カテゴリー: 日本の安全保障
-
前に、「日本を中心とする海上物流ルート」のマップを、上げたことがあった。
『厳しい安全保障環境を踏まえ、情報収集能力の強化を明記』
https://http476386114.com/2018/08/29/%E3%80%8E%E5%8E%B3%E3%81%97%E3%81%84%E5%AE%89%E5%85%A8%E4%BF%9D%E9%9A%9C%E7%92%B0%E5%A2%83%E3%82%92%E8%B8%8F%E3%81%BE%E3%81%88%E3%80%81%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%8F%8E%E9%9B%86%E8%83%BD%E5%8A%9B%E3%81%AE/そこから、オセアニア・南太平洋海域近辺のシーレーンを、切り出したのが、次のマップだ。

特に、資源大国オーストラリアからの資源の運搬が重要だ。
そこで、日本とオーストラリア、ニュージーランド間の貿易関係を、検討する。
なお、画像はこのサイトからお借りした。 http://blog.livedoor.jp/veritedesu/archives/1881030.html
まず、オーストラリアの貿易相手国から、見て行こう。

次は、貿易品目。

次は、日本の輸入品目に占めるオーストラリア・ニュージーランドの割合だ。
まず、石炭。

次は、鉄鉱石。

次は、天然ガス。

次は、食料関係で、まずは、牛肉。

次は、小麦。

最後は、羊毛だ。

こんな風に、重要な資源を輸入し、日本からは自動車、石油製品、機械類なんかを輸出してるわけだから、ここの海域のシーレーンの確保がいかに重要か、と言う話しになるわけだ…。
-
太平洋国家・日仏の海洋協力拡大
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/15143『2019年1月11日、第5回日仏「2+2」(外務・防衛閣僚会合)が、フランスの北西部ブルターニュ地方にあるブレストという町で開催された。ブレストは、フランス第2の軍港である(第1の軍港は地中海に面すトゥーロンである)。日本からは、河野太郎外務大臣と岩屋毅防衛大臣が、フランスからは、ジャン=イヴ・ル・ドリアン欧州・外務大臣、フロランス・パルリ軍事大臣が出席した。同会合後には、33項目にわたる「第5回日仏外務・防衛閣僚会合 共同声明」が発出された。』 とのことだ。
もう5回も開催されたんだな…。
ブレストって、こんな位置。

こんな風に、フランスが日本への接近を図っている背景には、むろん、南太平洋におけるフランスの海外領土・権益の確保の狙いがある。

ジジイも、ずいぶんこの海域の諸国については、投稿を上げておいたが、この機会にまとめておこうと思う。
まず、南太平洋諸国のマップからだ。

この海域諸国においては、中国と台湾が、熾烈な承認争いを繰り広げた。

残念ながら、台湾の旗色は悪く、次々に中国支持の国が増加し、もはや台湾支持は、4か国くらいしか、残っていないようだ…。
トンガも、1998年に中国陣営に入った…。
それで、フランスとしては、この海域が完全に中国の支配下に入った場合、自国の権益がこれまで通り確保できるのか、懸念が生じて、日本への接近を図っている、と言うことなんだろう…。
中国が考えていることは、次のようなことだろう…。


そして、何よりも、中国としては、太平洋に自由に出入りしたい…。
そして、それを強力に阻んでいるのは、どこの国なのか…、という話しだ…。

-

フィリピン周辺海域から、インドネシア近辺で、赤道を通過することになる。
その時、行われたと見られるのが、これだ。
赤道祭
神主や、巫女まで登場してるようだな…。
ジャカルタ入港

東南アジア及びアジア、インド方面の物流の一大拠点だ。大量のコンテナが、見受けられる。
そして、おそらくチョーク・ポイントの一つたるズンダ海峡を脱け、インド洋方面に向かった、と思われる。
洋上訓練


艦艇間の情報のやり取りは、通常は無線なんかで連絡し合うものと思われるが、どうしても人の往来が必要な時は、こんなリフトみたいなものも、使うんだろう…。相当、難易度は高そうだ…。
そして、インド洋を抜け、アラビア半島近辺へとやって来る。
最初に寄港したのは、UAE(アラブ首長国連邦)のフジャイラだ。フジャイラ入港

次は、同じくUAEのアブダビだ。

砂漠地帯に忽然と現れる高層ビル群と、おそらく砂煙だと思われるが、それが霞んで見えるのが、幻想的だ…。
次は、バーレーンのミナサルマンだ。
ミナサルマン入港

何かの遺跡のようだな…。おそらく、要塞の遺跡だろう…。古くからの、海運の要衝地だ…。

移動中の様子だ…。おそらく、歓迎セレモニーの会場に向かう途中なんだろう…。
上記、3港は、ホルムズ海峡にある要衝地だ…。対岸は、イラン領だ…。ここが封鎖されると、日本だけで無く、インド、東南アジア、中国、韓国、ヨーロッパ及び全世界に影響が及ぶことになる…。
その時は、世界経済はガタガタになって、オイルショックの時みたいなことに成り兼ねない…。その後、アラビア半島の先端を回って、アラビア半島の西側に回って行く…。
そして、サウジアラビアのジッダに入港する…。
ジッダ入港

やはり、砂漠地帯の中に、忽然と近代的ビル群が現れる感じだな…。

歓迎セレモニーの様子だろう…。万国共通で、子供は可愛いよな…。
西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)というものを、開催したようだ…。
西太平洋海軍シンポジウム(WPNS)



それぞれが、将来は自国の海軍を背負って立つ人材だ…。当然、英語で議論し合ってるんだろうな…。
そして、スエズ運河を通過し、地中海を渡って、スペインのバルセロナに寄港する…。この間が、8日くらいだ…。それくらいは、水と食料の補給無しでも、活動が可能…、ということか…。
バルセロナ入港

夜になって、寄港したようだ…。観光絵ハガキみたいに、キレイな景色だな…。
しかし、現実は厳しい…。
親善訓練 スペイン海軍「MENDES NUMEZ」

「親善訓練」とあるから、必ずしも「有事」を想定した「演習」では無い…、ということか…。
お互いの操船技倆を披露し合うということか…。
しかし、武道の試合に見られるように、対面して向き合えば、それぞれの実力がどの程度のものかは、直ぐ分かる…、ということなんだろう…。そうやって、お互いに「コイツ、手強い…。」と思わせて、味方になるときは、安心させ(または、味方になる方向に誘導し)、敵になるときは、抑止力を高める(または、敵対しない方向に誘導する)という話しなんだろうな…。 -

http://www.kaiho.mlit.go.jp/mission/ninmu/jcgseisakukatei.pdf
『海上保安庁は、アジアにおいて海上保安制度をいち早く導入した機関として、アジア各国からの要請を踏まえ、1969年以降長年に亘り、海上保安業務に関する能力向上及び各機関間の連携の推進を目的として、各国からの受入研修や日本からの専門家派遣を通じて、アジア海域の海上保安能力向上を支援しています。
また、海賊対処のように実践的な対処能力を高め、相互協力を深めることが有益である分野では、巡視船・航空機を派遣し、共同訓練を行っています。』、と言うことだ。
「泰」は「タイ」、「麺」は「ミャンマー」、「馬」は「馬来西亜(マレーシア)」、「尼」は「印度尼西亜(インドネシア)」、「星」は「星加坡(シンガポール)」のことだ。
東南アジア各国は、中国と事を荒立てることは望まないが、かと言って飲み込まれる(あるいは、取り込まれる)ことも、望まない、って話しだ。
日本の生命線である「シーレーン」の確保は、こういう地道な活動の積み重ねの上に、成立してるって話しだよ…。 -


http://www.sankei.com/politics/news/180515/plt1805150047-n1.html
MDAって初めて聞いたんで、調べた。
http://www8.cao.go.jp/ocean/policies/plan/plan03/pdf/plan03_sankou_2.pdf海洋状況把握(MDA:Maritime Domain Awareness)ってことらしい。maritime
は、海洋のとか船員のとかという意味らしい。domain は領域。awareness は、気
をつけて監視・把握するってな意味だろう。
要するに、一国の監視・把握しとかなければならない海洋の領域は、広大なん
で、軍艦・海上警察艦・偵察衛星なんかで監視すると言っても限界がある。それ
で、民間の艦船なんかも監視体制に組み入れて、自国はもちろん各国協同して監
視して行こう、という話しらしい。それで、絶対見ておいて欲しいのは、日本の海外からの海上輸送路のマップだ。
『日本を中心とする海上物流ルート』
http://www.kaijipr.or.jp/shopping/shippingnow/shippingnow12-13.pdf
13頁に、大きなマップが載ってる。
これが、日本国及び日本国民の生活を支えている海上輸送路の大動脈だ。
どれが1本途絶えても、甚大な影響を及ぼす。東日本大震災クラスの大災害で
2万人位国民が死亡しても、この輸送路が確保されてる限り、7~8年も経てば、
復興できる。
しかし、これが途絶えれば、何の災害が生じなくても、国家は立ち消えていく。
そして、13億人の中国、同じく13億人のインド、6億人の東南アジアなん
かと熾烈な資源獲得・輸送競争を繰り広げていくって話しだ(国家が存続する限
り、継続していく話しだ)。
こういう中で、中国も自国の生き残りをかけて「一帯一路」とか打ち出してる
訳だよ。
そういう大問題なんだが、ついてる予算はたった50億だ( http://www8.cao.go.jp/ocean/policies/plan/plan03/pdf/plan03_sankou_2.pdf
)。日本の生活保護費は、総額で3兆何千億で、4兆円にも届こうかという額だ。
しかも、外国人にも出してる。外国人の6割は、在日コリアンという話しだ。
どーなってんだ? とオレなんかは、思うぞ。
『生活保護費は『年間4兆円以上』って知ってます?』
( https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11141110316
) -

ここら辺には、結構仏領の島嶼国があるんだよね。
どうりで、やたら日本に接近してきた訳だ…。『日仏2プラス2、来月共同訓練で合意 中国念頭に関係強化』https://jp.reuters.com/article/japan-france3-2plus2-idJPKBN1FF1N7
『日仏が防衛協力強化、物品協定締結へ 中国の南シナ海軍事拠点化に懸念』http://www.sankei.com/politics/news/180123/plt1801230005-n1.html

-

http://www.sankei.com/affairs/news/180817/afr1808170009-n1.html
『 買収目的のわからない事例の一つに日高山脈の麓の平取町豊糠(びらとりちょうとよぬか)地区がある。幌尻岳(ぽろしりだけ)の西側の麓に位置し、過疎化と高齢化で、住民はわずか12世帯23人ほど。冬季は雪深く、袋小路のような地形の集落は陸の孤島になる。
この豊糠地区で、平成23年に中国と関係があるとされる日本企業の子会社の農業生産法人(所在地・北海道むかわ町)が約123ヘクタールの農地を買収した。地区内の農地の56%にあたる広さだが、農業生産法人は何の耕作もせず、放置するという不可解な状態にあった。』
『 農作物を作れば利益が期待できる広い農地を放置しているのはなぜなのか。買収が行われた7年前から、住民の間で一つの仮説が立てられていた。
『農地を荒れ地にしておき、いずれ地目(ちもく)を『雑種地』に変更するつもりではないか。制約の緩い雑種地になれば自由に売買でき、住宅や工場を建てられる」
豊糠地区は抜け道のない行き止まりにある集落で他の地域との行き来も少ない。豊かな水源地でもあることから「土地が自由に利用できるようになる時期まで待って、何者かが意図的に隔離された地域を作ろうとしているなら、これほどうってつけの場所はない」と懸念する住民もいた。』
『 この懸念を増幅するように、複数の取材協力者が地図を示しながら「農業生産法人は実に効率的な買い方をしている」と指摘した。3つ並んだ農地があれば中央の1つ、あるいは左右の2つという具合に飛び飛びに買収しているのだという。あたかも囲碁やオセロゲームを連想させる手法で「56%しか買収していないとはいえ、実質は豊糠の農地すべてを買われたのと同じだ」というのだ。』
『 水面下で何かが動いているのだろうか。そんな不安がよぎる。平取町に住む情報提供者の一人が気になる話を語った。
「平取町に住んでいる中国人女性が、日本人と結婚して帰化して道内に住む女性に『仲間に入らないか』と誘ってきた。断ると『日本にいられなくしてやる』とすごんだという。この女性は、他にも数人の帰化した中国出身女性を個別に訪ね、勧誘しているようだ」
勧誘を受けた女性が「仲間に入れ」という意味を尋ねても、平取町の女性は説明しなかったという。
不可解な集落の丸ごと買収、非耕作地で放置された農地、空を舞う正体不明のヘリ、不釣り合いな高級車の来訪、日本国籍を得た者に対する「仲間に入れ」という強い勧誘、中継基地計画…。情報提供者らは「不可解なことだらけだ。いったい何をやろうとしているのか。年月がたつに従って不安と危機感が膨らんでいる」と話した。
閉鎖的でアンタッチャブルな集落を計画しているのではないかという住民の声が現実的に思えてくる。』対馬は、韓国人に買われ、北海道は中国人に買われか…。やれやれだ…。
