クリフスCEO「日本は中国より悪」 USスチール買収意欲

クリフスCEO「日本は中国より悪」 USスチール買収意欲
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN1400C0U5A110C2000000/

『2025年1月14日 7:45 (2025年1月14日 9:26更新) [会員限定記事]

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多様な観点からニュースを考える
滝田洋一さんの投稿
滝田洋一

【ニューヨーク=川上梓】米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスのローレンコ・ゴンカルベス最高経営責任者(CEO)は13日、日本製鉄によるUSスチール買収計画をバイデン大統領が阻止したことを「歓迎する」と話した。日鉄による買収計画に絡んで「日本は中国より悪だ」と批判。「私には(買収の)計画がある。米国の国家安全保障を守れるのはクリフスだけだ」としてUSスチール買収に意欲を示した。

日鉄が計画破棄なら、買収に意欲
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滝田洋一
日本経済新聞社 客員編集委員

ひとこと解説 ①こうした主張が飛び出すことは、十分予想されていたはずです。改めて三井住友DSアセットマネジメントの白木久史氏が2024年11月13日に発表したリポート「USスチール買収はナゼもめるのか 日本人が無自覚なワシントンの視線」(https://www.smd-am.co.jp/market/shiraki/2024/devil241113gl/ )を挙げます。

②宝山鋼鉄への支援に象徴される、日鉄と中国の「長く、深い」関係が、米国からすれば問題視されているのではーーといった問題提起です。

③宝山は世界最大の鉄鋼メーカー。インフラ整備や自動車生産だけでなく、その鋼材で中国の急速な軍備拡張にも貢献している。米国側にはそんな認識がある、と同リポートは強調します。クリフスCEOの発言は孤立したものではないと思います。