NYダウ132ドル安 半導体株安が重荷、ナスダック2%安
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFL270150X20C25A3000000/
『2025年3月27日 5:33 (2025年3月27日 6:14更新)
【ニューヨーク=野一色遥花】26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日ぶりに反落し、前日比132ドル(0.3%)安の4万2454ドルで終えた。自動車に対する追加関税の発表を取引終了後に控えていた上、半導体関連の輸出規制も重なり投資家心理に重荷となった。ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は2%安となった。
トランプ大統領が東部時間夕方に輸入自動車への追加関税策導入の発表を予定したことを受け、自動車メーカー各社の株価が下がった。ダウ平均構成銘柄ではないが米ゼネラル・モーターズ(GM)は3%安、欧州ステランティスは4%安となった。
資産運営会社タイグレス・フィナンシャル・パートナーズのイヴァン・ファインセス最高投資責任者(CIO)は「米メーカーは部品の生産や組み立てをメキシコなど国外で展開することも多く、米国で販売する際は輸入することになる。拠点を移すにしても時間がかかるため米国企業の株価にも重荷となった」と説明する。
米中による半導体関連の規制も相場にとって向かい風となった。米政府は25日、輸出規制対象とする企業リストに中国の大手サーバー企業など約80社を加えた。対象となった企業は米半導体などの輸入が事実上できなくなる。
英紙フィナンシャル・タイムズによると中国当局が高機能の半導体チップに対する規制を導入するという。半導体大手エヌビディアの「H20」チップなどが規制対象とされる。
エヌビディア株は6%安、ブロードコム株は5%安になるなど半導体株の下落が目立った。ナスダック総合株価指数は4日ぶりに反落し、前日比372ポイント(2%)安の1万7899で終えた。 』