北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイル 日本EEZ外に落下か

北朝鮮が複数の短距離弾道ミサイル 日本EEZ外に落下か
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『2024年5月30日 6:29 (2024年5月30日 10:00更新)

防衛省は30日、北朝鮮が同日午前6時13分ごろ複数発の弾道ミサイルを同国内陸部から北東方向に向けて発射したと発表した。日本の排他的経済水域(EEZ)の外側に落下したと推定した。同省によると最高高度は100キロメートル程度、飛距離は350キロメートル以上だった。被害情報などはない。

韓国軍合同参謀本部は同日に北朝鮮が首都平壌付近から日本海に向けて短距離弾道ミサイルと推定される飛行体を十数発撃ったと発表した。

岸田文雄首相は同日、首相官邸で記者団に「北朝鮮による弾道ミサイルの発射は関連する国連決議に違反するもので、強く非難する。すでに抗議をした」と語った。「情報収集、警戒監視に努め、日米、日米韓の連携も緊密にしたい」と強調した。

首相はこれに先立ち午前6時19分に①情報収集・分析に全力を挙げ国民に迅速・的確な情報提供をすること②航空機、船舶の安全確認の徹底③不測の事態に備え万全の態勢をとること――の3点の指示を出した。

日米韓3カ国の外交当局の北朝鮮担当幹部は30日、電話で協議した。弾道ミサイルの発射は国連の安全保障理事会決議に違反するとの立場を確認し、非難した。緊密な連携で一致した。

防衛省が発表した北朝鮮による弾道ミサイル発射は、その技術を用いた「人工衛星」の発射も含めて2024年に入って6回目で、韓国軍が発表したものも含めると7回目となる。27日には衛星を打ち上げたものの失敗した。

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