イエメン沖 タンカー乗っ取り“海自活動 海賊対処法に基づく”

イエメン沖 タンカー乗っ取り“海自活動 海賊対処法に基づく”
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231129/k10014272331000.html

『2023年11月29日 18時22分

中東イエメン沖のアデン湾でタンカーが武装勢力に乗っ取られた事件をめぐり、松野官房長官は、現場で実施した海上自衛隊による警戒監視活動などは、海賊対処法に基づくものだと説明しました。

イエメンの反政府勢力、フーシ派がイスラエルと関係のある船舶を標的にすると宣言する中、イエメン沖のアデン湾では、日本時間の今月26日、タンカーがソマリア人とみられる武装勢力に乗っ取られる事件が起き、周辺海域で海賊対処にあたっていた海上自衛隊の護衛艦と哨戒機も警戒監視などにあたりました。

これについて松野官房長官は午後の記者会見で「小型船を使用して船舶を襲撃する行為の対応などに照らし、海賊対処法上の海賊行為にあたる合理的な疑いがあると判断したため、警戒監視・情報収集を実施したと報告を受けている」と説明しました。

一方、松野官房長官は、フーシ派は自衛隊による武器使用が制限される「国に準ずる組織」に該当しないのか記者から質問が出たのに対し「政府として判断を行っていないが、一般論で言えば、海賊行為にあたる合理的な疑いがある場合には武器を使用して対処できる」と述べました。 』