インドのPC輸入規制で米政府が懸念伝達 世界市場に影
アジアVIEW
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM292700Z20C23A8000000/
『インド政府が導入を決めたパソコン輸入規制が波紋を呼んでいる。米通商代表部(USTR)がこのほど、インドでの米国企業の事業展開などについてインド政府に懸念を伝えた。インド経済の存在感が増していく中、唐突な規制が世界市場の先行きにも影を落とす。
インド政府は8月3日、ノートパソコンやタブレット端末などの輸入を免許制にするとの通達を出した。当初は即時導入の方針とされていたが、翌4日には移行期間を設けて…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『インド市場には、多くの米国メーカーが参入している。米調査会社IDCによれば、インドのパソコン市場における4〜6月の出荷台数シェアは、首位の米HPが31.1%を占める。2番手である中国レノボ・グループ(16.2%)に次いで、3位は米デル・テクノロジーズ(15.3%)だった。米アップルも4月に初の直営店を同国で開業したばかりだ。』
『足元でインドは中国に代わる産業の受け皿として注目されている。国際協力銀行(JBIC)が日本の製造業を対象に実施した中期的な有望国を尋ねる調査で、インドは2022年度に中国を抜き3年ぶりに1位になった。「現地マーケットの今後の成長性」を評価する意見が多い一方、「法制の運用が不透明」といった課題が指摘され続けている。』