【田村秀男のお金は知っている】「新型ウイルス、経済への衝撃」にだまされるな! 災厄自体は一過性、騒ぎが収まると個人消費は上昇に転じる
https://www.sankei.com/premium/news/200208/prm2002080005-n1.html

『参考になるのは、SARS流行時の香港と広東省の経済動向だ。グラフはSARSの流行前から消滅時にかけての香港の個人消費と広東省の省内総生産(GDP)の前年同期比の増減率推移である。香港では、ふだんは喧騒に包まれている繁華街に出かける人の数が少なくなったと聞いた。広東省は上海など長江下流域と並ぶ「世界の工場」地帯で、生産基地が集積している。
香港の個人消費は、SARS発症前の01年後半から前年比マイナスに落ち込んでいる。これは米国発のドットコム・バブル崩壊の余波と9・11米中枢同時テロを受けた米国のカネ、モノ、人への移動制限による影響のようだ。
低調な消費トレンドが、SARSの衝撃で03年半ばにかけて下落に加速がかかった。しかし、SARS騒ぎが収まると、個人消費は猛烈な勢いで上昇に転じた。
対照的に広東省の生産はSARSの影響が皆無のように見える。むしろ、流行時の02年秋以降から生産は目覚ましい上昇基調に転じている。』
『今回への教訓はシンプルだ。本来、景気は循環軌道を描くわけで、基調が問題なのだ。弱くなっているときに新型ウイルスという経済外の災厄に国民や市民、企業が巻き込まれても、災厄自体は一過性で、基本的な景気のサイクル軌道が破壊されることはない。』
『今回への教訓はシンプルだ。本来、景気は循環軌道を描くわけで、基調が問題なのだ。弱くなっているときに新型ウイルスという経済外の災厄に国民や市民、企業が巻き込まれても、災厄自体は一過性で、基本的な景気のサイクル軌道が破壊されることはない。』
『もちろん、新型ウイルスが猛威を振るう期間が長期化すれば話は別だ。置くべき焦点は経済政策の失敗だ。日本の場合、デフレ下での消費税増税を繰り返し、新型ウイルス以前から個人消費を押し下げている。この災厄は人災なのだ。今後確実視されるマイナス成長を新型ウイルスのせいにするような政府御用の論調にだまされるな。(産経新聞特別記者・田村秀男)』
※ しかし、「世界恐慌並み、となる可能性がある!」との論も、よく聞くところだな…。
※ そこで、「世界恐慌」について、ちょっと情報を集めた…。
世界恐慌の原因
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%96%E7%95%8C%E6%81%90%E6%85%8C%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0
※ 画像は、上記のサイトからキャプチャした…。




※ 「銀行の取り付け騒ぎ」や、「株の大暴落で、ウオール街に、群衆が押しかけ騒ぎ」まで起きたんだな…。「リーマン」どころの話しじゃ、無いな…。
5分で分かる世界恐慌!原因と影響、各国の対応をわかりやすく解説! | 教養も ホンシェルジュ
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4552
『少し時間を戻して、大恐慌が起きる前の1914年から1918年、ヨーロッパを主戦場として第一次世界大戦が勃発していました。戦時中は、それまでヨーロッパで作っていた工業製品や農作物を、アメリカで作るようになります。
余剰分を輸出することで、アメリカの景気は右肩上がりになりました。そして第一次大戦後も、疲弊していたヨーロッパはその役割を担うことができず、アメリカは世界経済の中心であり続けたのです。
1920年代に入ってからはアメリカ国内の都市化が進み、住宅需要、道路整備、自動車産業にも追い風が吹いて、大変な好景気となっていきました。そしてさらにお金を増やそうと、アメリカ企業の株に手を出す人が増えたのです。
この株を買う動きは、アメリカ人の投資家だけでなく、世界中に広がっていきました。戦争で疲弊している国の株を買うよりも、調子の良いアメリカの株を買ったほうが儲かるように思うのは、ある意味当然です。
しかしそのころ、アメリカ国内では、過剰な生産力による「商品の売れ残り」が生じていました。どんどんモノを作っても低所得者は購入することができず、さらにヨーロッパの国々の経済も持ち直してきたため、工業製品も農作物も少しずつ売れなくなっていたのです。
売れない商品をつくる会社の株を持っていても、仕方ありません。
1929年10月24日、後にBlack Thursday(暗黒の木曜日)と呼ばれるようになるこの日、ウォール街のニューヨーク証券取引所で株価の大暴落が起こります。
不安を感じた国民は銀行から預金を引き出し、銀行は倒産。銀行が融資していた企業も倒産、企業に仕事をもらっていた工場も倒産……とドミノ倒しのように影響が広がりました。1日に何人もの自殺者がでて、失業率が25%にまでのぼります。
アメリカはすでに世界経済へ強大な影響力をもっていたため、この大恐慌は世界中を混乱の渦に陥れたのです。』
※ 「世界恐慌」に関しては、経済学的な、専門的な分析も数多くなされている…。しかし、一般人的には、上記程度の説明で十分だ…。


※ 確かに、統計的には、GDPが元の水準に戻るまでには、10年くらいかかったようだ…。「30~40%くらいのマイナス」か…。その状態が、10年も続いたんじゃ、そりゃあ大変だったろう…。「二次大戦」の原因にも、なろうというものだ…。


※ 株価指数の下落状況だ…。大体、「7分の1くらい」になっている…。日経平均で言えば、「2万円」だったものが、「2860円」くらいになった計算だ…。そりゃあ、「先物」や「信用取引」やっていたような人は、「借金が返せなくなって」、「自…」したり、「雲隠れ」したりもするだろう…。
コロナショックは、ブラックマンデー、リーマンショックに近似。日本株は「買い場」と判断(下)
https://media.rakuten-sec.net/articles/-/26027?page=1

※ こういう人が、書いている記事だ…。
『リーマンショックでは、危機発生から最安値まで日経平均は41%下落しました。それでは、今回のコロナショックでも、日経平均は最安値まで41%下がるのでしょうか?もしそうならば、日経平均は1万4,200円まで下落することになります。
私はそこまで下がるとは考えていません。1万6,000円台で下げ止まると予想しています。今日は、そう考える理由を説明します。』
※ ということで、この記事を書いている人も、「大恐慌並み」「リーマンショック並み」には反対の論のようだ…。

※ この「比較のグラフ」が、分かりやすい…。それぞれの「危機発生時の価格を100」として、それから「どのくらい下げたのか」を指数化したものだ…。「コロナ、大暴落の時」は、30%くらい下げたんだな…。

※ リーマンの時の、「下げの波」の様子だ…。「第一波」から、「二波」「三波」「四波」と、4回も「下げの波」が襲ったんだな…。

※ こういう「詳しい原因」の解説は、初めて見た…。非常に、参考になった…。
※ 今は、「アルゴ相場」だから、一定の流れができると、一斉にその「流れ」に引きずられる…。ちょっと立ち止まって、「待てよ…。これで、いいのかな…。」と、「流れに逆行する」立場の人が、出現しにくくなっている…。
※ オレの「個人的見解」を言っておくと、やはり「大恐慌並み」「リーマン並み」とまでは、行かないんじゃないか…。
※ というのは、今回のコロナ禍は、経済の「構造」に問題があって、生じたものじゃ無いからだ…。
※ 確かに、「行動制限」「営業制限」で、大きな影響を受けただろう…。しかし、「感染症は、いつかは収束する。」…。
※ 「収束すれば」、消滅した「需要」も、徐々に戻って行く…。やはり、「人は、生きていかないとならない。」存在で、そのためには、「日々の、経済活動を行っていかないとならない。」存在だからだ…。
※ ただし、「経済への打撃」が長引けば、問題は「経済構造」へと波及して行く…。
※ そこのところを、注意深く、観察していく必要は、あるだろう…。






















