日米、中国系ハッカーに警戒呼びかけ 通信や防衛が標的
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2803W0Y3A920C2000000/
『【ワシントン=中村亮】米国家安全保障局(NSA)や日本の警察庁などは27日、中国系ハッカーのサイバー攻撃に警戒を呼びかける共同文書を出した。政府機関に加え、電気通信や防衛産業に関わる団体が標的だと説明した。
NSAや米連邦捜査局(FBI)、サイバーセキュリティー専門機関(CISA)と日本の警察庁や内閣サイバーセキュリティセンターが文書を出した。中国とつながりを持つハッカー集団「BlackTech(ブラックテック)」に警戒を訴えた。
CISAによると、ハッカーが海外子会社から日米にある本社のネットワークへ侵入する手口が見つかった。攻撃対象に「政府や産業、科学技術、メディア、電子工学、電気通信、防衛産業基盤に関わる分野」をあげた。
CISA高官は声明で「日本のパートナーとの共同勧告は企業や政府、基幹インフラに実行可能でタイミングの良い指針を提供するための広範かつ強固な協力を示す」と言及した。
米紙ワシントン・ポストによると、米政府は2020年に中国軍ハッカーが日本の防衛機密にアクセスしていると発見し、日本政府に通知した。サイバー協力は日米の重要課題にあがっている。』