北朝鮮、岸田首相の本気度探る 礒崎敦仁慶大教授
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA161L00W4A210C2000000/
『北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記の妹、金与正(キム・ヨジョン)氏が15日の談話で日朝首脳会談の可能性に触れた。北朝鮮指導部の意図を慶大の礒崎敦仁教授に聞いた。
金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が日本のみを名指しして談話を出すのは初めてだ。注目せざるを得ない。
日本人拉致問題は解決済みとの立場に変わりはなかった。北朝鮮側も日本が拉致問題の解決を喫緊の課題と主張してきたことを分かってい…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『日本人拉致問題は解決済みとの立場に変わりはなかった。北朝鮮側も日本が拉致問題の解決を喫緊の課題と主張してきたことを分かっている。日本側にボールを投げて岸田文雄首相の関係進展への本気度を知りたいというのが目的だ。
談話の末尾に「個人的な見解だ」と載せたことから、北朝鮮は何らかの方向性や方針を固めているわけではないとみられる。
日米韓の3カ国が安全保障協力を深めるなかで、日朝関係が進展する雰囲気をつくれば韓国を疑心暗鬼にできる。いつか米朝交渉が再開する場合に日本が妨害することを防ぐために、日本との関係を改善する狙いもあろう。
北朝鮮は2023年5月に外務次官が日本に好意的な談話を出し、24年1月には金正恩(キム・ジョンウン)総書記が岸田首相宛てに能登半島地震に関する見舞い電を送った。
金与正氏の談話はこれに続くものだ。韓国とキューバの外交関係樹立なども少しは今回の動きを後押ししたかもしれない。
懸案を抱えた相手との外交には世論の反発や副作用が起き得る。日朝のトップ同士の交渉に至るまでの道筋がどうなるか、日朝関係を打開できるかには首相自身の覚悟が必要になる。』