マレーシアでも中国不動産大手が経営困難でゴーストタウン出現
https://nappi11.livedoor.blog/archives/5467491.html
※ 「フォレスト・シティ」ポシャリの話しは、随分前に聞いていたが、詳細なマップまでは、知らんかった…。
※ 今回、マップが載っているんで、紹介する。









『マレーシア南部ジョホール(Johor,malaysia)州の人工島での都市開発プロジェクトは、中国不動産開発大手、碧桂園(Country Garden)が手掛ける総事業費1000億米ドル(約14兆8000億円)の巨大事業で、今も開発途中だ。
しかし今、本土と島を結ぶ橋は一部崩落しており、コンドミニアムや店舗が入る高層ビルは空室が目立っている。
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開発区は「フォレストシティー(Forest City):プロジェクトは全体をイスカンダル計画として2006年開始」と呼ばれ、中国の中間層に狙いを定めた物件をそろえていた。
だが、売れ行きは低調で、中国による外貨管理、新型コロナウイルス禍に伴う経済活動の停止、中国の影響増大に対する国内での反発といった事態に直面。さらにここにきて、碧桂園自体の資金繰り悪化を受け、雲行きが一段と怪しくなってきた。同社は現在、1960億米ドル(約29兆円)相当の債務を抱え込む。
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碧桂園は2023年1~6月期に、半期として過去最大の赤字を計上したと発表。
主要な債券について債権者に償還期限延長をのんでもらうなどして、辛うじてデフォルト(債務不履行)を回避している状態だ。
フォレストシティーは中国主導の巨大経済圏構想「一帯一路(Belt and Road)」の下、マレーシアのスルタン(イスラム王侯)も一部出資する運営会社によって手掛けられた。
最終的には、4つ目の島の完成予定の2035年までに、70万人を呼び込みたい考えだが、現在、住民は9000人にとどまっている。
一方、フォレスト・シティはこれまでに20,000戸のレジデンシャルユニットの引き渡しを終えている。
images jhgyこれまでのマレーシア政権は、フォレストシティーは外国人向けだと批判し、非居住者が投資物件として購入することに反対してきた。
しかし、アンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)現首相:右 は、お荷物になってしまいかねないとして支援に乗り出し、フォレストシティーを「金融特区」に指定し、特別所得税や数次有効ビザといった特典を導入する方針を発表したのだ。関係者はそれでも、前途は多難だと言う。
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フォレストシティーの2万6000件に及ぶ物件の中から、5年前に約43万ドル(約6350万円)相当の物件を購入した中国河南(Henan)省出身のジャオ・ボジアンさん(29)は、「碧桂園は資金繰り難を克服できると期待している」と語る。
橋を渡った対岸はきらびやかな国際的都市国家シンガポール。ここフォレストシティーは、碧桂園を高みへと押し上げた野心的な賭けの一つだった。
しかし今や、厳しい現実が突き付けられようとしている。参照記事 参照記事 英文記事
2022年11月、アンワル氏は第10代首相就任会見で「最大貿易国の中国との関係を強化したい」と強調した。同国の4分の一が中国系で、マレーシアは、マレー系、中国系、インド系などによる多民族国家。
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計画時から世界最大規模のプロジェクトと言われたが、その後の金融危機、世界的景気後退、コロナ過による中断などにより開発が停滞し、中国企業の計画が杜撰ばかりとは言えないようだ。
人口過密で裕福なシンガポールも絡んでいる事から、計画を縮小し、開発企業を変えてでも何とか完成させるのではと筆者は思っている。
左は全体の計画図。この計画によって生み出されるエリアの総面積は約20平方㎞。日本の東京都港区全体に相当する規模にあたる巨大国家プロジェクトで、この地は都市国家シンガポールまで僅か約2kmの立地。』