ロシア、極東での防衛力強化 米国や日本をけん制
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR22C8C0S3A320C2000000/
『ロシアのショイグ国防相は22日、極東地域の防衛力を強化する方針を示した。千島列島北部の島に地対艦ミサイルを配備するほか、極東地域を担当する部隊を増強する。ウクライナ侵攻などを巡って対立する米国や同盟関係にある日本をけん制する狙いとみられる。
インタファクス通信などによると、ショイグ氏は22日開いた会合で、千島列島北部のパラムシル(幌筵)島で「2022年12月から新型地対艦ミサイル『バスチオン』が…
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『ショイグ氏は22日開いた会合で、千島列島北部のパラムシル(幌筵)島で「2022年12月から新型地対艦ミサイル『バスチオン』が配備された」と述べた。バスチオンの射程は最大500キロメートルとされ、軍事的な要衝であるオホーツク海の防衛強化を視野に入れる。
ショイグ氏は「ロシアと中国を封じ込めるため、米国はアジア太平洋地域における軍事的な存在感を著しく高めている」と米国の動向に懸念を示した。
極東地域を含む東部軍管区について22年は原子力潜水艦や戦闘機などの配備を進めたことを明らかにした。「23年は軍事インフラ施設の建設や部隊への最新兵器の供給などを進める必要がある」とも述べ、防衛力を一段と強化する考えを強調した。
ロシアのプーチン大統領はモスクワを訪れた中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席と21日に首脳会談を開催した。会談後に発表した共同声明では対米国での結束を誇示する項目が目立ち、米主導の世界秩序に反発して「多極化世界」の確立を掲げた。
声明では日本についても触れた。東日本大震災の津波被害で炉心溶融(メルトダウン)を起こした東京電力福島第1原子力発電所で、冷却水から主な放射性物質を取り除いた処理水を海洋放出する計画について「重大な懸念を表明する」と指摘した。』