愛子さま、初めての歌会始 託した「旅立ち」への思い
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE214HJ0R20C25A1000000/
『2025年1月22日 11:29 (2025年1月22日 12:13更新) [会員限定記事]
天皇家の長女、愛子さまは22日、皇居・宮殿で行われた新年恒例の宮中行事「歌会始の儀」に初めて参列された。…
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『「夢」がお題となった今回、社会に一歩踏み出した愛子さまが歌に託されたのは、高校や大学で共に学んだ友人たちへの思いだ。
愛子さまは2022年から歌会始に歌を寄せてきたが、学業を理由に儀式は欠席されていた。初出席となったこの日、クリーム色のドレス姿で、皇后さまの隣に着席された。歌には新社会人としての初々しい心情がにじんだ。
我が友とふたたび会はむその日まで追ひかけてゆくそれぞれの夢
愛子さまは24年3月に学習院大学を卒業し、翌4月から日本赤十字社(東京・港)で勤務されている。宮内庁によると、一緒に卒業した学友や、高校まで共に過ごし別の大学に進んだ友人たちが、それぞれの道を歩むなか、再会できる日を楽しみに夢に向かって励んでいこう、という気持ちを込められたという。
学習院大学を2024年3月に卒業した愛子さま(東京都豊島区)
側近によると、愛子さまは歌をつくられるにあたり、和歌の指導役を務める宮内庁御用掛に相談したほか、天皇、皇后両陛下ともやり取りし、アドバイスを受けながら進められたという。
愛子さまは1月、国事行為の「新年祝賀の儀」のほか、新年の一般参賀、講書始の儀などの公務に、皇室の一員として精力的に臨まれている。日赤では情報誌の編集や研修会の運営などに取り組み、仕事と公務の両立を図られている。
(岩村高信、近藤彰俊)
日本赤十字社に勤めている愛子さま(2024年4月、東京都港区)
海外訪問や友人との日々を題材に
愛子さまが2022年以降、歌会始に寄せられた歌は下記の通り。友人との何気ない日々や、海外のサマースクールを前にした高校時代の心弾む気持ちなどを詠まれた。
英国の学び舎に立つ時迎へ開かれそむる世界への窓(22年)
もみぢ葉の散り敷く道を歩みきて浮かぶ横顔友との家路(23年)
幾年(いくとせ)の難き時代を乗り越えて和歌のことばは我に響きぬ(24年)
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