ロシアの内紛を注視 ウクライナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023062400184&g=int
『【キーウAFP時事】ウクライナ国防省情報総局のブダノフ長官は23日、民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏の捜査を当局が開始したロシアの内紛を「注視している」と表明した。ツイッターに「権力と金を巡る共食い」を始めたと投稿した。』
ロシアの内紛を注視 ウクライナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023062400184&g=int
『【キーウAFP時事】ウクライナ国防省情報総局のブダノフ長官は23日、民間軍事会社ワグネル創設者プリゴジン氏の捜査を当局が開始したロシアの内紛を「注視している」と表明した。ツイッターに「権力と金を巡る共食い」を始めたと投稿した。』
ロシア当局、ワグネル創設者に捜査開始 武装反乱の疑い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR240340U3A620C2000000/
『【ウィーン=田中孝幸】タス通信は23日、ロシア連邦保安局(FSB)が民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏の刑事訴追に向けた捜査を始めたと報じた。「武装反乱を呼びかけた」との疑いが持たれている。ワグネルはウクライナ東部の激戦地バフムトの戦闘で大きな役割を担ったが、最近は国防省との対立が深刻化していた。
プリゴジン氏は同日に発表した動画で、ロシア軍の空爆によってワグネルの多数の戦闘員が死亡したと…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『プリゴジン氏は同日に発表した動画で、ロシア軍の空爆によってワグネルの多数の戦闘員が死亡したと主張。「正義の行進」を始めることで「この悪行に対抗する」と述べていた。ただ、国防省はこれを否定していた。
インタファクス通信によるとペスコフ大統領報道官は23日、プーチン大統領がプリゴジン氏の発言を把握しており「すべての重要な措置が講じられる」と表明した。
プリゴジン氏は別の動画で、ショイグ国防相ら軍上層部が自らの利権のためにプーチン氏をだましてウクライナ侵攻を始めたとも主張。プーチン政権が説明してきた軍事行動の根拠を否定する発言をしていた。
プーチン氏はこれまでプリゴジン氏と国防省の対立に介入する気配を見せてこなかった。プリゴジン氏の今回の一連の発言を踏まえ、これ以上の過激化を座視できないと判断した可能性がある。
プリゴジン氏が刑事訴追される事態になれば、ワグネルも解散状態に追い込まれる公算が大きい。東部ドネツク州などの戦闘で存在感を示したワグネルがウクライナの戦線から完全に離脱すれば、ロシアの一定程度の戦力低下は避けられない。領土奪回に向けた反攻を始めたウクライナとの戦闘にも影響が出る可能性がある。』
一人の核科学者ヴィクトル・イリィンが、反逆罪で懲役9年を言い渡された。
https://st2019.site/?p=21237
『2023-6-21記事「Russian Nuclear Scientist Jailed 9 Years for Treason」。
ニジニノヴゴロドにあるロシアの核研究所。
そこに勤務する一人の核科学者ヴィクトル・イリィンが、反逆罪で懲役9年を言い渡された。
摘発したFSBによると、複数の外国にロシアの秘密を通牒していたのだという。
この判決の前日には、ヴァレリー・ゴルブキンという71歳の科学者が、やはり反逆罪で懲役12年を言い渡されている。
これまでに、ハイパーソニック弾の開発に携わっていた科学者がすくなくも3人、秘密を外国(中国を含む)に教えていたとされて逮捕されている。
※憲兵隊がボスのために忠義手柄を競って、正気のインテリを次々に罪におとして、自殺に追い詰めることも辞さない。戦中の「東條幕府」そのものだね。』
ソ連の水爆を開発した中心メンバーのひとり、グリゴリー・クリニショフが、92歳で自殺した。
https://st2019.site/?p=21237
『RFE/RL’s Russian Service の2023-6-22記事。
ソ連の水爆を開発した中心メンバーのひとり、グリゴリー・クリニショフが、92歳で自殺した。
その水爆は二段式(いちばん外側のタンパーのウラン238が核分裂してさらに出力を増す)で「RDS-37」というものだった。
TASSによると、死体は6月22日にモスクワで発見された。』
1万3千人超殺害とロシア高官 ウクライナ反攻撃退を強調
https://www.47news.jp/9492066.html
『ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は22日、ウクライナ軍が今月4日から開始した大規模反転攻勢にロシア軍が反撃し、21日までに1万3千人以上の兵員を殺害、欧米が供与した13両を含む計246両の戦車を破壊したとプーチン大統領に報告した。オンラインでの安全保障会議の一部を国営テレビが放送した。
国防上の機密を含むことが多い安保会議の具体的な議論をテレビで放映するのは異例。
パトルシェフ氏によると、同じ期間にウクライナ側の595両の装甲車を破壊。ショイグ国防相は、米国製のブラッドレー歩兵戦闘車は109両のうち59両を破壊したと説明した。(共同)』
ウクライナ復興で特別部会 経団連、インフラ再建支援へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA226XC0S3A620C2000000/
『経団連はウクライナの復興支援に向け、近く「ウクライナ経済復興特別部会」を立ち上げる。通信や交通といった社会インフラの再建に日本企業の技術やノウハウを生かせるようにする。日本とウクライナ両政府と協力して調整を進める。
約1500社の会員企業に参加を呼びかける。日本政府と連携し、現地の情報やニーズを収集する。通信環境の整備や道路・橋といった交通インフラの復旧を想定する。デジタル技術による効率的なインフラ管理などDX(デジタルトランスフォーメーション)推進でも貢献を狙う。
ウクライナのインフラ再建は主要7カ国(G7)でも重要テーマとなっている。16〜18日に三重県で開いたG7交通相会合では鉄道など交通インフラの再整備を支援することで合意した。
経団連などG7の経済団体が4月に開いたビジネス版サミットでも、共同提言に「ウクライナの復興において、質の高いインフラ整備が強靱(きょうじん)な社会を取り戻す鍵となる」と盛り込んだ。』
クリミア北部の橋に攻撃 英国製巡航ミサイル使用か
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB227MW0S3A620C2000000/
『ロシアがウクライナ南部クリミア半島の併合後に創設した「クリミア共和国」のアクショーノフ首長は22日、クリミア北部と本土側のヘルソン州を結ぶチョンガル橋が同日未明に攻撃を受け、交通が中断したと明らかにした。死傷者は出ていないという。タス通信が伝えた。
ヘルソン州のロシア側行政府トップ、サリド氏は、英国が供与した空中発射型巡航ミサイル「ストームシャドー」が使われたとみられると述べ、「民間インフラへの野蛮な攻撃だ」とウクライナ側を非難した。
ロシアのショイグ国防相は今月20日の国防省幹部らとの会議で、ウクライナ軍がクリミアを含むロシア領内に対してストームシャドーなど欧米が供与した長距離攻撃兵器の使用を計画していると指摘。ロシア領が攻撃されればウクライナ側の意思決定中枢を即時に攻撃すると述べていた。ロシア軍がウクライナの首都キーウ(キエフ)などへの攻撃を強める可能性がある。(共同)』
「戦争保険、選択肢に」 ウクライナ復興会議が閉幕
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR2294E0S3A620C2000000/
『【ロンドン=江渕智弘】61カ国の代表らがロンドンに集まったウクライナ復興会議は22日、2日間の日程を終えて閉幕する。民間投資の促進に向け、英政府などは戦争関連のリスクに対応した保険の重要性を提起した。ウクライナのクリーンエネルギーへの移行を支援する多国間枠組みも発足した。
戦争関連の損失をカバーする保険の選択肢がないことが、戦時中や復興期のウクライナへの民間投資を妨げるとの見方がある。英政府は会…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『英政府は会議で公表した「ロンドン会議フレームワーク」で戦争リスク保険の「選択肢を使えるようにする」と訴えた。
英政府は世界銀行グループの多数国間投資保証機関(MIGA)に最大2000万ポンド(約36億円)を拠出する。欧州復興開発銀行(EBRD)や欧州委員会、ノルウェー政府、スイス政府なども戦争保険の強化に動き、会議にあわせウクライナの民間保険市場の再開に向けて協力する方針で合意した。
EBRDは「戦争でほぼ閉ざされた保険市場の再開は戦時中の回復力の確保や復興の成功のカギになる」と指摘した。ウクライナ復興に関する新たな保証機関を設立する可能性などを模索する。
会議ではウクライナのエネルギー部門の支援も議題になった。主要7カ国(G7)と東欧や北欧の諸国はエネルギーの復興やクリーンエネルギーへの転換を促す「クリーンエネルギーパートナーシップ」を創設した。再生可能エネルギーなど脱炭素電源を増やし、温暖化ガスの排出の多い石炭火力発電の縮小も支援する。
EBRDは巨大ダムの決壊で損失を被った水力発電会社などウクライナのエネルギー部門に合計6億ユーロ(約900億円)を支援すると表明した。
英政府は投資や貿易、専門知識の共有といった形でウクライナの復興支援を約束する企業を事前に募り、署名した企業名を復興会議のウェブサイト上で公表した。38カ国から21業種の400社を超える企業が署名した。
各国政府から支援額の積み増しも相次いだ。欧州連合(EU)は24~27年に500億ユーロの財政支援をする。英国は今後3年間で30億ドル(約4000億円)相当の世銀の融資を保証する。米国は13億ドル以上の追加支援を表明した。』
復興会議、議長声明を発表へ ウクライナ、汚職撲滅が焦点
https://www.47news.jp/9489292.html
『【ロンドン共同】ロシアの侵攻を受けるウクライナへの支援策を協議するため、ロンドンで開かれている「ウクライナ復興会議」は22日、クレバリー英外相とウクライナのシュミハリ首相による共同議長声明を発表する。経済再建に向けて民間企業の参画を促すため、侵攻前から課題となっているウクライナの汚職撲滅が焦点の一つとなる。
シュミハリ氏は21日、民間企業関係者ら千人以上が出席した復興会議で、透明性や財源の確保、民間の参画など、復興に向けた10項目を挙げた。「言葉だけで終わらせない」と述べ、改革を成し遂げると強調した。議長声明にもウクライナが目指す方向性が盛り込まれる可能性がある。』
ウクライナ反転攻勢 最新状況は?ロシア軍ウォッチャーが分析
https://www3.nhk.or.jp/news/special/international_news_navi/articles/qa/2023/06/20/32436.html










『ついに始まったウクライナ軍の大規模な反転攻勢。
連日、両軍による激しい戦闘が報じられるなか、最新の戦況はどうなっているのか?
ウクライナ側の作戦のねらいは? 今後の反転攻勢の焦点は?
ロシア軍事に詳しい東京大学先端科学技術研究センターの小泉悠専任講師に話を聞きました。
(社会番組部ディレクター 松井大倫 / 国際部記者 松本弦)
以下、小泉氏の話
現在の戦況どう見るか?
大きな構図は事前の予測通り、ウクライナ軍がザポリージャの方向から南に攻めていき、アゾフ海の方まで突破する方向で進撃をかけています。
ただ、やはり進撃速度があまり速くないです。特に方面によってはほとんど前進できていないところがあります。
ウクライナ軍が南に攻めていくだろうということ自体は世界中の軍事専門家が予測していましたが、ロシア軍も当然、予測しているので、ものすごく分厚く要塞化したわけです。
陣地を掘って、部隊も集結させたので、突破するのはなかなか簡単ではないと思います。現状はウクライナが反転攻勢を始めたんだけれども、まだ攻めあぐねています。
ただ、ウクライナ側もロシア側もいまやっているのは前哨戦で、主力の戦力はその後ろに控えさせているとみられているので、現状だけをみて、どちらが有利か不利かは、まだ言えないと思います。
反転攻勢の焦点は?
バフムトの正面なんかでもウクライナ軍は反撃に出ているんですけども、たぶんバフムトを突破してずっと東に行きたいというわけではないんじゃないかと思っています。
あくまでもロシア軍の兵力を引きつけるためにやっていて、本命はやはり海を目指すという攻勢なんじゃないか。そうなると、焦点は南部ザポリージャ州にあるトクマクになると思います。
ロシア軍は、ウクライナ軍の戦車が乗り越えられないように幅の広い溝を作るなど、周到に何重もの防御をしています。ここまでやっているのはトクマクだけです。
トクマクが『交通の要衝』であるということがとても大きいと思います。
おそらくロシア軍としては、トクマクを取られると、その先にある主要都市メリトポリまでやられ、さらにアゾフ海まで突進されるという危機感があり、トクマクを1つの要として厳重に防御しているんだと思います。
いま、ウクライナ軍としては、オリヒウというまちを拠点にしてトクマクを目指すという構成軸が1本あります。
もう1つは、もっと西のドニプロ川沿いのところからで、ここからトクマクを目指しています。結局どっちも海に突進しようと思ったら、トクマクを通ることになります。
それと別に、もう少し東のドネツク州との境の辺りから出発して海を目指すルートで、いま攻撃が始まっています。
こちらはロシア軍の陣地がそれほど分厚くできているわけではありません。ただ、ロシア軍は有力な迎撃部隊を隠し持っていて、ウクライナ軍が要塞線を突破してきたら、それをぶつけることを考えていると思います。
トクマク周辺の衛星画像 ロシア側が掘った塹壕か
ただ現状では、ウクライナ軍がトクマクにたどり着くのは相当大変であろうと思います。
いまはまだトクマクよりもずっと北側の方でウクライナ軍がどうにか突破をしようと図っている最中なので、トクマクが焦点になってくるのはもう少し先なんだろうと思います。
カホウカ水力発電所のダム決壊の影響は?
ダムがあるドニプロ川がロシア軍の占領地域とウクライナ側を隔てている境になっています。
ウクライナ軍は、特殊部隊をちょこちょこ対岸に上陸させて、ロシア軍がしっかり守っていないところにウクライナの旗を立てたり、ボートで渡ってロシア軍の陣地を襲撃して帰ってきたりとか、嫌がらせみたいなことは常にやってきました。
その意図はおそらく、ロシア軍の戦力をなるべくあちらこちらに分散させて、決戦となる南の方面から戦力を引っぺがすということを考えていたと思います。
その中で、今回のダムの決壊というのはウクライナにとってみれば非常に痛いといえます。
ドニプロ川の左岸、ロシア軍の占領地域のほうが水浸しになってしまって、当面、ウクライナ軍が川を渡って反撃にいくということが、まずできなくなってしまったからです。だから、ロシア軍としても一定の兵力を西から東のウクライナ軍が攻めてきている方面に移したと言われています。
ウクライナ軍はオリヒウからトクマクに向けての攻勢が予想外に相当、苦労しているわけですが、もしかすると、ダムの決壊の影響があったのかもしれません。
西側から供与された戦車の損失どうみる?
ウクライナ軍としては、幾重にも塹壕などを掘っているロシア軍の陣地を抜かなければいけないので、まず最先鋒に西側からもらった新鋭戦車を出してきているということだと思います。
ロシア側の陣地ができているということはウクライナ軍も把握しています。この陣地を抜くには、最終的には、戦車や兵隊が突っ込んでいかなければいけないわけだから、大変な犠牲が出るということはわかっています。
ロシア軍の攻撃を受けたとみられる戦車など(ザポリージャ州 6月10日公開)
あるアメリカの論評で「ノルマンディー上陸作戦の初日みたいな状況になる」と言っている人がいましたが、まさにそういう状況だと思います。
その時に考え方が2つあって、まず、敵の陣地に穴をこじ開けるという一番大変な仕事をする部隊は、最新鋭の装備ではなく、むしろ二線級の装備でやらせるという考え方と、あえて最先端に一番強い兵器を持ってきて穴を開けたあと、なんでもいいから数がたくさんある兵器を突っ込ませて戦果を拡張する考え方。
今回、ウクライナ軍は「最先鋒こそ最新鋭の兵器を投入する」というポリシーでやっているようです。この反転攻勢が始まった比較的、最初の段階から西側製の戦車や歩兵戦闘車がやられているという画像がたくさん出回っているのは、そのせいだと思います。
損失はウクライナとしては想定内?
ここまでは予想の範囲内だと思います。
もちろん大変な被害が出ていることは間違いないので、「たいしたことない」とは言いにくいですが、ただそれが想定外かというと、おそらく想定内だろうと思います。
ただ、少し分からないのが本格的な反転攻勢が始まって10日以上たっても、なかなかウクライナ軍がロシア軍の第一線陣地にたどりつくことさえできていない。
これが果たして予想の範囲内なのか、やっぱりダムの決壊の影響とかいろんな計算ミスがあってうまくいっていないのか。ここはちょっとわかりません。
反転攻勢の今後、どう展開?
ウクライナ軍の反転攻勢の進軍が思ったよりも遅れているかどうかは、我々にはわかりません。
ウクライナ軍の作戦計画のなかでは実はもともとこんなものかもしれないという可能性もあります。
多連装ロケット砲で攻撃するウクライナ軍兵士(ドネツク州 4月8日)
ただ、これが仮にウクライナ軍参謀本部の作戦計画よりだいぶ遅れているのだとすると、大規模な戦闘ができる期限が決まっているということが効いてくると思います。というのも、今後、秋に入ると、戦地の地面がぬかるんできて、大規模な戦闘はできなくなってしまうことが、ほぼ宿命的にわかっているわけだからです。
戦闘が止まると、政治情勢によっては「そろそろ停戦を」と言われてしまう可能性もあるので、ウクライナにしてみればそうなる前に、なるべく領土を取り返さなければいけないと考えているはずです。
ウクライナ軍の南進のねらいは?
南に下がっていってアゾフ海までいくと、ロシア軍は西と東に分断されます。東側にいるロシア軍は、ロシア本土とつながっているので、おそらくこちらは持ちこたえると思います。
ところが、西のほうにいるロシア軍はウクライナ本土を通ってしか、ロシア本土とアクセスできなくなってしまいます。ウクライナ軍がここを仮に遮断すると、クリミアのロシア軍が孤立して必要な大量の燃料とか弾薬の補給ができなくなる可能性が高いわけです。
ただでさえ、今回、水源であるダムの決壊によって、クリミアに水がこなくなったわけで、ロシア軍としては軍の兵站線まで切られてしまうとなると相当苦しいはずです。
さらに、もしかしたらウクライナが軍事的にクリミアを取り返しにいくということも考えられないではなくなっています。そういう意味で、このザポリージャから海側に一気に突進できるかどうかということは、非常に大きな意味をもっていると思います。
欧米からの兵器供与の重要性は?
重要になってくると思います。現状では、ウクライナが望む品目はほぼ供与してもらえるようになってきていますが、問題は数があまりないことです。
ウクライナ側は戦車がもっと必要だと求めていて、それに応える動きも出始めています。
一方、ロシア側は苦しくはあるけれど、軍需産業は巨大なので、去年の夏から総力戦体制に移行しつつあります。
増産や24時間操業を始めているので、ここからは、西側の軍需産業力とロシアの軍需産業力の勝負という側面がますます強まってくるのではないかと思います。
戦闘の今後は?終結の見通しは?
戦争なので予測するのは難しいですが、いずれにしてもウクライナ軍が反転攻勢のために作った軍全部はまだ戦場に出ていないとみられます。
だからウクライナ軍にしてみれば、残っている予備戦力をぶつけて拳で壁を突き破るようにして海まで突進する。これがもうほぼ全てになると思います。これができるかできないか。
それに対して、ロシア軍が耐えきれるのか、耐えきれないのか。これもロシア側の戦力がはっきりとは分かっていないので、はっきりしたことは申し上げられないです。
もう1ついえることは、間違いなくこの戦争がことし中には終わらないと言うことです。
奪還した集落に掲げられたウクライナ国旗(ドネツク州 6月13日)
仮に今回のウクライナ軍の反転攻勢が最大限うまくいったとしても、ヘルソン州からザポリージャ全域を取り返すことができればベストシナリオなんだと思います。
それでもまだクリミアやドンバス、北のルハンシクが残っているわけですから、おそらく戦争自体は1年や2年かかると思います。
となると、ことしの秋以降に、アメリカ製のF16戦闘機やM1戦車の供与といった軍事援助の強化が見込まれるので、ウクライナとしてみれば、来年以降の反転攻勢にもおそらく望みをつなぎたいというふうに思っているでしょう。
一方、最近のロシア側の発言を聞いていても、この戦争を諦める気は全くないようなので、ウクライナ側の第2、第3の反転攻勢と、それに対するロシア軍の逆襲というものがまだ続くと予測しています。』