IMF パキスタンへ4100億円余の融資を正式決定

IMF パキスタンへ4100億円余の融資を正式決定
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230713/k10014128111000.html

『2023年7月13日 11時13分

IMF=国際通貨基金は、急激な通貨安とインフレに直面しているパキスタンへの金融支援としておよそ30億ドル、日本円にして4100億円余りの融資を行うことを正式に決めました。
パキスタンは去年、大規模な洪水が発生して以降、深刻な外貨不足に陥り、急激な通貨安とインフレに直面するなど経済の混乱が深まっています。

IMFとパキスタン政府は経済の立て直しに向けた金融支援をめぐり交渉を続けてきましたが、IMFは12日に開いた理事会でパキスタンへの金融支援としておよそ30億ドル、日本円にして4100億円余りの融資を行うことを決めたと発表しました。

この融資は先月29日に事務レベルで合意していて、IMFの正式決定によって直ちにおよそ12億ドルの融資が可能になります。

IMFは、残りの融資について財政健全化やインフレを抑制するための金融引き締め策などパキスタン当局の取り組みを見極めたうえで段階的に実行するとしています。

パキスタンは、これまで一部の大手格付け会社からデフォルト=債務不履行に陥るおそれも指摘されていました。

IMFのゲオルギエワ専務理事は声明の中で、パキスタン当局の政策にも問題があったという認識を示したうえで「金融支援は経済の安定を取り戻すとともにパキスタン政府の一貫した政策を通じてさまざまな問題に対処する機会を提供することになる」というコメントを発表しました。』