ウクライナ空軍がクラスノダール上空でA-50を撃墜、S-200を使用か
https://grandfleet.info/war-situation-in-ukraine/ukrainian-air-force-shot-down-a-50-over-krasnodar-may-have-used-s-200/


『オレシュチュク空軍司令官は23日「クラスノダール地方上空でロシア軍のA-50を撃墜した」と発表、Ukrainska Pravdaはウクライナ国防省情報総局筋の話を引用して「旧ソ連時代のS-200を使用してA-50を撃墜した」と報じている。
参考:Силы обороны уничтожили еще один российский самолет А-50
参考:ГУР показало последнюю траекторию полета сбитого А-50
参考:Российский А-50 сбили благодаря С-200 – источник в ГУР
失った距離の分だけインテリジェンスや指揮統制の質が低下するだろう
ウクライナ空軍はアゾフ海に面したザポリージャ州キリリフカ地区でA-50を撃墜、ロシア軍は同機の運用をクラスノダール地方に下げていたが、オレシュチュク空軍司令官は23日「クラスノダール地方上空でロシア軍のA-50を撃墜した」と発表、Ukrainska Pravdaはウクライナ国防省情報総局筋の話を引用して「旧ソ連時代のS-200を使用してA-50を撃墜した」と報じている。
出典:管理人作成(クリックで拡大可能)
既にトルドヴァヤ・アルメニア周辺ではA-50撃墜を示唆する視覚的証拠が複数登場、ロシア人ミルブロガーのFighterbomberも「A-50を失った」「今のところ誰が撃墜したかは不明だ」「しかし映像を見る限り、A-50の乗員はミサイルが向かっているのを知っていて出来うる限りの回避を試みた」と、ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも「クラスノダール地方でA-50が墜落したという情報がある」と報告。
国防省情報総局筋が言及したS-200は迎撃ミサイルやシステム全体が非常に大きく、パトリオットやS-300/S-400のように迅速な移動や展開はほぼ不可能だと思われるものの、ウクライナ軍が保有するバージョン(Vega-M)ならトルドヴァヤ・アルメニアの上空に届く可能性はある。
S-200による撃墜には少々疑問が残るものの「クラスノダール地方でA-50が失われた」という話は事実である可能性が高く、これがウクライナ軍による撃墜なら「A-50運用」をもっと後方に下げる必要があり、失った距離の分だけインテリジェンスや指揮統制の質が低下するはずだ。
関連記事:ロシア軍はA-50を下げざるを得ない、その分だけ前線上空の認識力が低下
関連記事:A-50撃墜はドニプロ市攻撃の報復、ウクライナ空軍司令官が関与を仄めかす
関連記事:ウクライナメディア、アゾフ海上空でロシア軍のA-50を撃墜したと主張
関連記事:ウクライナ軍参謀本部、オデッサ方向でSu-30SMを撃墜したと発表
関連記事:ウクライナ空軍、マリウポリ方面でロシア軍のSu-34を1機撃墜したと発表
関連記事:ウクライナ空軍、南部方面でロシア軍のSu-34を3機撃墜したと発表
※アイキャッチ画像の出典:Alex Beltyukov/CC BY-SA 3.0 DEED
シェアする
ツイートする
Twitter で Follow grandfleet_info
Tweet Share +1 Hatena Pocket RSS feedly Pin it
投稿者: 航空万能論GF管理人 ウクライナ戦況 コメント: 23 』
『 分析
2024年 2月 24日
返信 引用
当初失敗するも立て直したロシア陸軍に対して、海軍と空軍の醜態はなんなんですかね…
とは言え、ウクライナ軍で200キロ後方の早期警戒機を落とせるなら、中国やらアメリカ等の一流空軍は当然それ以上が可能でしょうし、各国早期警戒機の配備位置見直しを迫られそうです
23
アッシュ
2024年 2月 24日
返信 引用
少なくとも今回の戦争で大型管制機は間違いなく淘汰されるでしょうな。
そして前線にはセンサー等を装備した小型無人機に大量に置き換わり有人型管制機はかなりの後方に下げられ無人機の管制、無人機から得られた情報を分析、陸海空軍の友軍とのデータリンク等のチーミング的な役目を担う事になっていくでしょうね。
そして今後無人機が発展していけば有人型管制機自体も戦場から姿を消すかと。
16 』
『
pqrs77
2024年 2月 24日
返信 引用
前から薄々みんな気づいてたけど、
AWACSは正規軍同士の戦闘で耐えうるプラットフォームじゃなさそうだね。
「灯りを放ちながら」飛んでる旅客機や輸送機ベースの高価値目標というのが辛すぎる
15
TKT
2024年 2月 24日
返信 引用
しかし実戦でAWACSが使えないとなったら、データリンクを前提としているF-35や、F-22のようなステルス戦闘機もレーダーが使えないということになってしまいます。
小型の無人機をAWACSの代わりに使うにしても、搭載できるレーダーやアンテナはAWACSよりもずっと小さく、また無人機でもレーダーから強烈な電波を発信すれば、AWACSと同じで位置を逆探知されて撃墜される可能性があります。
そうなるといずれステルス戦闘機でも肉眼か、あるいは赤外線探知だけで敵を探す以外にない、ということになります。
5
ido
2024年 2月 24日
返信 引用
となるとやはりステルス早期警戒管制機…
は無理かぁ…
1
名無し
2024年 2月 24日
返信 引用
だからこそ各国が比較的安価なロイヤルウイングマンと有人戦闘機の組み合わせの実現なの躍起なんでしょうね
2
NHG
2024年 2月 24日
返信 引用
今は戦闘機ぐらいにしかない疑似ステルス技術を導入したりするんじゃないかな
疑似ステルスでフォローできないぐらい本体のRCSが大きいのが使えない理由なら戦闘機同士のデータリンクで頑張るしか
一応、第六世代戦闘機が目指してるのが味方のセンサー情報を集積するデータ母艦的な役割らしいから、既定路線といえば既定路線なのかも
2 』
『 58式素人
2024年 2月 24日
返信 引用
公式の発表を聞かないと判らないのだろうけど。
前回のA-50/iL-22M撃墜の時に、他所の記事によっては、
”S-300のレーダー電波を検出した”というのがありました。
S-300の機体では届かないのは明らかでしたから、その時にも
機体がS-200であった可能性はあったのでしょうか。
今回はPAC-2の届く距離でもなさそうですし、
このようにしてロシアの空軍力を後ろに置いやれば、
前線に対する滑空爆弾の圧力も減るのでしょうか。
2
AH-X
2024年 2月 24日
返信 引用
何年か前の米空軍のレポートでAWACSのような大型プラットフォームは今後の戦場で生き残るのは難しいと書いてましたが現実になりましたね。
11
58式素人
2024年 2月 24日
返信 引用
先の読める人はいるものですね。
当分の間は護衛戦闘機を付けるか、自身がAAMを装備して
長距離AAM/SAMを撃墜するような形でしょうか。
いずれ無人化の流れは決まりのように思えます。
そうすると、次は大量の通信をどう捌くかということでしょうか。
処理前の生データがそっくり必要でしょうし。
無人機に載せられるのは、レーダーと通信機だけでしょうから。
3 』







