トヨタ純利益過去最高の3.9兆円 24年3月、6割増に修正

トヨタ純利益過去最高の3.9兆円 24年3月、6割増に修正
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD2228Z0S3A021C2000000/

 ※ スゲーな、トヨタ…。

 ※ 死角は、章夫さんの「老化」問題だけか…。

 ※ 優秀な「番頭さん」立てて、経営の舵取りさせるんだろうが、「創業家」の重しが緩むと、「内紛」「足の引っ張り合い」が噴出する…。

 ※ 「ウーブンシティ」は、どうなったんだろうな…。

『トヨタ自動車は1日、2024年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比61%増の3兆9500億円になりそうだと発表した。従来予想(2兆5800億円)に比べ1兆3700億円の上方修正で、22年3月期の2兆8501億円を超え2年ぶりの最高益となる。生産の好調や為替の円安効果が利益を押し上げる。車両の機能向上に伴う値上げも貢献する。

日本企業の純利益で歴代の最高は、ソフトバンクグループが21年3月期…』

『日本企業の純利益で歴代の最高は、ソフトバンクグループが21年3月期に記録した4兆9879億円だった。トヨタは2位に入る。

売上高見通しは16%増の43兆円、営業利益見通しは65%増の4兆5000億円とそれぞれ5兆円、1兆5000億円引き上げた。営業利益予想は従来予想の段階で日本企業で初の3兆円台としていたが、達成すれば初の4兆円超えとなる。

記者会見した宮崎洋一副社長は、「当社の収益構造は着実に改善している」と手応えを示した。

営業利益見通しの増減要因は、前期比で生産台数の増加や車種構成の改善、値上げ効果といった点が1兆7300億円のプラスとなった。トヨタ・レクサスの生産台数は期初予想(前期比11%増の1010万台)を据え置いた。ただし車載半導体の不足が緩和したため、好採算な「レクサス」や「アルファード」といった高級車がつくれている。

通期の想定為替レートを1ドル=141円と、16円円安に見直した点も大きい。為替の円安効果は期初予想から1兆1800億円増え、前期比でも3050億円の増益見通しとなった。原価低減も進め、原材料やエネルギー代の高騰、人件費などのコスト増を補った。

あわせて発表した23年4〜9月期の決算は、売上高が前年同期比24%増の21兆9816億円、純利益が2.2倍の2兆5894億円だった。営業利益も2.2倍の2兆5592億円で、アナリスト予想の平均(QUICKコンセンサス、2兆2241億円)を約3300億円上回った。純利益、営業利益とも過去最高を更新した。

4〜9月のトヨタ・レクサスの世界販売は前年同期比9%増の517万台で過去最高を更新した。ただ電気自動車(EV)の販売は約5万9000台と伸び悩んだ。

好調な業績を株式市場は好感し、トヨタ株は午後1時55分の決算発表直後に前日比6%高まで上昇し、午前から一段高となる場面があった。

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中西孝樹
ナカニシ自動車産業リサーチ 代表アナリスト
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ひとこと解説 すごい決算ですね。さすがとしか言いようがないです。2Q切り出しの営業利益率は13%に達しています。年間営業利益は4兆円に乗ることは容易に想像できましたが、今回の引き上げは4.5兆円となりました。下半期のドル為替は140円(実勢150円)と保守的で、生産・販売台数も入り繰りはありますが、据え置きでまだ余力がありそうです。コロナからの価格ボーナス、円安の追い風を受けた結果ではありますが、骨太な経営の成果を素直に評価できます。BEV販売計画が下方修正されています。目の前の課題がはっきり見えています。その克服を実現することは急務でしょう。
2023年11月1日 14:58 (2023年11月1日 14:59更新)
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深尾三四郎
伊藤忠総研 上席主任研究員
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今後の展望通期見通しの上方修正に最も大きく貢献した価格改定影響の中身と見通しに注目したい。
為替・スワップ等の影響を除いたベースで連結営業利益の通期見通しは3600億円上方修正されたが、そのうち価格改定影響が3,050億円となり、会社計画が市場コンセンサスを上回った分の大宗もここにある可能性が高い。中国の景気悪化を背景に、乱売合戦によりあぶれた中国製車両が世界の自動車市場にデフレ圧力となる中、トヨタは今後も高い利益率を確保した適正価格で車を売り続けていけるか。EVシフト対応でコストが増大する中で増益モメンタムを維持するため、いかにハイブリッド車含むエンジン車のブランド力を維持・向上させるかに注目したい。
2023年11月1日 14:46 (2023年11月1日 14:46更新) 』