トヨタのランドクルーザーをベースにして、「自走120㎜迫撃砲」を…。
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『2023-9-25記事「Ukrainian military demonstrate training with the Scorpion self-propelled mortar」。
トヨタのランドクルーザーをベースにして、「自走120㎜迫撃砲」を機能させることができる。その実例を見よ! 〔元記事には動画が2本、附録されています。〕
製品名を「スコルピオン」と称す。
米国本拠の「グローバル・ミリタリー・プロダクツ」社が、スペインの「アラクラン」をライセンス生産しているものである。
運転席の隣にFCSのコンソールがあって、照準はすべてそこで遠隔で行なう。ベースプレートがミニマムだから、1発撃つごとに再照準の必要がある。しかしデジタル化のおかげで、その面倒は人間をわずらわせないのだ。
砲口からの装填と、拉縄引き(これはオプション)だけは、車外に人が出て、する必要がある。
照準点と弾着点のずれは、射程が1km増すごとに、2mずつ増えると思えばよい。
走行状態から、陣地侵入して初弾を発射するまでに、たったの30秒しかかからない。
射撃後、その射点から離れ去るまでの時間は20秒である。
よって、敵から撃ち返される心配はない。
この迫撃砲の最大レンジは8000mである。
グローバルミリタリープロダクツ社は謎めいたカンパニーで、只者ではない。米政府から1億1800万ドルもらって、ヨルダン軍から「ゲパルト」を買い取り、それをウクライナ軍に与えるというミッションを過去にこなしている。
またブルガリアから、旧ソ連規格の砲弾を買い集め、それをウクライナ軍へ届けるという仕事も請け負っている。
※米政府の機微な海外御用を務める、多角的兵器弾薬斡旋業者か。たとえば日本の民需メーカーが、兵器ではないデュアルユース製品をこの会社へ売り、この会社がそれを火器等とくみあわせて武器システムに仕立て、ウクライナ軍や台湾軍のような緊急援助を必要とする交戦団体に、公的予算を使って大量供給するというスキームが、あり得るわけだ。中共のスピード感に対抗するためには、こうした「会社」がもっと必要だろう。』