最前線で矢面に立つ軍人は、どこでも合理的・理性的
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『 中国には、習近平氏が肝いりで創立したロケット軍と呼ばれる部署があります。ロシアが創立した宇宙軍を参考にしたものですが、ようは弾道兵器や核ミサイルを担当する部署です。そのまま命名すると、角が立つのでロケットとか宇宙という言葉で濁しているわけですね。当然ながら、陸軍・空軍・海軍に継ぐ新部署なので、専門知識を持つ生え抜きのエリート軍人がトップに就任しました。単に地位というだけでなく、実務的な知識も持つ専門分野の軍人です。
ところが、先日、司令官と副司令官が突如として行方不明となり、数ヶ月後に解任された事だけ発表されました。二人の安否は不明です。そもそも、習近平氏が創設した部隊で起きた解任劇に、内部の権力争いの噂が出ていますが、私は、彼らが飾り物ではない専門家であったからこそ、習近平氏が望むような解答「我々はアメリカを圧倒します。台湾に侵攻しても心配はありません」と言わなかったから解任されたと思っています。プーチン氏に逆らえなかった周囲のイエスマンのように、ならなかったので、解任されたと予想します。
軍人というのは、勝利を国家の為に確定で得なければならないので、まやかしや希望的な観測、政治とは無縁の世界です。確実に勝つ事だけを目標にします。なので、仮想敵国の実力や、戦闘が始まった時に被る被害や、自身の実力について、実に客観的に把握しています。まぁ、たまにキ※※※※に刃物的な将軍とか出てきますが、それは権力を手に入れた後で豹変する場合が殆です。負けたら終わりなので、その計算は、とても現実的です。なので、真面目に返答するなら、台湾侵攻など問題外と答えるしかなく、それは政治的な功績を歴史に刻みたい習近平氏にとっては、とても「気に入らない」返事です。恐らく、それで解任されたと思われます。
時に、権力を奪取した初代のリーダーが軍人の場合、独裁的であっても、案外と良い政治を行うのは、目的の為に目が曇らない資質を持っているからです。政治を行う時、思想的である事は、時に国家の破滅を招き、現実的でなくてはならないのは、その采配で多数の被害者が出るからです。期せずして、旧弊を打ち破り、革新的に国家を変える事があるのは、あくまでも現状において、合理的に国家を運営する目的がブレないからです。宗教とか思想は、現実より高い位置に確定であるべき姿を置くので、それを目指す為に現実から目を背けて、誤魔化し、嘘をついて達成した事にしてしまいます。現実には、何も成してないにもかかわらずです。
それを指摘すると、日本共産党みたいに、「反革命分子」として、古参の功労者でも粛清されてしまうわけです。ちなみに、この党の権力継承の構造は、少なくても選挙で脱落者がでる中国共産党よりもガチガチです。予め提出されたリストの通りに役員が決まり、選出率100%です。中国共産党の幹部は、一応、定員より多い候補者から選挙で選出され、何名かは落選します。まぁ、主要ポストは、習近平氏の意向で決まるので、大差無いとも言えますが、有効な選挙が行われるだけ、日本共産党よりは、民主的です。
昔は、日本共産党の目指す政治体制は、ロシアや中国と違うと息巻いていたのですが、途中から中国と仲良くなっています。党員も減少・高齢化し、機関紙の赤旗も部数が激減している状況で、未だに政党助成金を拒否しているので、恐らく中国共産党から協賛金を受け取っているのではないかと思います。そう考えないと、党勢の衰えに比べて、あまりにも資金が潤沢ですからね。態度を軟化させて、批判を止めたのも、お金を貰っているからではないかと思われます。まあ、「革命の為」という冠を付ければ、犯罪行為も含めて、何でもアリの団体なので、今更、中国と手を組んでいても、何も驚きません。
合理的・客観的で無ければ務まらない軍人という仕事は、時に政治で勝ち上がった権力者にとって、煙たい存在です。求められる資質が、まったく違うので、根本の人間性で対立する事があります。なので、それができる唯一の組織という事もありますが、政権が打倒される場合、軍事クーデターが多いのです。』