資源大手グレンコアとリオティントが統合協議 米報道

資源大手グレンコアとリオティントが統合協議 米報道
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1701B0X10C25A1000000/

『2025年1月17日 5:49

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志田富雄さんの投稿
志田富雄

オーストラリアにあるリオティントの鉄鉱石鉱山=ロイター

【英北部サンダーランド=湯前宗太郎】スイスの資源大手グレンコアと同業の英豪リオティントが、経営統合の協議に入ったことが16日、明らかになった。米ブルームバーグ通信が報じた。実現すれば資源業界で過去最大の統合案件になる可能性もある。

ブルームバーグによると、グレンコアとリオティントはこのほど統合に関する初期段階の協議をした。協議が現在も継続しているか不明。リオティントの広報担当者は日本経済新聞に「コメントしない」と回答した。

グレンコアは2014年、リオティントに統合を打診したものの、同社が拒否した経緯もある。資源業界では24年に豪BHPグループによる同業の英アングロ・アメリカンへの買収提案もあったが、アングロの反対で不成立に終わった。

脱炭素の流れのなかで石炭の魅力が落ちる一方、電気自動車(EV)販売の伸長で銅の需要が高まるなど、資源大手を取り巻く事業環境は変わっている。保有資産の再構成が各社の課題となり、再編の機運が高まっている。

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志田富雄
日本メタル経済研究所 特任アナリスト
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ひとこと解説 同じ「資源大手」といっても、伝統的な資源メジャーである英豪リオティントと、資源商社として規模を拡大していったグレンコアは生い立ち、特色が大きく異なる企業です。ロイター通信によれば「グレンコアが昨年終盤にリオに接触したが、協議は短期間にとどまり、現在は行われていない」との情報もあります。実現の可能性はかなり低いのではないでしょうか。
2025年1月17日 8:17
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