インドを後方支援拠点に 米国防総省報道官
https://www.47news.jp/9493787.html
『【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は22日の記者会見で、インドで米軍の航空機や艦艇の修理を可能にするインフラ整備を進め、「後方支援の拠点にする」と述べた。
ライダー氏は「自由で開かれたインド太平洋」を守るため、二つの巨大な民主主義国家である米印が協力することは「明らかに重要だ」と述べた。』
インドを後方支援拠点に 米国防総省報道官
https://www.47news.jp/9493787.html
『【ワシントン共同】米国防総省のライダー報道官は22日の記者会見で、インドで米軍の航空機や艦艇の修理を可能にするインフラ整備を進め、「後方支援の拠点にする」と述べた。
ライダー氏は「自由で開かれたインド太平洋」を守るため、二つの巨大な民主主義国家である米印が協力することは「明らかに重要だ」と述べた。』
カンボジア与党、幹部子女が相次ぎ出馬 下院選まで1カ月
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM180KS0Y3A610C2000000/
『【ハノイ=新田祐司】7月23日に予定するカンボジア国民議会選挙(下院選)まで1カ月となった。与党「カンボジア人民党」の幹部が子女を相次いで出馬させ、世代交代の布石を打つ。フン・セン首相(70)らは子世代の政権運営に影響力を残し、強権的な体制を維持する可能性がある。経済成長を優先して中国寄りの外交姿勢を続けるかが焦点となる。
カンボジアの下院選は5年に1回で、18年の前回選挙は人民党が全125議席…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
米がインドに無人航空機 首脳会談、安保協力を拡大
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22E300S3A620C2000000/
『【ワシントン=中村亮】バイデン米大統領は22日、ホワイトハウスでインドのモディ首相と会談した。インドが米国から無人航空機を調達したり、戦闘機エンジンを共同生産したりすると合意した。中国の脅威をにらんで安全保障と経済で協力を深める。
バイデン氏は会談後の共同記者会見で米国とインドの関係について「世界で最も重要な関係の一つであり、いまは歴史上で最も強固かつ緊密でダイナミックだ」と言及した。「無限の可能性を持つ将来をともに切り開く」と明言した。
モディ氏も「きょうの対話や重要な決定は我々の包括的かつ国際的な戦略的パートナーシップに新たな章を刻んだ」と指摘。「インドと米国の緊密な防衛協力は互いの信頼と共通の戦略的優先課題を象徴する」と述べた。中国への対処を念頭に置いているとみられる。
共同声明によると、インドは米国から無人航空機シーガーディアン(MQ-9B)を購入する。インド洋や国境付近で情報収集能力を向上させる。インドで組み立て作業を実施し、インドの防衛基盤の強化にもつなげる。
ゼネラル・エレクトリック(GE)と印国営ヒンドゥスタン・エアロノーティクス社は、インド国産戦闘機向けのエンジン製造に関する覚書を結んだ。両首脳は「協調して迅速に前例のない共同生産や技術移転を推進していく」と断言した。
共同声明はロシアによるウクライナ侵攻に関し「途上国などに対する戦争の影響を軽減する取り組みを強化すべきだ」と明記した。ウクライナ国民への人道支援で一致したが、ロシアを批判しなかった。ロシアと関係を維持するインドに配慮した可能性が高い。
両首脳は多国間システムの強化や改革が必要だと訴え、包括的な国連改革を主張した。バイデン氏はインドの国連安全保障理事会の常任理事国入りを支持すると改めて強調した。
バイデン政権は「グローバルサウス」と呼ばれる新興・途上国の代表格であるインドの国際社会での役割拡大を後押ししている。
海洋安保協力も声明に盛った。東シナ海と南シナ海に触れ、航行や飛行の自由が重要だと言及した。モディ氏が立ち上げたインド洋の海洋安保を話し合う枠組み「インド太平洋海洋イニシアチブ」に米国が参加する。
【関連記事】
・米、現実路線のインド首相厚遇 一部議員は議会演説欠席
・インド首相「米印連携が21世紀を決める」 米議会演説
・米国とインド、打算の接近 首脳会談で防衛協力合意へ
・米国企業、インド投資に軸足 供給網を中国からシフトも
ニュースレター登録
多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
柯 隆のアバター
柯 隆
東京財団政策研究所 主席研究員
コメントメニュー
分析・考察
国際政治はまさに合従連衡のゲームである。インドは八方美人のような巧妙な外交を展開する。
民主主義の国とは、自分が民主主義で仲間と演出する。
中ロとはBRICSの一員として付き合う。
ウクライナ戦争が勃発して、インドはぎょふの利を得ている。ロシアから大量の石油と天然ガスを輸入している。まるで正義感のない国のようにみえる。
いざというとき、インドがほんとうに頼れる国か、疑わざるを得ない
2023年6月23日 6:41』
米、現実路線のインド首相厚遇 一部議員は議会演説欠席
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN22DLF0S3A620C2000000/
『バイデン米大統領は22日、インドのモディ首相を国賓としてホワイトハウスに迎え、米印首脳会談に臨んだ。歓迎式典ではハリス副大統領をはじめ約7000人のインド系住民をホワイトハウス南庭に集め、厚遇を演出した。一方でインドの人権状況を懸念する声はくすぶり、一部の米議員はモディ氏の議会演説を欠席すると表明した。
「モディ!モディ!米国万歳!」。モディ氏が到着するとインド系住民の歓声がホワイトハウスの南庭…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『多様な観点からニュースを考える
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
蛯原健のアバター
蛯原健
リブライトパートナーズ 代表パートナー
別の視点
米国の待遇はもとより、このようにインドの事がトップニュースになるほどに日本のメディアひいては日本人のインドに対する関心の高まりに隔世の感を覚えます。
数年前まではあり得ない事でした。その時点で既に今日のインドの姿、つまりは人口で世界1位、経済で世界トップ5ないしそれ以上となり地政学的にも極めて重要な地位につく事はほぼ確定的であったにも関わらず、ほとんど注目は浴びていなかった。
やはり人間は実際に事が起きないと理解し難いという好例と感じます。
2023年6月23日 7:47 』
米国とインド、打算の接近 首脳会談で防衛協力合意へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM21C8V0R20C23A6000000/
『【ニューデリー=岩城聡、ワシントン=中村亮】インドのモディ首相は22日、米ホワイトハウスでバイデン大統領と会談した。戦闘機エンジンを共同生産し、米軍艦の補修拠点をインドで増やす。両国は中国と対立関係にある。インドを自陣に引き込みたい米国と、ロシアのウクライナ侵攻を機に武器調達先の多様化を狙うインドの思惑が一致した。
モディ氏は国賓として米国を訪れている。22日は首脳会談後に共同記者会見に臨む。…
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。』
『~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和五年(2023) 6月23日(金曜日)
通巻第7806号
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ドイツのナショナルアイデンティティは蒸発したらしい
ゲルマンの国は多国籍の労働構造、政治目標は雲散霧消
****************************************
アメリカが「WASP」の国だったのはいつ頃までか?
白人比率はかろうじて過半だが、黒人、ヒスパニック、アジア系移民が急増して、70年代後半から本格化したアファーマティブアクションが雇用関係を複雑化し、アングロサクソン優位は遠い昔話。いまでは『白人原罪論』が蔓延り、価値観は「多様化」した、というより分裂による大混乱に陥った。
プロテスタントは十数の派閥が別れてまとまりがなく、逆に少数派だったカソリックが政治の主導権を握る。過去の歴史を否定するキャンセルカルチャーは英雄や歴代大統領の像を引き倒した。
これは戦後日本の自虐史観と酷似するものの、日本の場合はWGIPが存在して計画的陰謀的に日本人の歴史を改竄し、日本人を洗脳した。米国の場合、歴史観を改竄し、おかしな史観を植え付けたのは誰なのか。
いろいろと考えるに源流は二段階革命を唱えるフランクフルト学派に行き着く。
ドイツはすべてをナチスの所為だとしドイツ国民は欺されていたのだという詭弁で戦後を乗り切ったが、気がつけばナショナリズムが完全に否定されていた。
ドイツが嘗てナチズムを生んだ国、世界を相手に闘った国だったという歴史を、現在のドイツでは認識できないことになった。ドイツ人口は8440万人、このうち外国人が1230万人となった。じつに15%が外国人!
内訳はトルコ人が134万人(敗戦後、男子が急減し労働人口が不足したため、トルコから労働者をかき集めた。その末裔が増殖した)。
ついでウクライナ人が105万人。人道支援のため受け入れたが、宿、食糧、福祉などで支援疲れが顕著である。かれらは居候をつづけるだろう。
三番目が88万人のシリア難民。これもトルコが西側諸国に難民支援をシェアすべきとして、難民を送り出したからだ。それでもトルコには370万人のシリア難民を抱え込む。
嘗てドイツはものづくりに優れ工業機械、自動車で世界に冠たる製鉄技術や鉄道、鉱山技術などもあった。フォルクスワーゲンもベンツもBMWの世界のベストセラーだが、ハイブリッドでトヨタに追い越され、EVでは中国の猛追。ドイツ銀行はスキャンダル続きとなった。
学校制度も職業訓練をうける学校へ多くが進学した。日本と同様に、この傾向は廃れた。ドイツでも猫も杓子も四年生大學へいくようになる。つまり労働者は外国人に依存しなければならなくなった。
流入した「難民」の多くがイスラム教徒だった。キリスト教文化を相容れない異教徒が様々な摩擦を惹起し、さらには難民による凶悪犯罪が急増し、メディアは伝えなくても国民は日常生活でその脅威を実感している。
▼見捨つるほどのドイツはありや
6月21日、中国の李強首相は初の外遊をドイツとして、ロボット工場などを視察し「技術協力が重要である」などと述べたが、ドイツのメディアから格別の反論はなかった。
ドイツ政治は左派が牛耳り、現在のシュルツ政権は極左過激派の「緑の党」を含む連立であり、その政権の中枢の国防と外交を「緑の党」がしめ(国防相は途中で交代)、過去の主張を忘れて「ロシアと闘う。プーチンを退場させレジュームチェンジが実現するまでウクライナ尾徹底的に支援するのだ」と言っている。ネオコンと殆ど変わらない
国益を問い、ドイツ第一を掲げる『ドイツのための選択肢』はドイツ保守派、穏健派にひろく支持されるものの、なかなか多数を得票できず、また左翼メディアが同党に「極右」のレッテルを貼るため、選挙での躍進は止まった。
ドイツの世論は窮屈な空間を醸し出すようになった。人工的労働構造の多民族国家として、ドイツはこれから効率的な経済運営が可能だろう。おそらく数年以内に日本のGDPを越えるだろう。
だがゲルマンの精神は行方が知れず、グローバリズムが正義と奉(まつ)られ続ける。はたしてそれで良いのか?
◎☆□☆み□☆☆□や☆◎☆□ざ☆□☆◎き☆□☆◎ 』
イスラエル軍が無人機攻撃 西岸パレスチナ人3人死亡
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB22APD0S3A620C2000000/
『【エルサレム=共同】イスラエル軍は21日、占領地ヨルダン川西岸北部のジェニン近郊で武装パレスチナ人3人が乗った車を無人機(ドローン)で攻撃したと発表した。3人は死亡。イスラエル紙ハーレツによると、西岸で軍による標的殺害を目的とした空からの攻撃は第2次インティファーダ(反イスラエル闘争)後、約20年ぶり。イスラエルとパレスチナの衝突は激しさを増している。
パレスチナの過激派「イスラム聖戦」は「純粋な血は無駄にはならず、われわれの戦闘員は同胞のため報復する」との声明を発表した。3人のうち2人はイスラム聖戦のメンバーとみられる。
軍によると、3人はジェニン近くの検問所を銃撃したほか、過去にも多数の銃撃事件に関与した。イスラエルのガラント国防相は「われわれはテロとの戦いで、攻撃的、積極的な手段を取る」と強調した。
対パレスチナ強硬派のネタニヤフ政権が発足した昨年末以降、イスラエルとパレスチナでは衝突が激化。地元メディアによると、今年に入り西岸だけでパレスチナ人130人以上が死亡、イスラエル側では20人以上が犠牲となっている。』
世界の食文化(主要作物の分布と原産地からの伝播)
https://honkawa2.sakura.ne.jp/0430.html


『世界の主要作物である小麦、大麦、コメ、トウモロコシ、ソルガム(モロコシ)、ミレット(トウジンビエ・キビ等)、いも類のうち収穫面積の最も大きなものを図示した。
国や地域によって主たる作物は、様々であるが、それぞれ由来を有している。
(麦類)
ヨーロッパや北アフリカ・西南アジア、またヨーロッパ人の植民を起源とする北米カナダ、南米アルゼンチン、チリ、オセアニアのオーストリアなどでは小麦が主たる作物となっている。これらはおおむねパン食を主とする地域である。
パン食を主とする地域でも米国は、輸出向けを飼料用トウモロコシを中心に世界のトウモロコシの作付の4割、輸出量の6~7割を占めているため、収穫面積も他の作物より多くなっている。
また同じくパン食地域であるが、北欧諸国やスペインでは飼料用に用いられる大麦が一番面積の大きい作物となっている。
麦はイネ科の冬作物一般を指す言葉であるが、冬らしい冬のない熱帯地域では栽培されない。麦作地帯である欧米語地域では、小麦、大麦、ライ麦といった言葉はあるが、麦という言葉はない。
(トウモロコシ)
トウモロコシは原産地(メキシコ、中米)を含む中南米諸国で面積一位の作物となっているほか、東欧南部、アフリカ東南部でも主たる作物となっている。
中南米以外の地域には、新大陸の発見以降、その高いカロリー価値から新たに導入されたものである(表示選択の伝播図参照)。
すなわち、コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)により、種子がスペインにもたらされた後、またたく間にヨーロッパ諸国に広まり、その後、フランス、イタリア、トルコ、西北アフリカに伝わった。アジアへは16世紀半ばから始まり、中国、日本にはポルトガル、あるいはアフリカからチベット経由で伝播、またフィリピン、インドネシアにはスペインより伝えられ、それが東南アジアに広まったという。
アフリカへは戻り奴隷船が、東欧南部バルカン地方へは18世紀にトルコ人がトウモロコシを持ち込んだとも言われる。
(コメ)
コメは西南アジアを除くアジア諸国で主食としての地位を保っている。
中国の北部やインドの西部では小麦やトウモロコシが主となっているが、国全体の平均ではコメが過半という結果となっている(中国とインドの地域別の主要作物マップを図録0431に掲げたので参照)。
この他、アフリカ西南端、マダガスカル、中南米の一部などでもコメが最大の国がある。
人口密度の高い国が多く、世界人口の半分近くがコメを主食としている。
作物のイネと言えば、日本のジャポニカ米やアジアのインディカ米などのアジアイネ(O. sativa)を普通指すが、この他、アフリカ大陸西部のニジェール川周辺で栽培されているアフリカイネ・グラベリマ (O. glaberrima)がある。西アフリカは後にインド、中国へと伝わった雑穀農耕文化のおおもとの起源地であり、アフリカイネも湿生の雑穀としてアジアイネとは独自に栽培植物化されたものとされる(中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」岩波新書、1966)。なおアフリカでも現代ではアジアイネが導入され、半数近くにのぼっており、陸稲と浮き稲は在来種、水田はアジア種が多くなっているという(中尾佐助「農業起源をたずねる旅―ニジェールからナイルへ 」岩波同時代ライブラリー1969)。
同じアフリカでも西アフリカのコメと違ってマダガスカルのコメはアジアから伝わった稲作によるものである(マダガスカルは民族自体がアジアの流れである。図録8130参照)。
コメ地帯の国に低地居住が多い点については図録9060参照。
(ソルガム、ミレット-末尾参考写真参照)
西はアフリカから東はアラビア半島にかけ、サハラ砂漠、アラビア砂漠の南側の諸国は、ソルガム(モロコシ)やミレット(トウジンビエ)といった非常に短い栽培期間で収穫が可能なため乾燥にも強い雑穀が最大の地域となっている。ゴマやササゲ、スイカ、ひょうたん、オクラなどとともにアフリカを起源地としインド、中国へと広がる雑穀農耕文化圏の代表作物とされる(中尾佐助1966)。
中国、日本など元から雑穀がさかんだった地域では、それぞれの植物が別名で呼ばれていたが、麦作地帯では、milletという総称名詞にfoxtail、common、finger、pearl、barnyardといった形容詞をつけて区別する(順にアワ、キビ、シコクビエ、トウジンビエ、ヒエの意味となる)。これは日本で麦に小、大、燕をつけて麦類を区別するのと同じである。
(いも類)
いも類はパプアニューギニアや南洋諸島など、もともと在来民族が主食としていた地域や、アフリカ中部、キューバなどで最大面積となっている(キューバではコメもほぼ同等面積)。
東北地方のいも煮会は、かつて日本が焼畑農耕によるいも類栽培を主としていた時代の名残であると考えられるが、起源地の南方地域ではなおいも類栽培が中心となっている訳である(図録7722、図録7756参照)。
いも類のうち、キャッサバやジャガイモはとうもろこしと同じように中南米原産の作物であり、コロンブスの米大陸発見以降、世界に広がった(表示選択の伝播図参照)
アフリカの熱帯雨林はヤムベルトという根菜農耕文化のエリアが成立しており(東南アジアから伝わったとも)、奴隷貿易を通じてブラジルから伝来したマニオク(キャッサバ、タピオカ原料)を加えてイモとバナナの食文化が根強い。
ヤムベルトと重なる西アフリカの海岸部はアーボリカルチャー、ないしミックスト・プランテーションの地域であり、アブラヤシ、カポック、バナナなどの果樹園に地表作物や蔓性作物としてヤムイモ、ウリなどを植えた立体的な土地利用で高い生産力を誇り、人口密度も高いという(中尾佐助「現代文明ふたつの源流―照葉樹林文化・硬葉樹林文化」朝日選書、1978年)。
(2004年10月25日収録、10月31日コメント拡充、2008年5月26日更新、6月2日コメのコメント・中国作物地図追加、6月11日ミレットの訳をキビというよりトウジンビエに変更、その他加筆、2009年7月8日中国の地域別主要作物地図をインドの地域別主要作物地図と一緒にして新たに設けた図録0431に移動、2010年3月12日コメント追加、2012年6月26日穀物写真追加、2022年1月28日主要作物伝播図追加、コメント補訂)』
世界各国の主たる作物
https://honkawa2.sakura.ne.jp/0430.html


『世界の主要作物である小麦、大麦、コメ、トウモロコシ、ソルガム(モロコシ)、ミレット(トウジンビエ・キビ等)、いも類のうち収穫面積の最も大きなものを図示した。
国や地域によって主たる作物は、様々であるが、それぞれ由来を有している。
(麦類)
ヨーロッパや北アフリカ・西南アジア、またヨーロッパ人の植民を起源とする北米カナダ、南米アルゼンチン、チリ、オセアニアのオーストリアなどでは小麦が主たる作物となっている。これらはおおむねパン食を主とする地域である。
パン食を主とする地域でも米国は、輸出向けを飼料用トウモロコシを中心に世界のトウモロコシの作付の4割、輸出量の6~7割を占めているため、収穫面積も他の作物より多くなっている。
また同じくパン食地域であるが、北欧諸国やスペインでは飼料用に用いられる大麦が一番面積の大きい作物となっている。
麦はイネ科の冬作物一般を指す言葉であるが、冬らしい冬のない熱帯地域では栽培されない。麦作地帯である欧米語地域では、小麦、大麦、ライ麦といった言葉はあるが、麦という言葉はない。
(トウモロコシ)
トウモロコシは原産地(メキシコ、中米)を含む中南米諸国で面積一位の作物となっているほか、東欧南部、アフリカ東南部でも主たる作物となっている。
中南米以外の地域には、新大陸の発見以降、その高いカロリー価値から新たに導入されたものである(表示選択の伝播図参照)。
すなわち、コロンブスのアメリカ大陸発見(1492年)により、種子がスペインにもたらされた後、またたく間にヨーロッパ諸国に広まり、その後、フランス、イタリア、トルコ、西北アフリカに伝わった。アジアへは16世紀半ばから始まり、中国、日本にはポルトガル、あるいはアフリカからチベット経由で伝播、またフィリピン、インドネシアにはスペインより伝えられ、それが東南アジアに広まったという。
アフリカへは戻り奴隷船が、東欧南部バルカン地方へは18世紀にトルコ人がトウモロコシを持ち込んだとも言われる。
(コメ)
コメは西南アジアを除くアジア諸国で主食としての地位を保っている。
中国の北部やインドの西部では小麦やトウモロコシが主となっているが、国全体の平均ではコメが過半という結果となっている(中国とインドの地域別の主要作物マップを図録0431に掲げたので参照)。
この他、アフリカ西南端、マダガスカル、中南米の一部などでもコメが最大の国がある。
人口密度の高い国が多く、世界人口の半分近くがコメを主食としている。
作物のイネと言えば、日本のジャポニカ米やアジアのインディカ米などのアジアイネ(O. sativa)を普通指すが、この他、アフリカ大陸西部のニジェール川周辺で栽培されているアフリカイネ・グラベリマ (O. glaberrima)がある。西アフリカは後にインド、中国へと伝わった雑穀農耕文化のおおもとの起源地であり、アフリカイネも湿生の雑穀としてアジアイネとは独自に栽培植物化されたものとされる(中尾佐助「栽培植物と農耕の起源」岩波新書、1966)。なおアフリカでも現代ではアジアイネが導入され、半数近くにのぼっており、陸稲と浮き稲は在来種、水田はアジア種が多くなっているという(中尾佐助「農業起源をたずねる旅―ニジェールからナイルへ 」岩波同時代ライブラリー1969)。
同じアフリカでも西アフリカのコメと違ってマダガスカルのコメはアジアから伝わった稲作によるものである(マダガスカルは民族自体がアジアの流れである。図録8130参照)。
コメ地帯の国に低地居住が多い点については図録9060参照。
(ソルガム、ミレット-末尾参考写真参照)
西はアフリカから東はアラビア半島にかけ、サハラ砂漠、アラビア砂漠の南側の諸国は、ソルガム(モロコシ)やミレット(トウジンビエ)といった非常に短い栽培期間で収穫が可能なため乾燥にも強い雑穀が最大の地域となっている。ゴマやササゲ、スイカ、ひょうたん、オクラなどとともにアフリカを起源地としインド、中国へと広がる雑穀農耕文化圏の代表作物とされる(中尾佐助1966)。
中国、日本など元から雑穀がさかんだった地域では、それぞれの植物が別名で呼ばれていたが、麦作地帯では、milletという総称名詞にfoxtail、common、finger、pearl、barnyardといった形容詞をつけて区別する(順にアワ、キビ、シコクビエ、トウジンビエ、ヒエの意味となる)。これは日本で麦に小、大、燕をつけて麦類を区別するのと同じである。
(いも類)
いも類はパプアニューギニアや南洋諸島など、もともと在来民族が主食としていた地域や、アフリカ中部、キューバなどで最大面積となっている(キューバではコメもほぼ同等面積)。
東北地方のいも煮会は、かつて日本が焼畑農耕によるいも類栽培を主としていた時代の名残であると考えられるが、起源地の南方地域ではなおいも類栽培が中心となっている訳である(図録7722、図録7756参照)。
いも類のうち、キャッサバやジャガイモはとうもろこしと同じように中南米原産の作物であり、コロンブスの米大陸発見以降、世界に広がった(表示選択の伝播図参照)
アフリカの熱帯雨林はヤムベルトという根菜農耕文化のエリアが成立しており(東南アジアから伝わったとも)、奴隷貿易を通じてブラジルから伝来したマニオク(キャッサバ、タピオカ原料)を加えてイモとバナナの食文化が根強い。
ヤムベルトと重なる西アフリカの海岸部はアーボリカルチャー、ないしミックスト・プランテーションの地域であり、アブラヤシ、カポック、バナナなどの果樹園に地表作物や蔓性作物としてヤムイモ、ウリなどを植えた立体的な土地利用で高い生産力を誇り、人口密度も高いという(中尾佐助「現代文明ふたつの源流―照葉樹林文化・硬葉樹林文化」朝日選書、1978年)。
(2004年10月25日収録、10月31日コメント拡充、2008年5月26日更新、6月2日コメのコメント・中国作物地図追加、6月11日ミレットの訳をキビというよりトウジンビエに変更、その他加筆、2009年7月8日中国の地域別主要作物地図をインドの地域別主要作物地図と一緒にして新たに設けた図録0431に移動、2010年3月12日コメント追加、2012年6月26日穀物写真追加、2022年1月28日主要作物伝播図追加、コメント補訂)』
米、スウェーデンのNATO加盟促す 「トルコは批准を」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB221VI0S3A620C2000000/
『【ワシントン=共同】ブリンケン米国務長官はウクライナ復興会議が開かれたロンドンで21日、トルコの外相に今月就任したばかりのフィダン氏と会談した。ロシアがウクライナ侵攻を続ける中、北大西洋条約機構(NATO)の結束が重要だと強調し、スウェーデンの加盟をトルコが直ちに批准するよう促した。
スウェーデン加盟はトルコとハンガリーが未批准で、7月のNATO首脳会議までに手続きが完了するかどうかが焦点。
トルコは「テロリスト」と見なすクルド系住民らの身柄引き渡しをスウェーデンが拒んでいると批判している。米国からF16戦闘機の売却承認を引き出すための駆け引きだとの見方もある。
トルコは侵攻に反対する一方、欧米の対ロ制裁に参加せず、ウクライナ、ロシア両国と良好な関係を維持している。ブリンケン氏は、ウクライナ産穀物の黒海を通じた輸出合意で国連と共に仲介役を果たしてきたトルコの取り組みを歓迎した。
【関連記事】スウェーデンのNATO加盟、トルコと協議継続へ 』