日米関係「統合された同盟へ」、中国念頭 米CSIS報告書
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB054UA0V00C24A4000000/
『2024年4月5日 21:00
米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は4日、日米同盟のあり方について提言する報告書を発表した。覇権主義的な動きを強める中国を念頭に、日米の「より統合された同盟関係への移行」の重要性を提起した。
知日派のアーミテージ元米国務副長官やナイ元米国防次官補など超党派の識者らがまとめた。日米関係の指針を示す同報告書は6回目となる。2000年に発表した初回は日本に集団的自衛権の行使容認を求めた。…
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『2000年に発表した初回は日本に集団的自衛権の行使容認を求めた。
今回は防衛省が24年度中に陸海空自衛隊を束ねる「統合作戦司令部」を創設することを挙げ「日米同盟の指揮統制を近代化する好機だ」と指摘した。
具体的には日米が別々の指揮系統を維持しつつも、有事の際に円滑な連携を取れるよう常設の合同組織の設置を要求した。
日本政府が22年末に国家安全保障戦略など安保関連3文書を策定したことにも触れ、「運用性と信頼性の高い同盟関係へと移る好機だ」と言及した。
中東情勢の緊迫を受けて、海運の要衝である紅海での商船防護に向けて日本の協力も訴えた。「日本は中東の海上交通路に大きく依存しているにもかかわらず、商船へのテロ攻撃に対する国際的な対応が著しく欠けている」との考えを示した。
紅海ではイエメンの親イラン武装組織フーシによる商船襲撃が相次いでいる。米軍などによるフーシ拠点の空爆で事態は悪化した。海運各社は紅海の通航を避けており、海上貿易への影響が長引いている。
日本に求める対応として「(アフリカ東部)ジブチにある自衛隊の拠点を活用する」ことを提案した。日本は米国よりも紅海経由の貿易に頼っているとし、「日本は目に見える役割を果たすべきだ」と促した。
国際情勢を巡ってはイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突、ロシアによるウクライナ侵攻などを挙げ「日米は第2次世界大戦後のどの時期よりも分断した国際環境に直面している」と説いた。』