香港民主活動家「亡命者支援を」 デモ5年で日本に要請

香港民主活動家「亡命者支援を」 デモ5年で日本に要請
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB1977Y0Z10C24A6000000/

『2024年6月21日 12:04

香港国家安全維持法(国安法)違反の疑いで指名手配された香港の民主活動家らが20日、大規模デモから5年を迎えたのに合わせて都内で記者会見した。香港当局による活動の取り締まり強化を巡り、日本をはじめ各国政府に亡命者への支援を求めた。

日本に拠点を置く民主化団体の創設者、アリック・リー氏は日本政府に「政治的迫害に深い懸念を表明するよう呼びかけたい」と述べた。「亡命者に安全な避難場所を提供してほしい」と…

この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』

『日本は国際社会で影響力がある立場にあると指摘した。日本が外交ルートを使って「人権侵害をやめさせたり政治犯の釈放を求めたりできる」と唱えた。

2020年に施行した国安法によって中国政府による香港への統制が強まった。中国は香港に治安維持機関を新設し、反中的な言動や過激な抗議活動の取り締まりができるようになった。

オンラインで出席した米人権団体、香港民主委員会のアンナ・クウォック氏は指名手配を受けていることで海外生活をせざるを得ない現状を嘆いた。「家に帰れないのは乗り越えられない苦しみだ」と語った。

同氏の家族はいまも香港に暮らすが「会うことはできない」と明らかにした。23年に自身の民主化運動への関与が原因で家族も尋問を受けた。「香港当局に説明責任を果たすよう求めたい」と強調した。』