北朝鮮が弾道ミサイル発射、韓国軍「失敗と推定」

北朝鮮が弾道ミサイル発射、韓国軍「失敗と推定」
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『2024年6月26日 5:43 (2024年6月26日 8:15更新)

防衛省は26日、北朝鮮が同日午前5時28分ごろに少なくとも1発の弾道ミサイルを同国内陸部から東方向に向けて発射したと発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと推定した。最高高度は100キロメートル程度、飛距離は200キロメートル以上だった。被害情報などはない。

韓国軍合同参謀本部は26日、北朝鮮が同日午前5時30分ごろ弾道ミサイルを発射し、失敗したと推定されると発表した。首都平壌の一帯から日本海に向けて撃った。韓国の聯合ニュースによると、韓国軍内に「極超音速ミサイルの試験発射」だったとの見方がある。

米原子力空母「セオドア・ルーズベルト」が22日に韓国の釜山に入港したことへの反発だった可能性がある。朝鮮中央通信によると、北朝鮮のキム・ガンイル国防次官は「圧倒的で新しいすべての抑止力を示威する可能性を完全に開いておく」とミサイル試射などの軍事活動を示唆していた。

防衛省によると、北朝鮮による弾道ミサイル発射は5月30日以来、およそ1カ月ぶり。その技術を用いた「人工衛星」の発射も含めて2024年に入って7回目で、韓国軍が発表したものも含めると8回目となる。

岸田文雄首相は同日午前5時33分に①情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確な情報提供をすること②航空機、船舶の安全確認の徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとること――の3点の指示を出した。

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