英国で16歳から投票可能に 次期総選挙で18歳から下げ、法案提出へ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR1803Z0Y5A710C2000000/
『2025年7月18日 6:13
英国の選挙権年齢の引き下げは1969年以来=ロイター
【ロンドン=江渕智弘】英労働党のスターマー政権は17日、2029年までに実施する次期総選挙で現在18歳以上の選挙権年齢を16歳以上に引き下げる計画を発表した。選挙権年齢の引き下げは1969年に21歳から変更して以来となる。今後法案を提出する。
レイナー副首相は「より多くの人が民主主義に参加する機会を得られるよう障壁を打ち破る行動を起こす」と述べた。国政だけでなく全国の地方選も16歳以上に変える。現在16歳以上が選挙権を持つのは北部スコットランドと西部ウェールズの地方選などにとどまる。
BBCによると、新たに選挙権を得る16歳と17歳の人口はおよそ150万人。英国は若い人ほど労働党や緑の党といったリベラル系の政党を支持する傾向が強い。選挙権年齢の引き下げは労働党を利するとみられ、同党は24年7月の前回総選挙の公約に掲げていた。
下院図書館によると、選挙権年齢が16歳以上なのはオーストリアやブラジル、アルゼンチンなど。ドイツは一部の自治体や欧州議会選挙で16歳以上が選挙権をもつ。
【関連記事】
・18歳立候補へ年齢拡大法案 立憲民主党が提出、政治参加を促進
・英国で移民半減43万人、ビザ発給制限で 人手不足の産業に悲鳴 』