米中、危うい「ディール」の応酬 関税上げは序盤戦

米中、危うい「ディール」の応酬 関税上げは序盤戦
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『2025年2月5日 6:14 [会員限定記事]

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窪田真之柯 隆

【北京=塩崎健太郎】米国と中国が関税の引き上げ合戦に動き始めた。貿易戦争の再来を懸念する声もあるが、双方ともに初手は抑制的にとどめており、有利な条件を引き出そうとする「ディール(取引)」の応酬の面も否めない。それぞれ「次の矢」を残したかたちで、世界経済は米中間の神経戦に当面振り回されそうだ。

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窪田真之
楽天証券 チーフ・ストラテジスト

ひとこと解説 トランプ大統領も習近平国家主席も、自国民に「交渉で勝利した」とアピールすることを重視しているので、話し合いがまとまる可能性が低い。どちらも、外交で勝ち続けていることをアピールしないと、権力維持が正当化されないからだろう。