中国各地で抗日戦争行事 原発処理水絡め攻撃的投稿
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB032FJ0T00C23A9000000/
『2023年9月3日 19:20 (2023年9月3日 21:25更新)
【北京=共同】中国が「抗日戦争勝利記念日」と定める3日、国営メディアは中国各地の記念行事を報じ「歴史を忘れてはならない」と強調した。SNSでは日中戦争と東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を絡めて日本に攻撃的な投稿が相次いだ。満州事変の発端となった柳条湖事件の発生日を18日に控え、反日感情のエスカレートが懸念される。
新華社電によると北京では3日、抗日戦争勝利を記念する座談会が開かれ共産党中央宣伝部の李書磊部長ら約200人が参加。中央軍事委員会の幹部や抗日戦争に加わった元兵士らが「反ファシズム戦争勝利の偉大な意義」について話し合った。
北京郊外にある盧溝橋近くの中国人民抗日戦争記念館は3日から日中戦争に関する新たな展示を開始。多くの客が訪れ、子どもの団体が戦争当時の写真などを見ながら館内を回っていた。国営中央テレビは3日、江西省での関連行事で軍人らがこぶしを上げる場面や、江蘇省南京にある「南京大虐殺記念館」での行事の様子を伝えた。
新華社は日中戦争について「78年前のきょう私たちは勝利した。日本の軍国主義を徹底して粉砕した。全ての中国人が心に刻むべき日だ」と伝えた。中国の短文投稿サイト、微博(ウェイボ)には「中国を侵略した日本は敗戦の78年後に世界の不安を顧みず核汚染水を排出した」と非難する投稿が続いた。
処理水放出への反発が強まる中国では日本大使館や日本人学校への投石など嫌がらせが相次ぎ、北京の日本大使館の周辺は3日、警備が強化され、治安当局者が行進して警戒する様子が見られた。大使館によると中国で同日、大規模な反日デモや日本人への被害などの報告はなかった。
日本大使館は不測の事態を排除できないとして在留邦人に注意喚起している。北京駐在の40代の日本人男性は「トラブルに巻き込まれたくないので目立たないように行動している」と話した。
【関連記事】
・中国からの迷惑電話、実態は 発信元に折り返してみた
・原発処理水放出巡る迷惑電話の相談、31都府県警に225件
ニュースレター登録 』