カテゴリー: 世界情勢
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大国が衛星国を守らないのであれば、核が拡散するだろう。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/36287535.html『20253月1
どうやら、ゼレンスキー大統領とトランプ大統領の会談は、白熱した口論になり、ほぼ合意されていたとされるウクライナの鉱物資源の取引についても、先行きが不安になってきました。合意文書への署名も保留になったようです。このまま、合意されずに終わるかどうか判りませんが、ウクライナ側に切れるカードが無いので、両大統領の不和とは別に、この交渉は進むかも知れません。
ウクライナ侵攻で明確になったのは、ロシアもアメリカも、都合が悪い時には、安全保障が、まったくアテにならないという事を、自らの行いで証明してしまった事です。ロシアは、自ら仕掛けた戦争に忙しくて、その間に起きた調停中のナゴルノ・カラバフ紛争において、約束した軍事支援を行えず、アルメニアがアゼルバイジャンに敗北する形で、領土を獲られました。これにより、アルメニアは、ロシア主導の集団安全保障条約機構(CSTO)を離脱し、EUへ加盟申請を出すという事態になっています。
ウクライナに関して言えば、ロシア・イギリス・アメリカが、核兵器の廃棄と引き換えに、国家の安全保障を与えるとする覚書を締結したにも関わらず、ロシアが攻めてきて、アメリカが政権交代で手を引くという結果になっています。ブダペスト覚書ですね。結果的には、核兵器を手放すべきではなかったという事になります。ただ、核兵器というのは、非常に維持費もかかるので、ソ連崩壊で独立したウクライナに維持できる体力があったかと言えば、非常に怪しく、持っていたら財政的に負担が大きすぎたという実情もあります。
この結果、今後の世界では、「核兵器は、持てるなら持つべき。そして、何を言われても手放してはいけない。大国の言う事など、信じるな」という事が、常識になる可能性が高いです。ここまで、中国が出てきていませんが、表沙汰になっていないだけで、裏では、相当にやらかしていると思います。北朝鮮の金正恩氏が、「中国人は嘘つき」「在韓米軍は中国牽制に必要」などいう言葉を口にしていたと、ポンペオ氏の回顧録で記述されています。実際、北朝鮮の中国離れは急速に進んでいて、その代わりとしてロシアに接近しています。何かしらの「事」が両者の間にあったのでしょうね。
トランプ氏が欧州の損切りムーブに出た事で、フランスの核兵器をドイツに配備する話も出ています。威嚇しておかないと、ロシアが何を約束しても、守るとは信じていない証ですね。というわけで、大国は身軽になる代わりに、その技術がある国にとっては、安全保障の最優先事項として、核保有が選択肢に上る事になります。原子炉が発電施設として、多くの国で導入されているので、原料のプルトニウムは、比較的簡単に手に入るのですよね。問題は、濃縮と兵器に安全に組み込んで爆発させる技術になります。ロケット技術も必要なんですね。なので、北朝鮮でも必死に実験を繰り返しています。良く簡単に作れるような事を言われる事がありますが、兵器として実用性を持たせるには、それなりの開発期間が必要です。また、自国に放射能汚染を出さずに安全に維持・保管するだけで、かなりの費用が必要です。核兵器って、金食い虫なんですよ。
何を約束しても、その時の状況で反故にされるのであれば、可能な限り自分で守るしかなく、それには強力な武器を持つしかないというのは、当然ながら、たどり着く結論です。小型の戦術核兵器であったとしても、それが戦場で示す破壊力は、絶大です。今回の件で明らかなように、戦争になれば、平気で民間人の住む市街地へミサイルを打ち込んできます。約束・協定など言葉は意味を持ちません。
毎回、日本の首相がアメリカの大統領と会談する度に、儀式のように領土の安全保障の確認が行われますが、今回の事で判るように、その時にアメリカが約束を履行してくれるとは限らないという事です。その時のアメリカの都合もありますが、その大国としての能力を、アメリカが保有しているとは限らないという事もあります。毎回、尖閣諸島のような領土の保全を、アメリカが安全保障に含めるかどうかの確認がされて、中国が噛みつくという外交劇が繰り広げられていますが、それが茶番と化す前哨戦がウクライナ侵攻かも知れません。』
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都合の良い健忘症。アメリカ流恫喝外交。
http://blog.livedoor.jp/goldentail/archives/36282259.html『20252月28
先日、ゼレンスキー大統領を「独裁者」呼ばわりしたトランプ大統領ですが、「私が、そんな事を言ったなんて信じられない」とか言っているようです。これが、中国とは一味違う、アメリカの恫喝外交ですね。トランプ大統領が、ありもしない数字を持ち出して、適当な強弁をする時がありますが、あれ、バカだからやっているというよりは、どう思われようと予定した結果をディールで出す為のテクニックです。相手を怒らせるというのも、ディールの時には良く使われます。冷静な判断を、できなくする為です。特に、トランプ大統領の場合、相手の生殺与奪を握っている時には、こういう手を多用します。絶対的に自分の優位が揺るがない確証があるからです。そして、最大限の譲歩を引き出す。
ゼレンスキー大統領に暴言を吐いて、ウクライナの鉱物資源の協定にサインさせる圧力をかける、ちょっと前に、等しくロシアのプーチン氏に対しても、やはり恫喝をかけています。「すぐに、このバカげた戦争を止めろ。でないと、ロシアがアメリカに輸出している全てのものに高い関税をかけるぞ」と、関税を武器にして、さらなる経済制裁をチラつかせています。エネルギー施設が、ウクライナからのドローン空爆で、次々と破壊されている中で、これは普段とは言葉の威力が違います。つまり、トランプ大統領は、アメリカの利権を確保しつつ、停戦という公約を実現したいだけです。なので、ここに外交的な取引という政治家が見てしまいがちなフィルターは無いと思います。で、大義が大事なら、ユーラシア大陸の事だから、EUが自分の金で気が済むまでヤレという事ですね。アメリカは、損切りして手を引くという事です。
旧ソ連と共産主義対資本主義で戦っていた時からすると、まったく信じられないような無関心さですが、やはり時代は変ったのです。共産主義国とは言っても、もう経済の仕組みは、こちらがドン引きするくらいの拝金主義になっています。中国なんか、残っているのは体制だけです。しかも、公職が賄賂で売り買いされるぐらい、軍も役所も腐っています。賃金未払で抗議デモをすれば、警察が潰しにきます。労働者の国は、どこに行ったのでしょうか? なので、ここで、思想や大義を持ち出して、交渉で扱う気が、少なくてもトランプ氏には微塵も無いという事です。ディールで結果を出す。それだけが、関心事です。国連なんか、彼からすると金魚のフンみたいなものでしょう。
今のところ、トランプ氏の交渉カードの中で、絶大な影響力を行使しているのが、「関税」です。これを切られると、中国もロシアもEUも困ります。外国との交渉にも使えるのですが、不当な障壁への制裁として関税をかけたという建付けで、トランプ大統領の本来の内政である「アメリカ製造業の復活」という目的にも沿っています。関税で外国の工場で製造した方が安いという環境が崩れると、アメリカ国内へ投資が逆流してきて、雇用も生まれるからです。それを、外国の責任にして、「やむを得ず関税を上げた」アピールで、国内世論を抑え込む気です。一時的にインフレになるので、罪を押し付ける相手が必要なのですよね。
とにかく、トランプ大統領的には、歩行が困難になる程に足腰が弱っているのに、化粧と衣服に金をかけて、見た目だけで商売するアメリカの国内産業をリハビリしたいと思っています。そこに、アメリカの貧困問題の本質があり、製造業を建て直さないと、やがて衰弱死すると思っているようです。アメリカの優良企業の株価を指数化したナスダックやニューヨーク・ダウは好況ですが、アメリカの鉄道やトラックの物流から見る資材の移動を観測すると、右肩下がりでアメリカの製造業が衰退しているのが判ります。つまり、アメリカ全体は経済が借金頼みの砂の城になりつつあります。国も企業も個人も、過去に類をみない莫大な借金を抱えて、既に滞納率も過去最高になっています。その中で貧富の差が広がり、持てる者と持てない者の分断が先鋭化しています。
ただ、このスタンド・プレイを笑顔で歓迎している国ばかりではなく、未来に禍根を残しながらの外交になります。私は、そう遠く無い将来、手痛いしっぺ返しを食らうと予想しています。』
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「どうしてスーツを着てない?」との米側の発言
https://1qazxsw2.cocolog-nifty.com/blog/2025/02/post-ff687c.html『2025年3月 1日 (土)
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« 2022年からのウクライナ侵攻がトランプの介入で一気に動き出しているけど本当に終わるのだろうか | トップページ2025年3月 1日 (土)
「どうしてスーツを着てない?」との米側の発言
ーー以下「u-1news25/3/1」より抜粋編集トランプ大統領とゼレンスキー大統領が激しい口論の末に喧嘩別れ、会談後の共同記者会見も……
1:名無しさん
ロアネア@最多情報源バズニュース
@roaneatan·フォローする
トランプ大統領とゼレンスキー大統領の会談
「どうしてスーツを着てない?」との米側の発言や、途中から激しい口論になりトランプも「あなたは数百万人の命を使い賭けをしてる。この国に敬意を欠いている」「あなたたちにカードはない」と非難し、会談後の共同会見も中止アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領がホワイトハウスで会談し、外交姿勢などをめぐって激しい口論となりました。ホワイトハウスによりますと、双方は当初予定していた鉱物資源の権益をめぐる合意文書への署名には至りませんでした。トランプ大統領と会談したゼレンスキー大統領は、日本時間の午前3時40分過ぎ、車に乗り込みホワイトハウスをあとにしました。記者団からの質問には答えませんでした。当初の予定ではトランプ大統領と昼食をとったあと、共同記者会見を行うことになっていました。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250228/k10014735961000.html
https://i.imgur.com/WaVYr9M.jpeg24:名無しさん
つべでライブ見てた おもしれーな両方ともテレビ屋だわw25:名無しさん
アメリカ敵に回していいのか29:名無しさん
共同記者会見中止wーー
33:名無しさん
トランプのほうが何枚も上手だなゼレンスキーは芸人じゃなかったのか?38:名無しさん
33
あいつはもともと芸能事務所の社長や34:名無しさん
普通に米に亡命と思ってた (´д`|||) どーすんの?ーー
39:名無しさん
途中から「いい加減スーツ着てこいよ」とか全然関係ない悪口言ってたな49:名無しさん
トランプはゼレンスキーに全責任を負わせたいだな50:名無しさん
停戦しないで帰る場所あると思ってんのかね 国民の不満が爆発するぞーー
64:名無しさん
一国の代表はあれくらい言えなきゃダメよヴァンスさんも同席なのね次期大統領候補として育成してるね68:名無しさん
ヴァンスってもともと反トランプだったんだろ権力のためならここまで狂えるんだな78:名無しさん
無駄金は使わないと言いながらイスラエルにはいくらでも援助するんだよなーー
102:名無しさん
とりあえず休憩の時間だ 双方、落ち着いて戻ってきなさい このディールは、どうせ長くなるんだよ 売り言葉に買い言葉位出てくる。一々気にしていたらきりがない112:名無しさん
ワシントンは14時だ休憩にちょうどいいだろうとにかく休憩し、頭を冷やして戻ってくるように125:名無しさん
しかしトップ会談をオープンでやるっておもろいな 事務方が既に方向性決めて形骸化してるのかと思ったらこんな交渉でもない互いの言いたいこと言うだけだもんな説得もクソもないやんーー
164:名無しさん
ウクライナを支援する国はどれぐらいあるんやろ今までウクライナが戦えてたのはウクライナが強いわけでもロシアが弱いわけでもないよね184:名無しさん
トランプは大統領になったら1月で戦争終わらせるんじゃなかったのか?193:名無しさん
武力による領土の拡大を認める結果こそ大戦の引金になりそうだけどなーー
221:名無しさん
通訳なしか ゼレンスキー英語ペラペラ しかし通訳ありなら口論にはなりにくいから良し悪しだな266:名無しさん
国のトップ同士が口喧嘩ってガキかよ270:名無しさん
おお…もう… -
停戦交渉で虚無感広がるウクライナ国民、米国の支援ないと戦えない…トランプ・プーチン交渉で〝居場所〟失うゼレンスキー
https://wedge.ismedia.jp/articles/-/36789『トランプ・プーチン交渉で〝居場所〟失うゼレンスキー
佐藤俊介( 経済ジャーナリスト)
印刷画面
normallarge米国のトランプ政権が強行するロシア寄りの停戦交渉の進展に、ウクライナの人々が強い虚無感に襲われている。十倍の戦力差があるとされたロシアの猛攻に3年もの間耐えたウクライナだが、欧州全体に匹敵する軍事支援を提供した米国が支援を放棄し、ドローン兵器を操ってきたスターリンクによるインターネット網が遮断されれば、ロシアに抵抗し続けられる術はない。
(~UserGI15632523/gettyimages・dvids)
トランプ氏の主張とは異なり、人々のゼレンスキーに対する支持は依然高いとされるが、前線で脱走が相次ぐ中、さらなる士気の低下は必至だ。ウクライナ国内では、バイデン政権下の対ウクライナ協調が「幻想であった」との声が上がっている。
私たちは夢を見ていた
「バイデン政権は、米国はウクライナを必要なだけ助けると言い続けた。その言葉は甘美だった。しかし、現実はすべてが異なっていたのだ。そして私たちは、そのような甘い言葉に騙され続けることを甘んじて受け入れていたのも事実だった」
トランプ政権のマルコ・ルビオ国務長官とロシアのラブロフ外相が2月18日、サウジアラビアの首都リヤドで直接協議を行った直後、あるウクライナの旧知の大学教授はSNSにそう書き記した。事態を正しく分析する彼の言葉だけに、その響きは痛切だった。
彼は続けた。
「ゼレンスキーやその周辺の政権幹部らが今回のような事態に陥った〝理由〟だったのではない。彼らは、私たちのそのような意識が生み出した〝結果〟だったのだ。責任は彼にではなく、私たちすべてにある」
今回の侵攻に、ロシアに非があることは言うまでもない。ただ、その帰結として現在起きている事象を彼は、淡々と説明していた。
「私たちは3年間もの間、世界が私たちを支援してくれ、それが永続するという幻想の中に生きてきた。しかし、残酷な現実を突きつけられる時は近づいている」』
『ウクライナ抜きで進む一方的な交渉
トランプ政権はすでにその発足以前から、プーチン政権に水面下でアプローチし、「政権発足から24時間以内にロシアとウクライナの停戦を実現させる」との目標に向け動いていたことは間違いない。政権幹部となる人物らは昨秋ごろには、ウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を「一定期間凍結させる」との内容をロシア側に打診していたとみられる。ただ、ロシアのプーチン政権は「10年NATO加盟が凍結されることが、何の差を生むのか」と一蹴した。
そのため当初の計画は崩れたが、大統領となったトランプ氏には、対露交渉を緩める考えはなかった。2月上旬に、ロシアで懲役中だった米国人教師が釈放されたことを「重要な一歩」だと位置付けて、一気に交渉を加速。12日にプーチン氏と電話会談し、18日には、欧州やウクライナを無視する格好でサウジアラビアの首都リヤドでロシアのラブロフ外相と米国のルビオ国務長官がウクライナ、欧州連合(EU)抜きで会談し、高官級による交渉を加速することで合意した。
トランプ政権は一方で、ウクライナに対し、同国の5000億ドル規模のレアアース(希土類)の開発利権を支援の対価として要求し、交渉を開始。見返りとなる安全保障供与が示されなかったことから、ウクライナ側は拒否したが、ゼレンスキー大統領が28日に訪米し交渉を進めるもようだ。
トランプ政権はまた、紛争終結後に欧州がウクライナに駐留軍を出すことには反対しないとした。ウクライナの戦後の安全保障を、欧州側に一方的に押し付けた格好だ。
米側の提案をゼレンスキー氏が拒否する姿勢を示すと、今度は同氏を「選挙によって選ばれていない独裁者だ」と断じ、根拠もなく「彼の支持率は4%に落ち込んでいる」と言い切った。さらにゼレンスキー氏こそが「和平交渉を困難にしている」とし、ロシアが望めば「ウクライナ全土を占領できるだろう」と断言した。
嘘と矛盾
トランプ氏の一連の発言には当然、多くの嘘と矛盾が含まれている。
言うまでもなく、2022年2月24日にウクライナに全面攻撃を仕掛け、多くの民間人を殺し、おびただしい惨劇を引き起こしてきたのはロシアだ。さらに戦争は、実質的には14年3月のロシアによるウクライナ南部クリミア半島の併合と、同国東部への、あからさまな軍事介入、不安定化のプロセスから始まっている。その後、東部では戦闘が激化し多くの民間人が双方の攻撃の犠牲となったが、その引き金を引いたのはロシアであることは疑いようがない。
さらに、ゼレンスキー氏の支持率が4%というのも明らかに嘘だ。キーウ国際社会学研究所(KIIS)が今年2月4~9日に実施した、被占領地域を除くウクライナ全土の1000人に対して実施した電話調査の結果では、ゼレンスキー氏の行動を「信頼する」と答えた回答は全体の57%にのぼった。』
『同氏の支持率は戦争開始直後に9割あり、その値は減少していたものの、依然として多くの人々が同氏を支持しているのが事実だ。ウクライナ国内では、仮に今大統領選挙を実施すれば、国民的に人気が高いザルジニー元ウクライナ軍総司令官が出馬しない限り、ゼレンスキー氏が再選するとの見方が強い。トランプ氏が主張する4%という数字は、根拠がないのが実情だ。
矛盾した構図
しかし、重要なのは彼の発言の細部が正しいかどうかではない。決定的なのは、そもそもウクライナがロシアに対抗することにおいて、米国からの支援を受け続けなければ戦闘を継続できないという、矛盾した構図にある。
トランプ政権が発足した今年1月20日、米国務省はこれまでの対ウクライナ軍事支援を列挙した白書を発表した。そこには、22年2月以降のウクライナに対し、米国が総額659億ドルの軍事支援を提供したと明記され、さらに最新鋭の防空システムやミサイルなど、支援の内容が詳細にわたって列挙されていた。
バイデン政権時に作成されたであろうこの白書は、「米国とその同盟国、パートナーは、ロシアによる許されがたい、言語道断のウクライナへの侵略に対し、団結して支援を提供する」と、強いトーンでウクライナ支援の重要性を強調している。しかし、逆に言えばそのような支援が失われれば、ウクライナが戦場で極めて困難な事態に陥る現実を示唆していた。
欧州の調査によれば、開戦以降EUがウクライナに対し実施した軍事支援は総額約620億ユーロで、米国による支援の500億ユーロを上回った。しかし、その米国の支援が失われれば、ウクライナ軍がもたないのは明白だ。
さらに米側は、ウクライナ側がレアアースの開発権益の供与などの米国の要求を受け入れなければ、ウクライナ軍を支えてきたドローン兵器をコントロールする衛星通信サービス「スターリンク」の提供を止めると警告したとも報じられている。ウクライナは、軍事面で手足を縛られた格好だ。
交渉へ前のめりのロシア
そのような状況を、ロシア側は千載一遇のチャンスとして小躍りして受け止めている。メドベージェフ元首相は、ゼレンスキー氏を「独裁者」と形容したトランプ氏の言動を「3カ月前には考えられなかったことだ。トランプ氏は200%正しい」とほめそやした。メドベージェフ氏は特に強行的な発言で知られるが、それはプーチン政権内での役割を演じているだけで、彼の発言は実質的にプーチン氏の考えを強く反映している。
ロシアには、戦争終結を急ぎたい実情もある。ロシア軍の死傷者数は、昨年は約43万人に達し、23年の25万人からほぼ倍増したとみられている。
ロシア軍が前線で展開する〝肉ひき機〟などと揶揄される大量の歩兵を使った人海戦術が死傷者数の急増を招いているためだ。死傷者の増大が止まらない中、ロシア当局は報酬をつり上げ「志願兵」と呼ばれる契約軍人の採用を強化しているが、実態は素人同然の兵士も少なくなく、金に困った中高年層が徴兵に応じ、多数が死亡している実態があきらかになっている。』
『このような状況はまた、ロシア国内の労働力不足を一層深刻化させている。各国の経済制裁にもかかわらずロシアが高成長を続けているのは、旧ソ連時代に匹敵する規模の支出を国防費に振り分けており、それによって国内景気が活性化している実態がある。
人件費の高騰などを背景にインフレは加速し、さらにそのインフレを抑え込むために、政策金利は実に20%超という高水準となっている。ロシア企業がまともに活動することは困難な水準だといえる。
背後で進むロシアの工作
ウクライナのゼレンスキー大統領は、SNS上では欧州各国の指導者との電話会談を重ねている状況や、米国のケロッグ特使と会談した後には「希望を取り戻した」と発言するなど、努めて冷静な対応を続けている。ただ、トランプ政権がロシアとの交渉をさらに本格化すれば、バイデン政権の支援で政権を維持してきたゼレンスキー氏の出番はなくなるのが実情で、早晩政権を去らなければならないときが来るのは否定できない。
ただ、トランプ政権が思うように、ロシアが停戦に応じ、米国が望む形で事態が決着すると考えることはあまりにもナイーブだ。
ロシアは東部戦線で攻勢を続けるだけでなく、米国内でも、バイデン氏など歴代政権が続けてきた対外援助機関をめぐるフェイクニュースを多数展開している事実がウクライナなどの調査報道で明らかになっている。プーチン氏は開戦以前から、ウクライナとロシアの〝歴史的一体性〟を主張しており、同国全土を手中に収めることをあきらめてはいない。
米国がここで手を引き、仮にいったんは停戦が実現しても、ロシアが国力を回復した後に再びウクライナを侵略することは明らかだ。そのような状況に陥れば、ロシアの攻勢を止めるために米国が仲介できる可能性はさらに低下する。
高齢で、4年後に政権を去る可能性が高いトランプ氏は、第一期政権で達成しなかった政策課題を、一気に片付けようとしている。しかし、そのような短期的な視点でロシアと相対することは、あまりにも危険と言わざるを得ない。』
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関係改善を期待したゼレンスキー氏の計算狂う、トランプ氏との亀裂は決定的…支援打ち切りなら戦闘継続「夏まで」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20250301-OYT1T50054/『2025/03/01 11:40
ウクライナ情勢
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【ワシントン=蒔田一彦】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、トランプ米大統領との会談で悪化していた両首脳の関係改善を期待していたが、亀裂は決定的となった。2022年のロシアによる侵略開始以降、最大の窮地に立たされている。
ホワイトハウスでウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と会談するトランプ米大統領(2月28日) =ロイター
ゼレンスキー氏は会談の冒頭、トランプ氏らと口論になる前、「プーチン(露大統領)を止めるため、あなたの強力な立場を頼りにしている」と述べ、トランプ氏への期待を示した。関係悪化の要因だった鉱物資源の協定で折り合いをつけて事態を打開し、米国から軍事支援の継続を引き出す狙いだったが、計算は完全に狂った。ウクライナにとり米国の軍事支援は、ロシアの侵略に対抗する上で命綱だ。欧州は支援の拡大を図っており、ウクライナも無人機や砲弾の自国生産を加速させているが、米国の支援分を完全に補うのは困難だ。
28日、米ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領=ロイター
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、米国の軍事支援が停止した場合、現在のペースで兵器を使って戦闘を続けられるのは「今年夏まで」との専門家の見方を伝えた。防空システムや長射程ロケット砲弾は欧州の製造能力が十分でなく、短期間で穴埋めすることは「事実上不可能だ」とし、戦況が著しく悪化する可能性を指摘する。ゼレンスキー氏は会談後に出演した米FOXニュースの番組で、停戦後にロシアの再侵略を防ぐ「安全の保証」を確保した上で、ロシアとの交渉に臨む必要性を改めて訴えた。しかし、トランプ氏を説得する機会は当分見込めなくなった。』
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「お前たちは勝てない」とトランプ氏 米ウクライナ首脳会談が決裂 記者団を前に口論も
https://www.sankei.com/article/20250301-A3V6XXRWMVMW3NOEK35YS3D4KE/『2025/3/1 11:14
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黒瀬 悦成
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ウクライナ侵略
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米ホワイトハウスでの会談で激しくやり取りするウクライナのゼレンスキー大統領(左)とトランプ米大統領=2月28日(ロイター)【ワシントン=黒瀬悦成】トランプ米大統領は2月28日、ロシアに侵略されたウクライナのゼレンスキー大統領とホワイトハウスで会談した。両首脳は会談の冒頭、記者団の前で険悪なやり取りを展開。その後、トランプ氏はソーシャルメディアに「ゼレンスキー氏は米国が関与した和平への用意ができていない」と投稿し、会談が決裂したことを明らかにした。ウクライナ和平への展望が一気に瓦解(がかい)し、後ろ盾である米国との関係が極度に悪化したウクライナがさらなる苦境に立たされるのは不可避な情勢となった。
両首脳は会談でウクライナの鉱物資源の開発を巡る合意文書に署名する予定だった。だが、トランプ氏は部下を通じてゼレンスキー氏の退去を指示し、同氏は署名を行うことなく、不快な表情で早々にホワイトハウスを後にした。
トランプ氏はソーシャルメディアに投稿した声明で、ゼレンスキー氏は「米国が交渉に関与することで優位に立てると感じているようだ」と指摘して不満をあらわにし、同氏が「米国に対して礼を失した」と主張。「和平の用意ができたら戻ってきて構わない」とも付け加えた。
会談は、記者団による会談の冒頭取材の場で、両首脳に加えて同席していたバンス副大統領の間で言い合いが起きたことで突然険悪化。トランプ氏はゼレンスキー氏を「感謝が足りない」などと非難して「鉱物資源の合意に署名しなければ(ウクライナ問題から)手を引く」と通告する事態となった。
第2次トランプ政権が1月に発足後、両首脳が対面で会談したのは初めて。
ゼレンスキー氏は今回の会談で米国に自国の鉱物資源の開発を認めるのと引き換えに、戦争終結後のウクライナへの「安全の保証」の確約を得ることを目指した。会談の冒頭には鉱物資源の取引を提示したトランプ氏への謝意を示し、ロシアのプーチン政権によるウクライナの再侵略を阻止するために米国の防空支援などを要請していた。
しかしトランプ氏は「まずは合意が先決だ」とし、「いかなる合意にも妥協が付き物だ」と主張。途中でバンス氏が割って入り、ロシアによるウクライナ侵略は同国にも責任があるとの趣旨の発言をしたことにゼレンスキー氏が反発を示したことが契機となり、感情的な応酬に発展した。
トランプ氏はゼレンスキー氏に「お前たちは勝てない。俺たちのおかげで現状から脱出できる機会を得たのだ」とし、ロシアに抵抗するゼレンスキー氏を「第三次世界大戦を起こす危険を招いている」などと罵倒した。
一方、ゼレンスキー氏は会談後、FOXニュースの番組で、口論は「双方にとりよくなかった」とし、トランプ氏との関係修復も「可能だ」と述べた。』
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「餌に食いつくな」米議員の事前忠告奏功せずヒートアップ 米ウクライナ会談の舞台裏
https://www.sankei.com/article/20250301-OZQB53GJ7NM2RBN4NNUBYLHZPI/
『2025/3/1 11:32
2025/3/1 11:32
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塩原 永久
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ホワイトハウスで会談するトランプ米大統領(右)とウクライナのゼレンスキー大統領。和平交渉を巡り激しい口論となった=2月28日(AP=共同)
【ワシントン=塩原永久】トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の会談は、報道陣の前で言い争う異例の展開となった。両首脳は約1週間前まで互いに批判を応酬させ、ようやく会談開催にこぎつけた。希少鉱物を巡る合意内容で溝を残し、火種を抱えたまま会った両首脳は、対立を浮き彫りにしただけでなく、自由主義陣営の亀裂も露呈した。
ホワイトハウスに着いたゼレンスキー氏をトランプ氏は笑顔で迎え、会談は静かに始まった。だが両首脳の会話にバンス米副大統領が割り込み、「米国への感謝を述べたことがあるか?」などとゼレンスキー氏に問いただすと、空気は一変。
同席したウクライナ側の出席者は頭を抱えるような姿勢で、激しい舌戦を聴くしかなかった。
報道陣の質疑に応じるトランプ氏との首脳会談のスタイルは恒例だが、厳しい質問などに挑発されることがないようにとの警告が事前に発せられていたようだ。
会談前、ゼレンスキー氏と面会した米共和党重鎮のグラム上院議員は、「餌に食いつくな」と警告。会談で、米国との関係改善に向けた前向きなメッセージの発信に集中するよう伝えていたが、忠告は役立たなかった。
トランプ政権は2月中旬、ベセント財務長官をウクライナに送り、レアアース(希土類)を米国に供与する合意を求めた。だが、これと引き換えに安全保障に関する米国側の言質を求めるウクライナが、合意を拒否。その後は、トランプ氏がゼレンスキー氏を「独裁者」と呼ぶなど、双方の不和が顕在化した。
ウクライナ側は首脳会談での合意を目指した協議の中で、米国側から十分な安保への関与が得られるか不信感を抱いていたとみられる。一部米メディアは、会談時の最終段階まで溝が残ったと伝えている。
トランプ氏は会談後、ホワイトハウスを離れる際、報道陣に「(ゼレンスキー氏は)戦い続けようとしている」と述べ、不信をあらわにした。』
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ロシア高官「これは有益」 米ウクライナ首脳口論で
https://www.47news.jp/12239348.html『2025年03月01日 05時11分共同通信
【モスクワ共同】ロシアのメドベージェフ安全保障会議副議長(前大統領)は2月28日、米国とウクライナの両首脳がワシントンでの会談冒頭で「公開口論」したことについて「これは有益だ。しかしまだ十分でない」とし、米国によるウクライナへの軍事援助を止めなければならないと通信アプリに投稿した。
メドベージェフ氏はウクライナのゼレンスキー大統領を「恩知らずの豚」とこきおろし「豚小屋の主人(トランプ大統領)から強烈な平手打ちを食らった」と主張した。』
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中東イスラム圏でラマダン入り 信仰心高揚、ガザは停戦下
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025030100229&g=int『2025年03月01日06時10分配信
【イスタンブール時事】イスラム暦のラマダン(断食月)が1日、イスラム教徒が多い中東諸国などで始まった。イスラム教徒にとって預言者ムハンマドが神の啓示を受けた最も神聖な月とされ、3月下旬までの期間は信仰心が一段と高まる。
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ラマダン中はイスラム教徒の五つの義務の一つとして、日の出から日没まで飲食を断つ。日没後は親戚や友人らが集まり、豪華な食事や歓談を楽しむ。
パレスチナ自治区ガザは、イスラエルとイスラム組織ハマスの停戦下でラマダンを迎えた。ガザ市に住む教師ナセル・クシュさん(56)は時事通信の取材に「昨年のラマダンでは、食事も安全な場所もなかった。今年は戦闘機の爆音もなく、空爆を恐れずに眠れてうれしい」と話した。』















































