突然の首脳宣言合意 日本政府関係者「聞いてない」「ふざけるな」
https://news.yahoo.co.jp/articles/958fd7f12848d7fcfc81402e15f5f8734a90b211
※ 米印で大筋合意し、中には事前に見せて、承認とっておいて、英には耳打ち…。
※ そして、その他の国及び日本国なんかは、蚊帳の外…。
※ そういう匂いが、プンプンする話しだな…。
『9/11(月) 5:30配信
それは世界中の報道関係者だけでなく、参加国関係者にとっても突然の知らせだった――。
【写真特集】固く手を握る米・インド・ブラジルの首脳
10日閉幕した主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)では、採択が危ぶまれていた首脳宣言が初日の討議の途中に発表されるという異例の展開で、日本政府も対応に追われた。
「我々のチームの懸命な努力と皆さんの協力のおかげで、首脳宣言で合意に到達することができたという良いニュースがたった今入った」
9日午後3時半(日本時間同日午後7時)ごろ、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」や健康などを討議する会合の冒頭、インドのモディ首相は突然、首脳宣言が採択されたと宣言した。
その同時刻、サミット会場近くのニューデリー中心部にあるホテルの会議室では、日本の外務省が同行記者に、岸田文雄首相の発言内容を説明していた。
モディ氏の発言の真偽を確かめると、外務省幹部は「発言を聞いていないので知らない。少なくとも、私がここに来るまではまとまっていなかった」と驚いた表情で話した。
ある交渉関係者は「首脳声明に合意したなんて一切聞いていない。対外発信の前に、(G20メンバーである)我々には知らせてほしい」と話した。そして一言、「驚いた。ちょっとふざけるなという感じだ」とこぼした。
G20サミットなどでは、外務省が首脳宣言の発表と同時に日本語の仮訳を公表することが多い。外務省はインドの宣言公表後、
記者向けに説明の機会を設けたが、配布したのはポイントをまとめた資料だけで、ドタバタぶりを示す形となった。【ニューデリー浅川大樹】
記事に関する報告 』
『白鳥浩
4時間前
法政大学大学院教授/現代政治分析
解説 G20において、首脳宣言の合意がなされたという。
インドとしては、ホスト国として面目を保つことができたということだ。
日本はインドをクワッドの一国として、アメリカや自国に近い立場を期待していた。しかしながら、インドは同時にロシア産の石油などを買い支えており、350億ドルに達する貿易関係を持つ国家である。そこで、日本側の思惑通りにはいかない。
さらに、対立する国家間での首脳宣言の合意を行ったことは、インドにおいてはグローバルサウスのリーダーとしての位置を示すこととなったともいえ、そうした所にもインドの狙いはあっただろう。
日本側の思惑が外れた格好となったが、国際政治の中ではそうしたしたたかさも必要だ。「外交の岸田」であれば、そうした「したたかさ」を見習うことも重要なのかもしれない。
モーゲンソーのいうように、日本にも混迷する国際政治の中を生き抜く「賢慮(プルーデンス)」が必要だ。』
『東野篤子
2時間前
筑波大学教授
見解 今年のG20首脳宣言のウクライナに関する箇所が、昨年のG20首脳宣言から大きく後退したことはすでに報じられていましたが、この記事には日本政府関係者が「知らないうちに」首脳宣言が合意に達しているということにされてしまった…という、俄には信じがたい内容が書かれています。
事実であるなら、この首脳宣言は厳密には「合意」の上での産物とはいいがたい(=「これで合意だ」という確認が全参加国に対して行われたわけではない)ということにもなります。
「驚いた。ちょっとふざけるなという感じだ」と捉えた参加国が日本だけだったのか、他にもそのような参加国がいたのか今後検証する必要がありそうですが、今後こうした交渉ごとには日本としても、G7諸国を対象とする交渉とは全く別種の注意(警戒)が必要でしょうし、突然の「合意」宣言などの事態に備えた対策も考えておかなければならないということを示唆していそうです。』