2月の鉱工業生産0.1%低下 市場予想下回る
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA282RL0Y4A320C2000000/
『経済産業省が29日発表した2月の鉱工業生産指数(2020年=100、季節調整済み)速報値は97.9となり、前月比で0.1%低下した。輸送機械工業や自動車工業が低下し、2カ月連続でマイナスとなった。
QUICKが事前にまとめた民間エコノミスト予測の中央値は前月比1.3%の上昇だった。
29日の発表では全15業種のうち7業種で下がった。生産の基調判断は「一進一退ながら弱含み」を維持した。
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永浜利広
第一生命経済研究所 首席エコノミスト
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分析・考察
生産の先行指数在庫率が大幅に下がったことや、3月分の予測指数の経産省試算値でも+4.5%と大幅反発が予想されているとこ、さらには電子部品デバイス工業の出荷在庫バランスが上昇を続けていること等からすれば、翌月の生産は若干期待が持てそうです。
しかし、経産省試算値を基に1-3月期トータルで見ると、前期比▲4.7%と大幅マイナスとなりますので、連動性の高い1-3月期の実質GDP成長率はやはりマイナス成長の確度が高まったと言えるでしょう。
同様に、来週公表される3月短観でも、製造業の業況指数が低下する可能性が高まったと言えそうです。
2024年3月29日 9:46 』