中国、対米追加関税10日発動 石炭やLNGに最大15%

中国、対米追加関税10日発動 石炭やLNGに最大15%
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM07D0T0X00C25A2000000/

『【北京=塩崎健太郎】中国政府は10日、米国から輸入する石炭や液化天然ガス(LNG)などに最大15%の追加関税を発動する。トランプ米政権が4日に中国からの全ての輸入品に10%の追加関税を課したことへの報復措置になる。

中国は米国産の80品目に追加の関税を課す。原油や5トン以下の貨物自動車には10%、石炭やLNGには15%を上乗せする。

日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、2024年に米国から輸入…

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上野泰也
みずほ証券 チーフマーケットエコノミスト

ひとこと解説 「トランプ関税」の狙いは複数あるが、さまざまな形で話が出てきており(おそらく政権内での意見対立や決定権者であるトランプ大統領の迷いも反映されているのだろう)、全体像はつかみにくい。

ロイター通信によると、トランプ大統領は2月9日、大統領専用機エアフォースワンで記者団に対し、米国に輸入されるすべての鉄鋼・アルミニウムに25%の関税を上乗せすることを、10日に発表すると述べた。

これとは別に、日米首脳会談後の記者会見で話が出ていた「相互関税」は、11日か12日に発表し、ほぼ即時に発効させるという。

こうした「トランプ関税」を巡る不透明感・経済への悪影響懸念は、先週末の米国市場で株安・債券安につながった。
トランプ政権 』