「授業時数が減らされる他教科(国語、数学、社会など)の教員が、研修等を経て情報の指導に回るケース。」と言う。情報・技術の授業時数が増えるにつれて、減らされる教科は、どのようなものとなりそうか。

『次期学習指導要領(2030年度以降に全面実施予定)に向けた中央教育審議会の議論 では、全体の年間総授業時数を増やさない方針 がとられています。そのため、新教科「情報・技術科」の時間を生み出すために、「特定の教科だけを狙い撃ちして大幅に削る」のではなく、「幅広い教科から一定の割合で少しずつ時間を減らす」方向で調整が進められています。 [1, 2, 3, 4]

その仕組みや、実際に削減の対象となりそうな具体的な領域・教科は以下の通りです。

1. 削減の対象となる教科の条件

文部科学省の素案 では、「現在、年間35コマ(週1コマ程度)以下の教科・領域」は削減の対象外とされています。

そのため、これに該当しない授業時数の多い主要教科が、一律で「一定割合(数%〜最大15%程度)」減らされる見込みです。 [5, 6, 7]

  • 削減対象となる主な教科・領域:
  • 国語、数学、社会、理科、外国語(英語)
    • 保健体育、音楽、美術
    • 総合的な学習の時間 [1, 7]
  • 削減対象外(キープされる)となるもの:
  • 道徳(年35コマ)
    • 学級活動(特別活動)など [8]

2. 現場の懸念や議論で最も名前が挙がる「総合的な学習の時間」

国が示す一律の削減(標準授業時数の見直し) とは別に、各学校が判断して授業数をやりくりできる「調整授業時数制度」 も導入される予定です。

この制度において、現場の教員へのアンケートなどで「最も削減しやすい(調整しやすい)」と名前が挙がりやすいのが「総合的な学習の時間」です。 [3, 4, 7]

国語や数学などの主要教科は、一律の削減枠以上に減らしてしまうと「学力低下に直結するのではないか」という懸念が強いため、学校独自の判断でさらに削ることは難しいとされています。

結果として、テストのない「総合的な学習の時間」が情報教育のしわ寄せを受け、実質的に授業数が大きく減らされるのではないかと専門家などから懸念されています。 [7, 9, 10]

3. 他教科を減らして「情報・技術」に回すことへの捉え方

主要教科(国語・算数/数学など)の時間が減ることに対して不安の声もありますが、文部科学省や教育現場では「単に時間を削って別物に変える」というよりも、以下のような学びの効率化・連動が想定されています。 [11]

  • デジタル・AIの活用による効率化:

授業の中でAIやタブレットを使い、これまでドリル学習や板書、グラフの作成に数時間かけていた部分を短縮する(浮いた時間を情報に回す)。 [10, 11]

  • 教科の横断: 例えば、数学の「データを分析する授業」や社会の「調べ学習」などを、新教科「情報・技術科」のパソコンを使ったデータ活用やネット検索の授業と連動させ、実質的に他教科の学びもカバーする。 [11]

このように、「国語や数学、総合的な学習の時間を含めた、ほぼすべての主要な授業が年間で数コマずつ薄く削られ、情報の時間に充てられる」というのが、現在決まりつつある大枠のシナリオです。 [4, 12]

この新しい時間割の仕組みや、自分の子供・学校への影響について、さらに掘り下げて知りたい情報はありますか?

[1] https://www.sankei.com
[2] https://www.yomiuri.co.jp
[3] https://news.yahoo.co.jp
[4] https://edu-naigai.jiji.com
[5] https://teachers-wellbeing.com
[6] https://www.asahi.com
[7] https://news.yahoo.co.jp
[8] https://www.yomiuri.co.jp
[9] https://news.yahoo.co.jp
[10] https://educon.jp
[11] https://news.yahoo.co.jp
[12] https://rainbowbright.co.jp