親イラン組織、イスラエル船拿捕と主張 貨物船乗っ取り

親イラン組織、イスラエル船拿捕と主張 貨物船乗っ取り
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR193IX0Z11C23A1000000/

 ※ 中東情勢は、「石油」の確保だけでなく、こういう「物流」にも影響してくる…。
 ※ 世界中に張り巡らされた「日本のシーレーン」は、そのどれが切れても、日本の経済活動に影響を与える…。

『2023年11月20日 3:18 (2023年11月20日 11:56更新)

【ドバイ=福冨隼太郎】イエメンの親イラン武装組織フーシは19日、紅海でイスラエル船を拿捕(だほ)したとする声明を発表した。イスラエルはこれに先立ち日本企業が運航する貨物船が紅海で乗っ取られたと明らかにした。日本郵船によると、同社がチャーターしていた自動車輸送船が拿捕された。

イスラエルは拿捕されたのはイスラエル船ではなくイスラエル人も乗船していないとしている。フーシの声明ではこうしたイスラエルの…

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『フーシの声明ではこうしたイスラエルの説明についての言及はない。イスラエルメディアは、船を所有する英国企業の経営にイスラエルの富豪が関与していると報じた。

フーシは10月にパレスチナ自治区ガザでイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が始まって以降、ミサイルなどでイスラエルへの攻撃を続けている。

声明でフーシは「フーシ部隊が紅海でイスラエル船を捕まえ、イエメン沿岸に連行した」と強調した。今後もイスラエルに関係する船舶が標的になるとして、紅海で活動する全ての国に対しイスラエルの船舶やイスラエル人が所有する船舶とのいかなる作業も実施しないよう求めた。

イスラエル首相府はフーシの声明発表に先立ち、イエメン近くの紅海で英国企業が所有し日本企業が運航する船が乗っ取られたと明らかにした。乗っ取りを実行したのはフーシだとして「(フーシを支援する)イランによる国際船舶への攻撃を強く非難する」と強調した。

日本郵船によると、拿捕されたのは同社がチャーターしたバハマ船籍の自動車輸送船「ギャラクシー・リーダー」で、乗組員の安全を確認中だとしている。乗組員はブルガリア人やフィリピン人など25人で日本人はいないという。貨物は積んでいなかったとしている。
フーシはイスラエルと敵対するイランが支援している。ガザをめぐるイスラエルとハマスの衝突では、フーシは弾道ミサイルやドローン(無人機)などでイスラエルを攻撃しているほか、イスラエル企業が所有、運航する船を標的にすると宣言していた。

19日の声明でもイスラエルが攻撃を続けるガザ情勢に触れ「ガザでの犯罪が停止するまでイスラエルに対する軍事作戦を継続する」と強調した。「国際社会が地域の安定を重視し、紛争を拡大させたくなければイスラエルのガザへの侵略を止めるべきだ」と警告した。
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