欧州、マイナス成長転落 23年10〜12月GDP年率0.2%減
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR086JQ0Y4A300C2000000/
『欧州経済はインフレで個人消費の回復が鈍い(パリの飲食店)=ロイター
【フランクフルト=南毅郎】欧州連合(EU)加盟27カ国のうち20カ国で構成するユーロ圏の2023年10〜12月期の実質域内総生産(GDP)は、改定値で前期比ゼロ%と横ばいだった。
成長率は年率換算でマイナス0.2%に転落した。ドイツ経済の回復が遅れ、個人消費や輸出が振るわなかった。
EU統計局が8日発表した。年率換算だとマイナス成長は2四半期連続で、速報値のプラス0.1%から一転した。インフレと利
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『インフレと利上げが個人消費の重荷となり、ウクライナ危機に伴う景気の冷え込みが改めて浮き彫りになった。』
『家計の最終消費支出は前期比0.1%増にとどまり、設備投資などの総固定資本形成は1.0%増だった。貿易では輸入が0.6%増えた半面、輸出はゼロ%と横ばいで振るわなかった。
国別のGDPはドイツが前期比0.3%減で、フランスは0.1%増だった。EU全体でもゼロ%の横ばいで成長しなかった。ドイツでは最大の貿易相手国である中国の経済停滞など外需の低迷も響き、製造業で生産が落ち込んできている。』
『今後は景気が緩やかに持ち直すと見られている。米S&Pグローバルがまとめた2月のユーロ圏の購買担当者景気指数(PMI)は、総合の改定値が49.2と8カ月ぶりの高水準になった。サービス業は好不況の目安である50を上回り、景気底打ちの兆しも少しずつ出ている。
欧州中央銀行(ECB)は7日公表したユーロ圏の景気見通しで、実質成長率が24年に0.6%、25年に1.5%で推移するシナリオを示した。物価上昇率は25年に2.0%まで鈍化する想定だ。インフレの落ち着きと賃上げで家計の実質所得が上向き、個人消費が本格的に回復するかが焦点になる。』