オーストラリア軍艦、日本の「もがみ型」採用 価格・性能が「最良」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM050I40V00C25A8000000/
『2025年8月5日 8:36
豪州に寄港した海上自衛隊の「もがみ型」護衛艦(3月、豪州南西部パース近郊)
【シドニー=今橋瑠璃華】オーストラリアのマールズ国防相とコンロイ国防産業相は5日、記者会見を開き、同国が導入を計画する次期フリゲート艦について「三菱重工業の提案を採用する」と認めた。価格や性能面で最も良い条件を提示したという。
三菱重工業は海上自衛隊の「もがみ型」護衛艦を建造している。マールズ氏は「今回の発表は計画を何カ月も前倒しにするもので、できるだけ早期に艦艇を就役させたい」と述べた。コンロイ氏は「価格、性能、納期内に受け渡せるか、という点において、改良『もがみ型』は明確な勝者だった」と説明した。
豪州政府は100億豪ドル(約1兆円)を投じて、11隻のフリゲート艦を導入する計画だ。最初の3隻を豪州外で造り、残りを豪州南西部パース近郊のヘンダーソン造船所で建造する。
マールズ氏はフリゲート艦導入計画について、「(米英豪の安全保障枠組み)AUKUS(オーカス)を通じた原子力潜水艦導入に次ぐ大規模な能力取得の決定だ」と強調した。
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