米豪、日本と無人機分野で協力検討 中国対処へ

米豪、日本と無人機分野で協力検討 中国対処へ
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『【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は25日、ホワイトハウスでオーストラリアのアルバニージー首相と会談した。太平洋島しょ国の海底ケーブル整備に資金支援し、日本を交えた3カ国で無人機分野の協力を検討すると合意した。

バイデン氏は会談後の共同記者会見で「我々はこの同盟関係の中心にある価値観を守ると改めて誓った」と強調した。中国への対抗を念頭に自由で開かれたインド太平洋を推進する方針を示した。

日米豪の防衛協力分野に無人機を加えた。首脳共同声明は戦闘機と、それに連動して活動する無人機の連携が重要になるとの認識を示し「我々の協力は相互運用性の向上と技術移転の加速を狙っている」と記した。

米豪は7月に開いた外務・防衛担当閣僚協議(2プラス2)で日米豪の共同訓練計画の策定を急ぐ方針を示した。陸海空からの迎撃や反撃を組み合わせる「統合防空ミサイル防衛」(IAMD)を推進すると確認し、協力分野が拡大してきた。

米豪が太平洋島しょ国で海底ケーブルの整備支援に6500万ドル(約97億円)を投じるとした。キリバスやパプアニューギニア、ソロモン諸島など9カ国を対象として海底ケーブルの分岐装置の提供でも協力する。

豪州による原子力潜水艦の取得を目的とした技術移転などのために貿易管理を簡素にしたり、情報共有を進めたりすると確認した。米英豪は安全保障の枠組み「AUKUS(オーカス)」に基づき、豪州が原潜を取得すると決めている。

共同声明は「沿岸警備隊による船舶の危険な活用などを含めて南シナ海を不安定にする行動に強く反対する」と言及した。フィリピン政府は22日、南シナ海で同国船に中国船が衝突したとして強く反発していた。

バイデン氏は記者会見で「フィリピン防衛に対する米国の関与は鉄壁だ。米国とフィリピンの防衛協定は鉄壁だ」と繰り返し、中国に危険な行動を停止するよう要求した。米豪はともにフィリピンと防衛協力を深めている。

共同声明は中東情勢に関し「イスラエルの自衛権を支持する」と言明した。「民主主義国として共有する価値観に沿う形で、全ての当事者が国際法の原理に基づいて行動し、最重要事項として民間人を保護すべきだ」と唱えた。

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