陸上自衛隊の普通科の下士官の定年をさらに引き上げるためには、…。
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『陸上自衛隊の普通科の下士官の定年をさらに引き上げるためには、部隊の「自転車歩兵」化が最適解だ。
第二次大戦末期のドイツ本国で後備役の「老人兵」を総動員できたのは、自転車のおかげだった。(少年国民兵も同様。)
自転車は、敵との交戦が始まる前の段階の、「行軍」「機動」による歩兵の疲労を著減させてくれる。
100km以上も自転車を走らせて、即、戦闘加入しても、兵隊の心身には疲労が蓄積されていない。そんなことは、徒歩機動では絶対にあり得ない。
トラックのように油脂は要らないし、馬のように飼葉も要らない。
「パンツァーファウスト」×2本をフレームにくくりつけて、何十km移動しても、疲れない。
スイス歩兵は、あの山間地のアップダウンがある道路を、変速機のない19世紀デザインの自転車によって、一晩に200km機動できるまでに鍛えていた。イタリア国境からドイツ国境まで、70kgの装備・弾薬・食料とともに、夜のうちに移動してしまえたのである。ただしこれは若い身体エリートの歩兵だけができた。
スイス歩兵並は無理でも、中年兵や老人兵の不整地機動パフォーマンスを、自転車が、徒歩の場合の何倍にも「拡張」してくれることは確かだろう。
陸自の「体力検定」の科目も、40歳以上の下士官については「競歩」ではなく「自転車20km走(雑嚢70kg縛着)」のタイムを計るようにし、このタイムに応じて、定年を延長できるようにするべきである。
また予備自衛官にも老兵、すなわち昔の「後備役」に相当する、別建ての補助部隊集団があっていい。その足はさいしょから自転車にすることを前提にするのだ。』