかにしなかった。欧州の電力料金はガス価格の上昇に引っ張られる形で急上昇している。ガス価格の上昇に歯止めをかければ、電力料金は落ち着き、ロシアの収入減にもつながる。
価格が高騰するガス以外で発電する電力事業者は、電力料金の高騰で大きな利益を得ている。石油やガスなど化石燃料を売る事業者と合わせ、利益に上限を設けて課税するといった手法で加盟国が吸い上げ、影響を受ける家庭や企業の支援に回す。
一方で主にガスを使って発電する電力事業者には政府保証を柱とした流動性支援を検討する。電力価格の急騰で、先物取引に関連して積む担保金の負担が増え、一部の電力会社の信用不安に発展しつつあるためだ。
ほかにもピーク時の電力使用量を減らすため、強制的な目標を設ける考えを示した。需要期の冬を乗り切るには、節電・節ガスが欠かせないと判断した。
欧州委の提案を巡っては、加盟国間に温度差がある。ガス価格に上限を設定すれば、ロシアが反発してさらに供給が絞り込まれるリスクがあるとの意見もある。企業の巨額の利益をどんな基準を用いて家庭・企業に配分するのかも一致点を見いだすのは難しい。』