ホンダ、消えた統合効果1兆円 強く言えぬ四輪苦境
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG06D140W5A200C2000000/
『2025年2月10日 5:00 [会員限定記事]
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湯 進村上芽
ホンダは日産自動車から経営統合の打ち切りを告げられた。業績不振の日産の財務負担を抱える懸念がなくなった一方、統合効果で営業利益を1兆円押し上げる計画はついえた。ホンダは日産のリストラ策の具体化を強く求めたが、ホンダも自動車(四輪)事業は低採算にあえいでいる。
「統合後速やかにシナジーを生み、営業利益3兆円を超える世界トップレベルのモビリティーカンパニーとなる」。2024年12月23日、統合協議入…
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湯 進
みずほ銀行ビジネスソリューション部 上席主任研究員・上海工程技術大学客員教授
別の視点 ホンダは複数社と協力関係を結んでも野武士的な歴史があるため、合従連合がシナジー効果をもたらすかどうかは未知数だ。CES 2025でホンダはアシモOSを採用する次世代EV「Honda 0」を26年に投入すると発表した。26年にはBYDなど競合EVがさらに増える見込みで、ホンダは価格以外の特徴を打ち出せる必要がある。収益が合うようにリストラの実施、HVの強化などに取り組む一方、新らたな提携先を見つけることも含めて、競争力の強化につながる戦略を実行できるかが今後の焦点となる。
60年前の乙巳の年はホンダがF1レースで初優勝を遂げた年。乙巳の25年はホンダにとってどうような年になるか、目が離せない。 』